玉水湯


(2003年7月撮影、開店前だけど)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR環状線 寺田町駅 徒歩10分

大阪の大正に行くと沖縄系の店が多いらしい。っつーわけで大正へ。なかなかディープな町並みな感じ。こういうところには銭湯あるんだよな、しかも濃い。しばらく駅前を散策、確かに東京に比べて全然オキナワンな店が多い。ぶらぶら歩いていると、まず煙突発見。三光湯。構えはクラシックだが、露天、サウナなどなかなか設備充実の感じの銭湯。もう少し歩いてみる…また煙突発見。玉水湯?

これがまた驚愕。古い…レトロな造り。大阪型三房の巨大な暖簾。そして煙突。大阪型煙突は東京より低く、太い。で、屋号が…タイル?正面にアルカリイオン温泉?の能書きがいろいろ。でもどう見ても30年くらい前の能書き看板。古い。こりゃ入ってみるしかないぞ。


(これも2003年7月撮影)

で、入口。東京型に近い入口、センターにタイル絵と…カエルの石像?で、下足入れが両側に。これはおしどりの下足板。「男湯」「女湯」は古めかしい行灯ランプになっている。とりあえず入るぞ。


(これが玄関、ソソられるぜ!)

当然のように番台形式。脱衣場ロッカーが…このがまた驚愕、初発見だ!なんつーか…このブランド何?ラクダにピラミッドの模様、しかもロッカー鍵がなんつーか、「鍵」というか、引っ掛けて中でぐるぐる回すタイプのあのレトロな鍵。こんなの初めて〜。他におしどりの鍵もいくつか混じる。しかも鍵に小さな「木板」がくっついている。これもまた珍しい。

で、脱衣場の角に…お稲荷様?神棚があるのだが、キツネの絵。キツネを祭ってあるのか?男女の境はTV、当然野球中継。さらにポスターがいくつか。センターに長いす、灰皿。さらに玄関脇が奥まったロビー、長いすに新聞、フジの旧式マッサージ機、健康器具。

とりあえず浴室だ。桶は花王の小ぶりのビブレU桶。小さな島カランが一つ、ここにはシャワーがなくカランも3個だけ。かといって両サイドのカランも5個ずつ計13個。そんなに小さい銭湯っつー印象はないんだが、大阪の銭湯ってカラン数が少ないっすよね。

出入り口には小さな…これ何だろ?かけ湯槽?人間がとても入れない大きさだが、ぬるま湯がたまっている。湯出口は立派にライオン口。

カラン回りのタイルがこれまた古いタイプかなあ。丸い形のタイルを張ったタイプのヤツ。カランは逆三角形の赤青タイプ。シャワーともども湯温、湯量GOOD。浴室天井が…これまた変わっている。四角錐の天井で真中が湯気抜き、これだけなら別になんてことないんだが、この四角錐が男湯女湯それぞれあるっす。天井の色も微妙に変わった色。

まあいいか、とりあえず浴槽に浸かろう。浴槽が最奥部にあるのは東京と一緒。基本的に2槽式の浴槽。片方がシカケ無しの深風呂。まずはシカケサイドへ。っつーても、超音波ジェットとデンキ風呂だけだが…ジェットは1穴が2機、背中の当たるところが微妙にカーブしているっす。これってどっかで見たタイプだな、岡山だったけか。デンキ風呂はリズミカルでそこそこ強烈、電極がずらしてあるのは有りがたい。湯温度は42度くらい。が、あまり「ぬるい」っつー感じはしない。

んでメインの深風呂。なんのヘンテツもない深風呂。底から湯が噴出しているっす。が、結構気色の良い湯っす。天井も高いからかなあ。

っつーわけで、かなりレトロ入った、時代に取り残され系の銭湯っす。ドリンクはそこそこ、ビール類も置いてあるっす。とりあえずこの銭湯の玄関のたたずまいをチェックして欲しいなあ。


(カエル像とタイル絵、大阪ではカエル系が多い。なんで?)

銭湯出てから、すぐ近くの沖縄料理屋で泡盛の水割りを一杯。土曜日は民謡ライブもやってる模様、登川誠仁師の写真も張ってあるっす。なかなかGOODっす。っつーわけで、大正のなかなかディープな銭湯。こういうひとときって、後々になってふと思い出したりするんだよねえ。


(すぐ近くの沖縄料理店「かりゆし」、ステージもあるぞ)

(2001年7月)