かごっま温泉


(2002年10月撮影)

aqua.gif (191 バイト) 場所 市電鹿児島市役所駅 徒歩10分

鹿児島第2弾。夕方からの宴会も終わり、市中心部方面にバスで移動。波止場についたのが21時頃。向こうは桜島。連絡船はまだあるんかなあ、と時刻表を見ると、なんと! 鹿児島桜島の連絡線は24時間運行(ただし深夜は一時間おき)。こりゃすげー。運賃も150円と安いので、とりあえず桜島にわたってみることにする。

ふと、中学生の時に、やっぱり一人でここに来て、一人で連絡船に乗った記憶を思い出す。あのときはこんな立派なターミナルあったけか?30円くらいだったような記憶が。

桜島はフェリーで15分くらい。デッキで鹿児島の夜景を見ていると間もなく到着。しかし連絡線の中で立ち食いうどん売ってるのはちょっとびっくり。

桜島についたが…ターミナル周辺は何もない。交通手段もない。何もない。仕方ないので、来たフェリーでそのまま折り返して鹿児島に戻る。そういえば、中学生の時も同じでそのまま何もせずに引き返した記憶が…

とりあえず全部で一時間ばかりの南国の船旅。いや悪くないっすよ、300円し かかからんし。ターミナル近くの安旅館を横目に、温泉銭湯「かごっま温泉」を目指すことにする。市電鹿児島市役所駅からだと、徒歩10分くらいかなあ。

どーんと銭湯ビルがそびえる。赤いネオンで「かごっま温泉」こりゃ派手だ。ふとビルのエレベータに目をやると、上の方に「鹿児島県公衆浴場同業者組合本部」がある。ううむなるほど、この銭湯は組合長とか役員やってるところなのかなあ。

しかし、ビルの作りとは別に…内部はボロい。古い。かつて栄華を誇った跡のようであるっす。玄関脇のフロント形式。下駄箱はあまり使われておらず、靴が無造作に脱ぎ捨てられている。なぜか下駄箱の横に「貴重品入れ」。この銭湯、ロッカーないのかなあ、まさかそんなことはあるまい。

フロントで330円払う…ふと見ると、フロントに「鹿児島県公衆浴場組合名簿」 と書かれた小冊子が!ありゃ〜、これ欲しいよなあ、と思いながら暖簾をくぐって脱衣場へ。

脱衣場がこれまた…ボロい。ロッカーもあるにはあるが、ほとんどが鍵が壊れている。かろうじて鍵のあるロッカーを見つけて使う。ほとんどの人は、脱衣籠に無造作に服を入れている。地元型銭湯。

サウナ無料でついているんだが…なんと浴室ではなく、脱衣場と入り口が続きになっている。こりゃ使いにくい。っつー訳で今回はパス。んでもって期待の温泉へ。

まずカラン…シャワーの出はあまり良くない。しかしこのカラン、温泉の水がそのまま出るタイプのようっす。桶はケロリンだが、湯のなかにゴミのような温泉成分がいくつか浮かんでいる。いいじゃん。客は5人ほどだが、あまり爺さんはいない。

さて、幾つか浴槽がある。デンキ風呂、薬湯…しかしほとんど機能していない。天井は高い。むかしは沢山の人で賑わった時代をほうふつさせる作りであるっす。とりあえずセンターにあるメイン浴槽へ。ここはバイブラになっているはずなのだが、泡発生器が動いていない…が、広めの浴槽、なんといっても温泉であるっす。湯は少し黄色がかった湯。いかにも温泉くさい。温度はぬるめで42度を切ったあたりかなあ。しばしボケーっとゆっくり浸かる。

メイン浴槽の横が「塩湯」とかになっており、なぜか塩がいっぱい入った箱が脇に置いてある。どうやって使うんだろ?湯に入れるのか?身体に塗るのか?いずれにしても、事情のよく分からないよそ者が勝手に使うものでもないだろな、とこっちは遠慮しておく。

上がりは脱衣場でビン牛乳。霧島の牧場の牛乳と書いてある。なるほどねえ。出るとすでに11時を過ぎている。さて、でわこれからちょっくら天文館方面に出動するか。


(ビル全景、コテコテっちゃあコテコテ)

(2000年5月)