いろは湯


(ビルに囲まれた古い銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄 谷町六丁目駅下車 徒歩4分

さて、大和路線から新今宮で下車、新世界じゃんじゃん横丁を抜けて北へ。どうしても大阪に来ると、ミナミのこの雰囲気を味わいたくなるっす。さらに日本橋から道具屋筋、千日前から結局なんばまで歩いてしまったなあ。腹も減ったので自由軒でハヤシライス。そろそろ日も落ちる頃だし、東京へ戻るか…その前に一湯。

っつーことで谷町6丁目の、いろは湯へ。地下鉄谷町6丁目下車、谷町筋を北へちょっと歩いて、東に入るっす。角にいろは湯発見、煙突は隣のビルよりはるかに低いっす。牛乳石鹸の大型3房暖簾、正面にはまた植田工務店の石板。下足板の鍵は大日之出錠。

これまた年季の入った、木の半自動ドアをあけると番台。お姉様に500円払うとお釣りが130円、ここはデフォルトが370円か。脱衣場の天井は大阪の標準的な高さ。ロッカーの鍵は大日之出の鉄板鍵、旧式マッサージ。YOSHIDAのアナログ体重計。男女の境には小さなTV。真ん中にテーブル、長いす、灰皿、スポーツ新聞。

浴室へ。比較的小ぶりな銭湯っすね。天井は縦方向に「へ」の字になってて、真ん中に湯気抜き。桶はビオレのオレンジ桶とケロリン黄色の小型の混成。カランは六角にVの字のツルカメ丸型赤青、シャワーともども湯量、湯温OK。ちょっと細いけど。出入り口近くに立ちシャワーブースが一つあるけど、蛇口が取れてるから機能していないみたいっす。

で、最奥部の壁に…壁画の跡?どうも欧風の、湖畔に裸婦像という感じの壁画があった模様だが、九谷焼じゃないんですっかりハゲ落ちてしまってるっす。カラン前の鏡には適当に広告が。

浴槽へ。基本的にシンプルな2槽式、温度は42〜43度つーところ。浅風呂はUの字になった部分が二つあって、ジェットを期待させるがここには何も無し。横の変なところに縦二穴のジェットがついているっす。あとはデンキ風呂、さほど強めではないけど、パルスがリズミカルっす。

深風呂は大阪標準的、湯の沸き出口が浅風呂と深風呂の間にあるんすけど、かなりもの凄い量で噴出中。循環力が強いっす。むろん浴槽のフチは石で、外側に1段ついているっす。出入り口近くに水溜め槽があって、水が溜まっているので、これで汲んで身体を冷やして何度か風呂へ。上がりは…TVを見ながら一服、いや〜、ゴジラは凄いっすねえ。とはいえ、最近の阪神の盛り上がりも凄いが…

っつーことで今回もたっぷり銭湯を堪能して、綺麗な身体で新幹線へ。途中明石の「たこベビーキティ」を買ったが…ここ数年のマイブームは「ローカルキティ」なんすよねー。全国のヤツが随分揃ったぞ。さて、次に大阪に来るときは多分中央区全軒になりそうだな…

(2003年4月)