あたみ温泉


(玄関のレトロな豆タイル)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR大分駅 徒歩2分

大分へ。この街も何度も来てるが、電話帳で「銭湯」で引くと、数がほとんどないんすよね…は、と思って「温泉」で引くと…あるわあるわ。九州の公衆浴場は「温泉」で登録されているところが多いんで注意っす。で、大分。この街も温泉天国。街中どこを掘っても温泉出るんでないか?と思うくらい、そこら中温泉。ビジネスホテルも天然温泉が当たり前、っつーか。


(大分駅前)

さて大分に最終便の飛行機で到着、夜も遅いがやっている温泉は…?と、大分駅前の、あさひ温泉へ。ここは14時から23時まで、火曜日定休。駅の脇に入り、歩いて2分ほどで「天然温泉」の看板が見えてくるっす。建物は…うむ〜、昭和レトロ感漂うビル、太い円柱の柱に豆タイル。天然温泉の成分表が表に出ているっす。

中に入ると割と広めの土間続きの番台、イカにも地方番台っすね。下足入は特に鍵はないっす。天井はまあ、地方銭湯的な高さ、フラット。大分銭湯料金は…ん?300円だ。安いなあ。半分寝てた番台のお姉様に300円渡す。

特に何もない、板の間の質素な脱衣場。鍵付きロッカーがあったのは助かるっす。ロッカーの鍵はSSLOCKのもの、他にプラスチックの四角籠も。家庭用ヘルスメータ。フジの旧型マッサージ機があるが、コンセントには入ってないから使われてない模様。客は意外に何人か浴室にいるようだ。

ここで…衝撃の光景。着衣の入った籠が置かれている傍に…赤ん坊が寝てる?脱衣場の床に毛布を敷いて、その上に赤ん坊、バブバブ動いているよ…起きあがれないようだから、まだゼロ歳児かな…男湯でこんな光景は初めてだぞ。親父も大変だ…浴室の中の誰かが親父に違いないが。


(まさに衝撃の光景!)

さて浴室へ。天井はまあそんなに高くない、ビル銭湯の天井、ただしペンキは綺麗に塗られているっす。真ん中辺りに湯気抜き。桶は黄色の無地、普及型の椅子。島カランは小さく一列、どのカランにもシャワーは無いっす。端に一個だけハンドシャワーがあったが…いずれにしても、昭和的銭湯の様相。カランは「宝」マークの赤青丸型、関西で良く見るタイプっすね。水のカランだけパイプが走っているが、こっちは後から付けたのかな…カランの湯量、湯温はOK、どうやら湯感が違うので、カランの湯も温泉のようっす。客は5,6人いて、人間背景画のお方も。

そして浴槽。最奥部に2槽式、広い方が熱めの湯になっているっす。ライオン口が一つあるが、こっちは使われいなくて、その隣の鯉?いや、どう見てもマンボウだよなあ…そんなデブ魚の口から湯がドバドバ。奥の壁に何とタイル絵、九谷焼ではないようだが…手前が湖、奥が山っつー、地方銭湯でしばしば見るタイプのタイル絵。あまり上手な絵ではないよな。

そしてぬるい方の浴槽を見ると…ありゃ、ガキが浮輪で風呂に入っているぞ。もしや、脱衣場に居た赤子の兄貴かいな。親父が子供二人連れて銭湯に来てるのかー。こちらのガキは楽しそうに風呂に入っている。

さて、あっしも入るか…ぬる湯で43度弱、あつ湯で43度強くらいか。それにしても…ここは市内、駅前だというのに…まさに大分の名湯!これですよ、これ。基本的にうっすらと茶色なんで、東京の黒湯と同じ系統だと思うが、湯感が違う!色は薄いがまさに温泉、温泉力高し。アルカリのぬるっとした感じが、身体中にまとわりつくっす。これを極楽と言わずしてなんといおう。実はあっしは大分の温泉好きなんすよねえ、別府の湯よりも好きかも知れん。温度もまあ、いい感じの温度っす。冬の日なんで、何度でも入れるぞ。

っつーことで短時間だが、湯を堪能したっす。上がりは…特に何もないんすよねえ、ドリンクとかは。とりえあず銭湯出たら、急激に腹が減ってしまった、こういうことって良くないっすか?っつーことで水分と栄養補給にすぐ近くのヤキトリ屋で一杯、ここの地鳥のモモ焼き、まさに身が締まった地鳥の味でなかなかぐーだったっす。っつー訳で駅から至便なところにあるんで、覚えておいて損のない銭湯っす。


(近所にあったヤキトリ屋)

(2004年2月)