上人湯


(建物は「HOPE賞」とかいうのを貰っているみたい)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR大分駅 徒歩2分

別府へ。前の日の晩、大分のバーで隣り合わせたのが、なんと地元情報誌の編集ギャルズ。しかも温泉特集号を編集しただと…早速別府の詳細情報をヒアリング。しかしまあ、最高の情報源だこと…ナニナニ、別府の湯なら明礬温泉の泥湯、保養センターがいいだと?昔ながらの温泉温泉したところだと…鉄輪温泉あたりがいいんじゃない?だそうな。ちなみに、鉄輪は「かんなわ」と読むっす。こうやって地元の呑み屋で情報を取るのが通なんだよ、へへへ。

…って、呑みすぎて寝坊したらしょうがないじゃんかよ!あちゃー、こりゃ時間がほとんどないな…しくじった。仕方ない、何はともあれ別府まで行くか、バス使っている暇ないからタクシーだ、と別府駅前から鉄輪までタクシー。途中、タクシーの運転手が「やっぱりいいのは泥湯ですねえ、美容にいいとかで、若い娘が結構くるですよ、あ、混浴でね、タオルは使っちゃダメなの、ひひひ」うむ〜、完全にしくじった…普通なら泥湯に行って帰ってくるんだろうが、混浴と温泉街を取るとなると、温泉街だよなあ、と素直に鉄輪に向かう。


(途中で寄った、坊主地獄)

途中、タクシーの運転手が別府の解説をしてくれる。人口13万だが源泉は4000本くらいあるらしい。町内に必ずと言っていいほど地元専用の温泉があるらしい。「運用が面倒でね、温泉当番が回ってくると結構大変だ」だそうっす。途中の地元の湯をいろいろ通って説明してくれる。源泉の種類も世界一だそうっす。


(もちろん、こういうのもあります)

さて、駅から1500円ほどで鉄輪温泉到着。この値段なら3人くらいならタクシーの方がいいか。なるほど、伝統的なニッポンの温泉街の風情ではあるな。外湯が幾つかある模様。鉄輪は、むし湯がいいらしいのだが、時間が無いのでこれまたパス。


(むし湯、入ってみたかったが涙を呑んでパス)

いで湯坂っつー温泉街の通りを下がるが、最初に見つけた上人湯へGO!向かいの酒屋で100円の入浴札を買うっす。プラスチックの札を貸してくれて、上がったら戻してください、とのこと。せっかくここまで来たんだから、2,3軒回りたいところだが…いや、短時間でセコセコ入るより、ゆっくりと堪能するのが「温泉道」っつーもんだろう、風呂はアタマでなくてカラダで感じるものだよなあ。一軒決めウチ、と決めてしまえば心もゆったり温泉キブン。


(いでゆ坂、右側が上人湯、左手の酒屋で入浴札を購入)

小さいながら、なかなか小じゃれた建物。正面に賽銭箱があったりするっす。ドアを開ければいきなり浴室、浴室脇に続きになって脱衣棚があるっす。下の段にヘルスメータが置いてあるが、それだけ。壁にはこの温泉を維持する組合員名簿が掛かっているっす。あと、入浴札を掛けるフックがあるっす。あっし以外誰も入ってないんで、その必要もないが、一応札を掛けとくっす。

さて、天井は比較的高いっす。木造のなんてことない、地元湯。サイズも小さく、もちろんカランなんて無いっす。壁に鏡が二枚ほど、蛇口が二つ出ているけど、多分水の蛇口だろう。

真ん中に一つだけシンプルに浴槽。無色透明っすね…隅から湯が流れているっす。重要なことだが…掛け流し。誰も入っていないのにもったいない…が、ここは別府だ。湯を触ると…熱いよ!46,7度あるんでないの、さすがに二日酔いで修行より癒しを求める体調としては耐えがたい、湯の入口に水蛇口があるので、これを捻る。ま、少しぬるくしても、掛け流しだからすぐに温度は戻るだろう。

桶が3個ほど積んであるっす。これを使って掛け湯やら身体洗っているうちに…しまった、埋めすぎたよ、あっしとしたことが。42度くらいまで温度低下、ま、他に誰もいないからいいか。すぐに戻るだろう。ざぶっと浸かる…うむ〜極楽。一人で独占は気持ちがよろしいっす。設備系の風呂もいいが、こういうシンプルな湯を独占っつーのもよろしい。ひたすら汗流しに徹する。

っつーことで、シンプルに入浴。さらに、いで湯坂を下がりいくつかの外湯を見てみる。むし湯〜…う〜ん、入ってみたいが、ここは次回だな。今回もごく短時間の別府滞在だったが、いつか徹底的に別府攻略をせんとな〜。


(ここは元湯)

(渋の湯、一番新しそう)

(これもすごい地名だよね)

(もう、ナニがヤングだか全然分からないんですけど…)

(2004年2月)