天王寺温泉

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR環状線 寺田町駅 徒歩10分

yellow.gif (192 バイト) 天王寺温泉ホームページ

いやあ、大阪でマニアックなものを発見してしまった…

電話帳で銭湯チェック、どうやら寺田町周辺は銭湯密集地帯らしい。で、電話帳の広告の中に「鶴亀温水器」という宣伝が混じっている。これって、銭湯界では有名な「あの」ツルカメかなあ。大阪に本部があったのか…

で、天王寺温泉が夜1時までやってるっつーので行ってみることに。この周辺の銭湯はおおむね1時くらいまでやってるみたいっす。寺田町下車、玉造筋を北上。途中いくつか銭湯があるが、マニアとしてはなるべく駅から遠い銭湯を行けるうちに順番に攻めるのが鉄則っす。歩いていると、ふとなにやら頭の中に閃光が…

見上げると、やや向こうのビルのてっぺんの看板に「ツルカメ」の文字。ああっ!?もしやあれが総本山のビルか?はやる心を抑えて近くまで行ってみる。「鶴亀温水器」の看板。ここか?ここがツルカメの本部なのか?日本中に広がるツルカメネットワークの拠点か?ちょっと心にクるものがある、って銭湯マニア以外、こんなの「絶対ぜーったい」分からんだろうなあ…普通に見ればタダの中小企業の本社ビル。


(墓ではない、ビルの上に
そびえるツルカメの看板)

(ここか??ここなのか!?)

さて、駅から歩くこと10分ほど、玉造筋からちょっと入り込むと煙突発見!大阪タイプかな?やや低くてずんぐりした煙突。正面に回るとネオンと暖簾。どうやらこの銭湯、天然ハーブ湯が売りの銭湯っす。

下足板の鍵は…「大日之出」。これまた東京ではまず見ないタイプ。中に入ると昔の番台を無理やりフロントにした構造。370円を払う。脇を見ると…おや、10BASE‐TのLANケーブルが番台に引かれているようだ…(-_-; うむ〜、この銭湯、ホームページも開設しているが…時代はE-番台B2C?もちろん「番台から客へ」っつーことっす。

さて脱衣場。比較的広め、天井も割と高め。一部サウナが脱衣場側に出っ張っている。センターにテーブル、雑誌とマンガ、新聞が積まれている。長いす。で、脱衣場に…「ハーブ壷?」ハーブの入ったいろいろなガラス壷が置かれているっす。へー、本格的じゃん。

浴室へ。ほー…これは…センター浴槽型、奥に副浴槽群の典型的な関西型銭湯。センター浴槽はなかなか広いっす。とりあえずケロリン桶を持ってカランへ。ん?このケロリンはちょっと大きい、東京サイズかな?カランは六角形にVの字が入ったような丸い赤青カラン。もしかしてツルカメかなあ。六角は「亀の象徴」っつーことで…シャワーともども湯温、量OK。

さあ、まずこの銭湯のウリの天然ハーブ薬湯へ。奥の壁際に薬湯槽があるが、これが副浴槽といいながら、なかなか広いっす。主浴槽並みだな。メッシュに入った薬草が沈めてあり、うっすら茶色のたしかに天然薬湯。すばらしい。温度はぬるめで40度上くらい。一部が泡になっているっす。壁には「伊吹山百草」 とハーブの能書きがあるっす。なるほどねえ。この銭湯、入れる薬草も日替わりになっている模様。確かにバスクリン系入浴剤と違っていい香り。

で、この銭湯、大阪の銭湯には珍しく、背後に富士山のタイル絵。タイルに書いたタイプっす。うむ〜、ポイント高いっす。

続いてハーブサウナへ。乾式サウナで4,5人入れるタイプ。なんと無料。室温は90度。中に入ると確かにハーブの香り。サウナストーブを見ると、その上にが置いてあるっす。なるほど、ここにハーブを入れて温めて香りを出しているのかあ。芳香剤なんかを使わない、文字通り天然ハーブ。

サウナの次は水風呂、3人くらい入れそうなタイプ、温度は20度くらい。これがまた深い水風呂でよろしいっす。出入り口のところにもう一つ、ぎりぎり一人入れそうな大きさの浴槽のような水溜めのようなのがあるが…なんだろうか。とりあえずこの水を桶ですくって汗を流す。

続いて副浴槽のデンキ風呂と超音波ジェット。デンキをじっくり楽しむ。この銭湯はジェットが1機しかない、っつーのは珍しいが、とりあえずこれも楽しむ。こっちは42度くらいの白湯。浴室天井は東京のように高くはないが、一部湯気抜き部分になっているっす。

最後はセンターにでーんとある主浴槽。2槽で浅風呂と深風呂。周辺は関西風に1段ついてて、ここに腰かけられるようになっているっす。何もイロモノ無しの湯面の綺麗な白湯。深風呂にじっくり入る。温度は43度くらい、じーくり入る。あー気色いいっす。センター浴槽が気色良いので、水風呂に入って何回か入りなおし。

上がりは脱衣場で…「いかるが牛乳」?明らかに東京にないブランドなので、100円でこれを賞味。ほかにみかん水なんかもある。ビールも置いてあるっす。空ビン入れを見ると、みかん水や牛乳はどうやら人気あるようだ。やっぱり銭湯じゃ「ビンもの」だよなあ。男女の境にTV。

っつーわけで、全体的に大阪の庶民派一般的な銭湯っす。でも、天然ハーブはやっぱりユニークだなあ。わざわざ行ってみる価値のある銭湯かも。なお、フロントで調合済みハーブも販売中。やっぱり大阪の銭湯は「癒し感」が強いっす。


(玄関、これまたオシャレ)

(2001年7月)