千成湯


(大阪的行灯看板)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR野田駅 徒歩8分

大阪駅前ビルの地下、ここはなんかどよ〜んとしたBC級の雰囲気でつい足が向いてしまうんだよなあ…行列の少ない大阪でも、珍しく行列になるっつー讃岐うどんの「はがくれ」で生しょうゆうどん600円を賞味、うむ〜、本当に「うどんの刺身」のような感触。さて、でわ銭湯でも行くか…梅田周辺は銭湯が無いんで、環状線で野田まで。

JR野田駅近くには2軒の銭湯、駅の近い方の栄湯は新しいビル銭湯、大阪に良くある店構えっす。2003年の新型牛乳暖簾、ここはいつでも行けそうだからパスして、もうちょっと奥にある千成湯へ向かう。野田には大阪の台所、中央卸売市場があるんすよねえ、この手前の野田商店街をちょびっと入ったところに千成湯。ビル銭っす。


(駅近くの栄湯)

玄関の構えはやっぱり典型的大阪風。暖簾をくぐって中に入ると下足板の鍵は大日乃出錠。中に入ると完全フロント形式、サウナは200円で計560円を払うっす。しかし大阪の銭湯って一応洗髪料が10円あるんだけど、これ取らないところ多いっすねえ。頭洗わないヤツなんて、まずいないんだが…サウナ代を払うとバスタオルを貸し出してくれるっす。

脱衣場はビル銭湯のために天井低いっす。旧型のマッサージ機、デジタル体重計。自販機が一つ、なぜかその横にTVゲーム、使われていない模様っす。ロッカーの鍵はおしどり。客入りはまずまずなのかな?

浴室へ。天井は大阪型の四角錐真ん中に湯気抜き、っつー形。浴槽はセンターに主浴槽、後方がクランク型になってるっつーこれまた大阪典型。このクランク型の浴槽の場合、両サイドがカランになってるわけなんだけど、カラン数の少ないほうの列が「1段上」になってることが多いっすね。いい換えると、片方は普通に椅子を使うカランなんだけど、もう片方はべたっと床に座る高さになっているっす。

桶はこれまた珍しいクロバー石鹸桶の赤、あっしは「クロバー石鹸」って見たことないんだけど、誰か見たことあるっすかね?椅子は緑椅子。カランは「宝」マーク入りの赤青丸型、一部逆三角形も残ってるっす。湯量、湯温OK、シャワーが気持ち弱いか。なお、シャワーはボタン式の一定時間出っぱなしのモノっす。出入り口近くに立ちシャワーブース、ここは側面からのボディシャワーもついているっす。

さて浴槽へ。まずは一番温度の低そうな寝湯から。水枕付き、2機で底から泡噴出っす。湯は薬湯になっており、壁にはなんと「今日の薬湯 バスクリン」 と書いてあるっす。モロやんけ。黄緑色のまさにバスクリン、温度はぬるめで41度くらいっす。

続いて露天へ。こっちは漢方薬湯になっているっす。露天っつーても、天井がガラスで塞がれているんで、まあ外気浴くらいの感じか?温度は42度〜43度くらいっす。それにしてもこの薬湯、ちゃんと取り替えているんかなあ…壁にはなんと山河のモザイクタイル絵

さらにサウナ部へ。この銭湯はスチームと乾式の両方があって、どうやらスチームは無料の模様。スチームはガラス壁で外が見えるようになっているんだけど、蒸気で何も見えない…乾式サウナは1段、TVもついているのは嬉しいっす。サウナを出たら当然水風呂、こちらは20度くらいで水は良く循環しているっす。

そして主浴槽とイロモノ系の白湯へ。ここの銭湯は炭酸温泉になっているっす。まずはデンキ風呂へ。デンキはまずまず、大阪では弱め?深い槽で電極が段差をつけて付けてあるんで、身体にまんべんなくデンキを当てることが出来るっす。その隣は座ジェットが2機、背中がカーブしているのは西日本で良く見る感じ。背中に3穴、あと足裏部に2穴。最後は浅風呂と深風呂、浅風呂が42度強、深風呂がやや熱く43度くらいかなあ。この大阪の深風呂、フチが石で真ん中から湯が出てくるタイプ、あっし的には好きなんすよねえ。東京の浴槽って、全員が一方向を見る入り方になっちゃうけど、大阪はそれが無いっす。

急ぎだったんで、あっさりと出てきたけど、フロント前にはロビー、ドリンクケースにも各種ビンものの他、マイナードリンクもちらほら。大阪はこのドリンクを選ぶ楽しみっつーのも充実っす。東京は定番しか置いてないところが多いけど、大阪のドリンクは種類が豊富っす。っつー訳で設備はなかなか、大阪の一般的な庶民派銭湯っす。


(中央市場通り、野田の商店街)

(段ボール親父は大阪の光景)

(2002年11月)