大正湯


(割と現役臭が強いっす)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR呉線 吉浦駅 徒歩2分

さて、少し時間があるので、呉方面へ…対岸から江田島が浮かぶっす。江田島といえば平八だよなあ、あのオヤジはどこに行ったんだろうか…どういう訳か、途中の吉浦駅で下車。この駅のすぐそばに銭湯があるらしいので、行ってみることに。


(電車からの江田島と、湾内の夜景)

しかしまあ、マイナーな駅だよなあ。最近は呉の住宅地になっているようで、一応高層マンションも立っているけど、古い田舎町っぽいっす。駅から徒歩2分ほど、煙突を発見。途中から継ぎ足したような形になってる煙突っす。


(吉浦本町商店街)

こういう場所だから、超ボロ銭湯かもなー、と思いきや、意外に意外、入り口の暖簾は牛乳石鹸の2002年夏タイプ。むろん、地方型の縦長のもので、中を隠すタイプっす。

中に入ると土間続きの番台、広島銭湯料金350円を払うっす。建物は別に高級でもない、ごく普通の町屋的建築だが、天井はそこそこに高いっす。下足板の鍵はツルカメ。土間から素通しの脱衣場、ロッカーの鍵はツルカメ。下に関西系の長方形のプラスチック籠も置いてあるっす。IUCHI SCALEのアナログ体重計、旧式マッサージ機。ぶら下がり健康器。

さて浴室へ。浴室天井はゆるいアーチになっていて、真ん中に湯気抜きがぽーんとある、中国地方的天井。桶はビオレUの緑の小型桶、緑椅子。島カランはなし、カランは宝マークの赤青、シャワーともども湯量はちょっと弱いけど、温度は適温。

で、この銭湯、最奥部になんと富士山のモザイクタイルの壁画があるっす。呉から富士山。絶対見えることはないだろうが…


(なんと富士山のモザイクタイル絵!)

さて浴槽へ。まず、奥の隅にある小さな副浴槽へ。ここが漢方薬湯になっているっす。湯は換えてあるのか、ちょっと不安になったが…入ってみるとなかなか快適、アルカリっぽい、ちょっとヌルっとした感じがあるっす。温度は41度くらい。

主浴槽は真ん中に長方形であるっす。片側が超浅風呂に分かれており、バイブラになっているっす。広島周辺で見る構造だけど、ここに寝て入るのが正しい入り方なのね。一人しか入れないけど、超浅なんで寝るとちょうどピッタリサイズ。温度は42度くらい。深風呂は42度強っつーところ、中が3段の段になっているのは広島の特徴。1穴のジェットが3機噴出中。

あと、出入り口近くになんと水風呂まであるっす。これがまた、一人なんとかやっと入れるような水風呂、だがもちろん、無いよりは全然嬉しいっす。タイルで枕部分がついているっす。

時間も無いので急ぎで出てきたけど、ビンの牛乳やビンのドリンクなんかが入ったケースが、男女の仕切りのカーテンをまたぐようにあるっす。駅に急ぎ足で向かうと、途中お好み焼き屋からソースの焼ける香り。うむ〜、市内の有名なお好み焼屋なんかより、こういう店の方が安くて美味しかったりする場合があるんだよなあ…


(ソースのいい臭いが…)

(2002年9月)