東上温泉


(ビル銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR&近鉄 鶴橋駅 徒歩4分

大阪へ。さて、まずは銭湯、今日は鶴橋辺りで一湯浴びていこうか…っつーことで、北側の白鶴温泉へ向かうが、なんと休み?まあいいや、鶴橋周辺は銭湯が豊富だ。鶴橋周辺は大コリアンタウン、故郷下北沢を感じさせる市場を抜けて南側へ。鶴橋一丁目の大師湯…良かった、営業中だ。割と一般的な銭湯。ここまで来たから鶴橋浴場の様子も見ていこうか。


(鶴橋駅前)

(白鶴温泉はなんと休み)

(近鉄の高架下からコリアン市場をのぞむ)

(大師湯)

鶴橋浴場の前に立つとちょっとびっくり。営業再開したのは知っていたが、なんと脇に巨大なネオン。せっかくのレトロな建物の風情が大なしだ、っつー向きもあるだろうが、あっし的には「元気に営業中」マークと解釈、大満足。これなら当面大丈夫だろう、と思い、今度は環状線を抜けて逆サイドの東上温泉へ。それにしても大阪、当たり前だが通る人みんな関西弁であるっす。普通に喋っているだけなんだろうが、どうも全員漫才師に見えるぞ…


(鶴橋浴場、派手なネオンで元気に営業中)

さて環状線を抜けると、サウナ&薬湯の行灯看板を発見。あわせて環状線の脇に立つ巨大煙突。関東型よりかなり太い感じがするのは関西型。こっちは裏か…釜場に火がともっているのが見えるっす。「表にお回りください」っつー矢印に従うが、これがまたビルとビルの隙間の超細い道。なんか刑事に追われて逃走する犯人のキブンだな、こりゃ。

表に回ると、いかにも大阪の銭湯のたたずまい、鶴橋駅から3分くらいだな。上はマンションのビル銭湯。暖簾は牛乳石鹸シャワランの横じまの大型3房関西型、西にくるとシャワランの暖簾を良く見かけるっすね。なんで東京にはないんだろ。

さて、下足板の鍵はおしどり、中に入ると番台にはイカにも大阪的な物腰の柔らかなお姉様の「いらっしゃい」。東京番台に比べて、このユルい感じがイカにも関西来たな〜、っつー感じっす。脱衣場の天井はビル銭湯としてはまずまず高め。番台の上には大きなTV、相変わらず北朝鮮問題をやっているっす。デジタル体重計。マッサージ機が2台。ロッカーの鍵はおしどりっす。

さて浴室へ。浴室天井は、ビル銭湯としてはやや高め、形状がなんっつーか…カマボコ3つ並べたような形。桶はちょっと変わってて、小さい普及型なんだけど、下に足が3つ付いてるので割と安定タイプ。椅子はかなり大きめの緑椅子。関西の緑椅子って、東京のに比べると大きいんすよねえ。

例によって典型的大阪銭湯、真中に石のフチの浴槽、これを囲んでカラン群、角に副浴槽群。カランは黒丸に赤青の線入り、押して戻らないタイプなんでちょっと不満、これだとお湯いれすぎてもったいないんすよねえ…あっしが考えても仕方ないか。シャワーはハンドシャワー、これもボタン式。カランは湯量、湯温OK、シャワーが気持ちぬるいかも。「立ってシャワーを使わないでください」とあるっす。お湯が飛び散るから当たり前か。入り口近くに掛け水?槽。

さてどう行きましょか。壁に「薬湯 松葉湯」とあるっす。じゃ、薬湯から…センター浴槽の片側が、タイルで曲面になった槽になっているっす。ここから入ってみるっす。タイルのカーブは大阪で良く見るが、なかなかいいものっす。四方から1筋のジェット。二人入るとお見合い状態の広さ、薬湯はバスクリン色っす。温度は42度くらい。

続いて奥の寝湯槽、こちらも薬湯になっているっす。3人用で、足の方がバイブラ、背中に1穴のジェット。背中のカーブが気色いいっす。水枕もキンキンに冷却されてて気色よろしい。温度が…40度以下だなこりゃ。ずっと入ってられるリラックス温度、実際この槽はみんな長湯っす。で、最奥部のガラスの向こうに坪庭、石灯篭も置いてあって、これはよろしい。

さ、でわデンキ風呂へ…電極が幅広く、二人くらい並べそうっす。温度は41度くらい。そっと入ると…お、強い。これっすよ、これ。大阪のデンキは強力。しかも浴槽が深いので全身をデンキに当てることが出来るっす。最初は慣れで真ん中辺りの弱いところにそっと入るが、慣れてくるとまんべんなく。いや〜、キくっす。

そして何と!この銭湯には無料乾式サウナ!無理して6人くらいのサイズの1段、温度は結構低く、80度くらいかなあ?12分計。中では大阪演歌がかかっているっす。サウナを出たら当然水風呂、この水風呂も深くて、水温も20度くらい。おなじみライオン口から水がドバドバ。

締めはセンターの主浴槽、端から湯が落ちているっす。1槽の中に浅い部分と深い部分、フチは石、この石の感触がよろしい。温度は43度くらいで、浴槽群の中で一番高温っす。

上がりは…ドリンクはビンものが結構あるっすねえ。ソフトドリンクを中心に種類もなかなか、で、下の段を見ると案の定、マイナードリンク群が…さて、どれにしようか?ナイアガラっつー名前のビンのみかん水にも惹かれるが、ここは「ボラン・シー」80円を賞味。これがマイナードリンクの癖に、結構果汁成分があるっす。オレンジっつーよりもみかんの味。

っつー訳で全体的に典型的な大阪銭湯、あっし的にはやっぱり浴槽が沢山あるのは楽しいっす。あと、無料のサウナ、強力デンキ風呂も良かったなあ。さっぱりした後は、やはりミナミで水分補給だろうなあ。

(2002年11月)