ラジウム温泉

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄日本橋駅 徒歩5分

いや〜、今日はオフだと思って、昨日も良く呑んだ。坊主の説教バーでは、本ちゃんの坊主のマスターと、えろえろな長話。「ボクって実は変態指向なんでよ。」いや〜大阪は笑わせてくれるっす。しかし何軒も行っただけに、朝からへろへろっす。こういう時は朝湯に限る…ってもう昼やんけー。

御堂筋線動物園前下車。地下鉄の出口には今日も象が立っている。西成の銭湯にも行きたいが、今日は夕方から京都で銭湯宴会の予定。っつーわけで、スパワールドを横目に見て、じゃんじゃん横丁を通る。今日も串カツ屋は賑わっている。将棋クラブの外には沢山の見物人。じゃんじゃん横丁もアーケードが綺麗になっちゃったけど、この光景は昔とあまり変わらない。


(象の像)

ずぼらやの前を通り、ばあああああんと通天閣。新世界の通行人の顔・顔はまさしく「ナニワ金融道」の絵から抜け出たようであるっす。この通天閣の真下にラジウム温泉があるっす。この銭湯はなんと、午前6時から営業中。すばら しいっす。


(ほんま大阪やねえ)

入り口の自販機で350円の入浴券を買う。この銭湯の形、全然スクエアではない。ドアを開けると番台と脱衣場、しかしこの脱衣場、ドア開けるとホントに外から丸見えだぞ。

トイレを使ってみるが、これがなんと、入り口に低品質の紙が積んであり、ど やらこれがトイレットペーパー代わりらしい。さらにこのトイレ、なんと鍵がない

脱衣場はかなり広い。エアコンの噴出し口があちこちにあるが、噴出し口に紙がぶら下がっているのも最近あまり見ない光景。真中に椅子、隅にマッサージ機。マッサージ機には「濡れた身体で座らないで下さい」そりゃそうだ。

さて、中に入ってみよう。かなり広めの浴場だが…一目見た印象、東京銭湯がかっちりした定型の様式に比べて、本当に大阪銭湯は型がない。全体的に曲面がたっぷり用いられている。

まずカランを使ってみる。カラン、シャワーは特に問題無い大阪型だが、椅子が…石の段になっており、使いやすい。桶は小ぶり。主に壁際のカランではあるが、真中に円の島カラン。あくまで「丸」が基本である。

センターの主浴槽。温度は42度くらいのゆったり温度。かなり広い浴槽だが… なんとこの主浴槽、ひょうたんのようなカーブを描いている。あくまでも曲線。優雅な大阪銭湯ノリっす。長い歴史のこの銭湯では、いろんな人間がこの湯に浸かってきたんだろういなあ。ここで「次の一手」を考えていた将棋指しもいたに違いない。

で、大阪の主浴槽は、周辺に一段「段」があるっす。しかし、この段には意味があるのだ。一部の年よりは、この段に、背中を浴槽側にして腰掛け、手元に桶を置いて、浴槽の湯をすくいながら身体を洗っている。これは大阪でたびたび目に入る光景っす。

脇の薬湯にも入ってみる。ここは真緑色の、バスクリンの色の湯っす。爺さんが二人、頭に手拭いをのっけて並んで入っている。なんとなく可愛らしい。奥がデンキ風呂。ここも曲線が使われている。その隣に「イオン風呂」。なんか装置らしいものが浴槽に入っているが…どういう効能があるのか謎っす。能書きがあったのだが、呑み疲れのためか良く覚えていない。

んでもってスチームサウナ。もちろん無料。結構広めっす。TATOOな人もいるが、この土地柄では自然に見えてくる。サウナを出ると水風呂。どうも新設されたような水風呂で、やっぱりここもライオンの口。しかし大阪の銭湯はライオン口が多いなあ。かなり広い水風呂っす。

上がりは、いろいろ怪しげな飲み物もあったが、素直にビン牛乳。「番台で代金を払ってから商品を取って下さい。」だと。うむ〜、これも土地柄か?

そうして、超レアな光景を発見!なんと脱衣場に…ポルノ映画三本立ての広告! ありゃ〜、昔よく街角に張ってあったアレっす。アレ。アレが銭湯の中に現役で存在。さすがにポスターは無かったが…

っつーわけで、昼間の通天閣ののどかな入浴光景。ちょっと不思議な空間かも。

(2000年6月)