天狗湯

（広島はやっぱり「ゆ」のマーク）

場所 広島駅 徒歩10分

さて…広島を立つ前に銭湯でも入っていくか…時間はまだ結構ある。南口のきよめ湯へ…行こうとしたら、なんと定休日。うむ〜、地方銭湯って日曜定休が結構あるんだよなあ。仕方ない、駅の新幹線口、まあ要するに裏っすね、そっちに回って天狗湯へ。駅から10分くらいっす。

（きよめ湯、残念ながら定休日）

と、その途中で駅ビルでお好み焼。広島の駅ビルの2Fはなかなか濃いっすねえ。広島風お好み焼屋がずらりと並び、一緒に立ち呑み屋なんかも。ここでビールとお好み焼を賞味してから天狗湯へ向かう。

（広島駅）

見かけはいかにも家庭的な庶民の銭湯。広島銭湯の特徴である、「ゆ」の丸い行灯看板。煙突はさほど高くないんだが、隣にマンション立っちゃって…煙突がマンションの高さの半分くらいしかないっす。隣はコインランドリー。

さて中へ。ドアからいきなり土間、浴室まで素通しで見えるタイプっすね。東京銭湯がガッチリガードされてるのと対照的だが。で、番台が土間直になっているんだけど、これが高いんすよねえ…やたら番台のポジションが高い。この銭湯はサウナもあって、銭湯代は350円、サウナ代はプラス100円。渡そうとすると…おや、美人の若女将。嫁に来たんだろうか？それともここの娘？いずれにしてもちょっと美人なんで気になる。

下足板の鍵はツルカメの旧型。脱衣場の天井は関西高さっすね。番台上にTV。ロッカーの鍵はおしどり。あとは真ん中にテーブル、寝マッサージ機、ドリンクはカルピスの自動販売機。体重計はデジタル…「AND」？「アンド」だと 思ったら、「エーアンドディー」と書いてあるっす。

さて浴室へ。天井はさほど高くなく、わずかにアーチになっているけど、真ん中あたりに高い湯気抜き。この構造は中国地方で良く見るタイプっすね。桶は…花王のビブレ桶と、ケロリン小型が混在。緑椅子。

浴室構造もいかにも庶民的。男女の境に浴槽が3槽、奥に水風呂とサウナ、窓側にシャワー付きカランが7つ。あと、島っつーか小さな島カラン、2個だけついているのが二つ。カランの数が少ないのは西国の銭湯の特徴。カランは「宝マーク」の赤青プラスチック、湯量湯温OK、ただしシャワーは…勢いはやたらといいんだけど、お湯がどうもぬるい。

さて浴槽へ。3槽並んでおり、まず手前側、かなり浅い泡風呂、寝そべるとマッサージ効果大っす。続いてシカケ無しの深風呂、あとは3点式の座ジェット3機の深風呂。全部つながっており、温度はいずれも41〜42度くらいのぬるい湯っす。西国だと割とぬるい湯が一般的。

続いてサウナ。入り口のドアが二重構造になっているっす。割と広いか？乾式サウナ、一段の椅子っつーのがこれまた広島風。5人くらい並べるかなあ。少し香りがついている。温度計はないけど、100度くらいかなあ。時計類がないのは残念。しかしながらしっかりTV付き。しかもTVでは…お、ワールドカップ、イングランド-スウェーデン戦。ついつい見入ってしまう…心配されてたベッカムもしっかり登場してんじゃん。

サウナの後は水風呂。この水風呂が結構広く、しかも浅い？広いのはいいけど、もちょっと深い方がいいかも…で、なにげにすげー冷たいっす。16度くらいなんでないの？ちょっとしばらく入ってられない冷たさ。どういう訳か、水風呂上部に青ランプ2個。赤ランプは良く見るが、青ランプとは珍しい…ワールドカップが気になるので、ついつい何度もサウナと水風呂を往復。

壁に「節湯お湯を大切にしないお客様は、入浴をお断りすることがあります」と書いてあるっす。へぇー、そこまでいうか、と見てたら、すぐ傍の客が…年寄りだが…シャワー出しっぱなしで、なぜか浴槽で汲み湯。おいおいおい、そりゃまずいよ…シャワー出してる意味ないじゃん。良く「昔の人はモノを大事にした」ともっともらしく語る歳寄りとかいるが、ホントかよ、と思うこともあるっす。単にケチだっただけで、タダだと分かると結構とんでもないことしてたんじゃねーかなあ。で、さらに傍らで風呂入ってる年寄りは、なんと浴槽にタオル。「年寄りは入浴マナーが良い」とか言うが、これも「ホントかよ」っす。あっしの見てるなかで、浴槽にタオル入れる 人間はほぼ年寄りに限られる。ニッポン人、特にある世代以上の人間は、各世代を一まとまりで語るクセがあるが、これって危険だよなあ…っつーか良くない。これから来る高齢化社会、年寄りも良い年寄りから悪い年寄りまでさまざまっす。年寄りの悪さは、年寄り同士で注意してもらいたい。じゃないと、全部の年寄りが「こうだ」っつー印象になりかねんっす。とにかく銭湯でマナー悪いのは50以上の人間が多いっすね、今までいろんな銭湯見てきて。ウワサでは、どうも女湯はもっと激しいらしいっす。

上がりは脱衣場でビタミンドリンク。番台の美人の若女将が気になるが…なんか番台の下の方ばっかり見てるっす。恥ずかしがりなのか…？もっとオレの方を見ろ！と思ったが、びっくらしたことにちょろちょろナマ足の膝小僧がたまに露出。おおっ！どういうこっちゃ！と思ったが、どうやら番台でペデキュア塗ってるようっす。さすが美人はやることが違う！っつーわけで駅近くの庶民的な銭湯っす。たっぷりサウナにも入ったし、後は新幹線で酒呑んで爆睡するのみ。

（銭湯行く途中にあったっす…王者の風格の顔だ…）

（2002年6月）