七福温泉


(古いビル銭湯?)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR学研都市線 放出駅 12分

しかし、おたく世界っつーのは奥が深い…

控えようと思ったんだが、結局昨日もミナミでハードに呑んでしまったなあ…今やアメ村辺りの呑み屋で「銭湯のつかさくん」と言えば結構有名だったりするっす。(-_-;店に入るなり、「お、今やったらスパワールド1000円やで」とか言われたり…もっともあっしも「今どっち?アジア?ヨーロッパ?」と符丁のような会話をしたり…

ここで、トモダチのNくんが実は地名おたくと判明。金髪にした、結構イケてるアンちゃん、学だって高校も出てるかどうか分からんのだが、なぜか地名おたく、熱が入っている…しかも城おたくでもあるらしい。謎の関西文化、そういえばこっちの会話では、はしばしに日本の伝統的な感覚が完全に身についてるかんじの、「お?」なんてコトバを耳にするっす。で、地名、関西の地名は全く読みが難しい…

さて、今日も仕事終わって銭湯だ…っつーことで、学研都市線で、なぜか放出へ。放出、これが「はなてん」と読むとは、関東人ならわかんねーよなあ。どう考えても「ほうしゅつ」だよなあ…どういう由来があんだろか?昔、放出中古車センターの「アナタ、クルマ買う?それともアタシ買う?」なんてとんでもないCMがあったらしいのだが、関東のあっしには知るよしもない。


(これで「はなてん」とは…鴫野っつーのも読めんよなあ)

放出駅から北へ。基本的に住宅地の中の小ぶりな庶民的な商店街、駅から2分ほどで和光温泉、街中のごく一般的な銭湯っす。しかし大阪は暖簾の切り替えが早い、もう結構2003年新型に切り替わっているっす。東京はあんまり無いのになあ…牛乳石鹸商品が沢山売れてるっつーことだろうなあ。


(放出駅前、みゆき通り商店街
フォントに注目)

(和光温泉)

「遠いところから先に」の原則で、ここを通り過ぎて駅から10分ほどの松栄温泉へ…当該番地の細い路地を、イキナリ犬に吠えられたりしながら探すが、どこにも銭湯らしいものが無い。もしかしてここかなあ、通りに面してニューファミリータイプの集合住宅、結構新しいっす。仕方ないので、もう一軒の七福温泉に向かう。


(どうもこの辺りが該当番地なんだが…)

それにしても、この辺りも真上を結構飛行機が飛ぶなあ。大阪も市街地の真上を飛行機が飛ぶ街、何十万回、何百万回飛んだか知らんが、もしかしたら落ちてくるかもなー、なんて感覚になるっす。特に今年は阪神が首位を走ってるからなあ…


(結構真上飛んでるよねえ)

さて、通りに面して七福温泉発見。構えは一般的な大阪の銭湯だが、煙突の形がややユニーク、太めで低めの煙突、先がきゅっとすぼまっているっす。下足板の鍵は大日之出。正面には植田工務店による屋号が描かれた石の板。大阪で良く見かける光景っす。

中に入ると番台、サウナ代は?と探すが、どこにも無い…すなわち無料。横にサウナタオルが積んであるのを発見。貸しタオル代は50円なので、これを払って一枚借りる。大阪のシステムにも随分慣れて来たっす。サウナ無料のところは多いが、バスタオル着用が義務、自分で持ってくればいい訳だが、それ以外は100円とか50円とかでタオルの貸し出し。なんとも大阪らしいシステムっす。

脱衣場天井は関西的な低さ、照明がステンドガラス風で凝ってるなあ。男女の境はTV、巨人戦をやってるところを見ると、阪神戦は今日は休みか。ロッカーの鍵はおしどりの金色シリンダ、関西定番のIUCHI SCALEのアナログ体重計、旧型マッサージ機1台に新型マッサージ機が2台。真ん中にはテーブルと対面の長いす、テーブルの上にはスポーツ紙数誌がほうり投げられているっす。

さて浴室へ。浴室天井は縦方向に山型になった天井、湯気抜きの形がちょっと変わっていて8角形でなかなか可愛いっす。それにしても、結構大型の銭湯だな、奥が長いっす。桶はビオレの小型オレンジ桶、ビオレの桶はすぐに底の文字が消えてしまうんだよなあ…大阪はケロリンよりビオレが多いんだけど、多分ケロリンより安価で提供したんじゃないかなあ。後は緑椅子。

真ん中よりに浴槽群、カランは両サイド、手前に横方向の小さな島カラン。それにしても浴槽多数の銭湯っす。カランは丸型の赤青レバー型、シャワーともども湯量、湯温OKっす。それにしても客が多い…人間背景画のお方から、何人か子連れの家族まで。東京じゃ滅多に見ない光景だよなあ。

ビジュアルはそんなにある訳ではないけど、タイルに結構模様が入っているっす。特に男女の境側のタイルは、一部レンガ風とステンドガラス風なのがはめ込み。あと、最奥部の壁の隙間に小さく、欧風の山のモザイクタイル絵

さて、どこから行こうか…まず入口近くに小さな掛け水槽。続いてぬるめっぽい露天へ向かう。大阪型の、最奥部の真ん中にある二人くらいのサイズの小さな露天、思った通り温度は41度くらいっす。この脇に、石の腰かけスペースがあり、座り心地が結構よろしいっす。その脇になぜか水のボディシャワー。

続いて薬湯へ。バイブラになっており、水枕付きが2機、ちょっと深いのが1機。完全にバスクリン系の薬湯だな。上から赤外線ランプ?が2機、これも大阪独特のスタイルっす。温度は42度弱っつーところ。さらに出入口近くに独立してあるデンキ風呂槽へ。温度は42度弱っつーところだが、標準タイプと「もみもみ」タイプの両方。標準の方は普通のピリピリとくるヤツだが、デンキの強さはまずまず関西風。「もみもみ」タイプは、♪=120くらいのリズムでビックンビックンとクルっす。

さて、十分に温まったらサウナへ。この銭湯、スチームと乾式の両方があるっす。まずはスチームへ。しかし大阪のスチーム、なんで壁が赤いところが多いかな…?4,5人のサイズ。温度は少し柔らかめ。さらに乾式サウナ、こっちは100度上、6人くらいの1段サイズ、砂時計が一つ、中では演歌が放送中。サウナの後はもちろん水風呂、この水風呂が細く広い滝状に水が落ちてきていて、なかなかさわやかっつーかマイナスイオン的。温度は20度くらいかな。

っつーことで、浴槽が豊富な銭湯、一通り入るから大阪での入浴時間はどうしても長めになるっすねえ。1時間あまり入ったら、脱衣場でGD戦を見ながらタケダのビタミンCドリンク。マイナードリンクはあまり無いけど、ドリンク の揃えもまずまずっす。っつーことで大阪型の浴槽種類豊富な銭湯、ウチの近くにも欲しいよなあ。

銭湯を出たら放出駅近くの大衆食堂で、親子うどん440円。やっぱり大阪にきたら、一日に一回はうどんを食べてしまうよ…食堂では、野球を見ながらオッチャンと店のおばはんが阪神話。しかしこっちは女性でも結構野球に詳しいのはどういう訳なんだろうか。ま、とりあえず今日もミナミに出撃するか…

(2003年7月)