栄湯

2004年に廃業しました


(すばらしい銭湯だったのだが、この年の末に廃業)

aqua.gif (191 バイト) 場所 バス (最短路不明)

さて、下之一色エリアで飯でも食おうとしたが…8時にして、飲食店が全く開いてないな。商店街があるんだけど、かなり閉まるのがはやそうっす。で、この商店街の中になんと巨大な、廃業した銭湯を発見。これまたレトロな、大正モダン建築、かなり大きな銭湯だったようだが…エビス湯っす。国道1号線にかなり近いか?


(廃業したエビス湯、相当大型の銭湯だったと思われる)

うむ〜、この銭湯が営業しているうちに来たかったなあ。とにかく大きそうな銭湯、商店街のシンボルのようっす。仕方ない、と歩いていると、ん?あっしの目は煙突を見逃さないのだ!はずれにどうも銭湯らしい煙突を発見!

しかしこの街、センターの商店街の通り以外は本当に人間しか通れそうもない、細い道ばっか。しかもアミダのように複雑怪奇っす。一体、どういう街だったんだろうなあ、ここは。銭湯らしい建物発見、なんと木造のレトロ銭湯っす。ちゃんと破風の小屋根、しかし開いていない…定休?それとも廃業?ムチャクチャ気になるが、確認するすべがない。しかし、このエリアに銭湯が4軒もあったっつーことか。


(ここもどうやら廃業した銭湯らしい、濃い、濃いぞ〜)

仕方ないので、また銭湯に行くか…営業中の栄湯へ。この建物も大正の建物らしい、レトロモダンな建物。中に入って番台に380円払うが…ハコは古いが、現役臭プンプンの賑わっている銭湯っす。綺麗に手入れされている…オマケに番台の対応もグッドっす。

土間続きの下足入れはアクリルのドアのもの、鍵は名古屋独特のSEKIYA錠。脱衣場天井は関西的な高さ。ロッカーは、これまた中京エリアの特徴の半透明のガラスの入ったロッカー。鍵はツルカメ。YAMATOのデジタル体重計、男女の境にはTV、何とGD戦の最中。長いす、灰皿。とっても現役で、綺麗に手入れされた感じっす。

さらに浴室への干渉地帯、これも名古屋銭湯の特徴だが…なんと、ここに岩と…!?男女続きの池があるっす。もちろん向こうは見えないが、鯉は行ったり来たり。この造り、他にも名古屋で見たことあるなあ。そして、浴室入り口の壁上部にはなんとモザイクタイル絵、富士山の絵になっているっす。男女の境に大入りの額、銭湯によってはあそこが微妙に鏡になってて、女湯が見える銭湯もあるらしいのだが…いくら目を凝らしても見えない…

さて浴室へ。天井は山型になった頑丈そうな造り、これまた名古屋銭湯の特徴っす。桶はケロリン白の関西サイズ、緑椅子。客は結構多くて、子供連れも。まさか、風呂なしの家っつーこともないだろうなあ…建物は古いけど、浴室は改装されてて設備は新しいっす。

カランは赤丸の温のみのもの、これも名古屋的。カラン、シャワーともども湯量、湯温OKっす。基本的にセンターに主浴槽、手前と奥にそれぞれ副浴槽。

まずセンター槽へ。温度は43度くらいかな。深い風呂になってるっす。手前に小さな副浴槽があるけど、ここは水槽がハメ込まれて脱衣場からも見えるようになっているっす。奥にイロモノ槽、デンキ風呂、後はジェット系の丸風呂。周辺から1穴のジェットが3機、噴出口の高さは微妙に変えてあり、腰や背中にジェットを当てれるようになっているっす。周辺には高い手すり、老人用だろうなあ。

上がりは名古屋牛乳のビンのリンゴジュース80円を賞味。その他ドリンクもいろいろ、ビールも置いてあるっす。それにしても極めて綺麗な銭湯、雰囲気もよろしい。大正レトロモダンな建物にも敬意を表して星付けておくっす。帰りは遅くなったので、最寄の高畑駅までタクシーを使うが…なんと最寄駅なのに1200円。是非マニアには行って欲しい銭湯だが、交通の便がなあ…


(下之一色の神社、浅間社)

(2004年4月)