北中島新温泉

（典型的大坂型銭湯の雰囲気）

場所 地下鉄御堂筋線 東三国駅下車 徒歩3分

新幹線に乗る前に一湯…っつーことで、東三国の北中島新温泉へ。この辺り、真上を5分おきくらに、伊丹に着陸する飛行機が飛んで行くっすねえ。巨大な腹を見せながら飛ぶ飛行機が間近に見えるっす。そんな中を駅から3分ほど。裏手に巨大煙突。

玄関は一見地味で小さい、ごく普通な銭湯っす。牛乳石鹸の3房大型暖簾。下足板の鍵はおしどり。玄関は入るとさらに奥にフロント。この銭湯、玄関は小ぶりなような感じがするけど、実は奥に長い銭湯っす。なんと、フロント脇にセカンド玄関もついているっす。で、フロント前には結構広いロビー。貸しタオル等も置いてあるっす。ロビーには旧型マッサージ機。

さて脱衣場へ。脱衣場天井は大阪標準的サイズだけど、なかなか広いかも。新型マッサージ機、IUCHI SCALEのアナログ体重計、大阪はこれが多いっすねえ。ロッカーの鍵はおしどりのシリンダ錠。

さらに浴室へ。この浴室がまた奥深い。天井は高めで、丸いアーチ型、真ん中に湯気抜き。桶は花王のオレンジ桶。カランはツルカメのレバー型、シャワーともども湯温、湯量ばっちりっす。カラン前には「置き段」、浴槽に近い一部カランは床の部分が高く、要するにベタ座り利用形式の模様。センター手前に小さい島カラン、その脇に掛け水槽、これはサウナ用っぽいなあ。出入り口近くに立ちシャワーブースがあって、これはボディシャワーも一緒に備え付け。

で、この銭湯、幕の内銭湯というかなんというか…とにかく設備が多いっす。なんと別料金なし。まずは奥にある薬湯槽、思った通りぬるめで40度くらい。濃い、抹茶色の薬湯、ライオン口から湯がドバドバ。なんとなく、ライオンの口に手を突っ込んで見る…意味ないけど。さらに隣に露天風呂、小さめの露天だけど、一応天井は開放型。温度は42度弱っつーところ。こっちもライオン口から湯がドバドバ。さらに無料のスチームサウナ。5人くらいのサイズかな？赤外線ランプが一つついているっす。

続いて副浴槽。まずはデンキ風呂。小ぶりな浴槽ながら、なんと「標準」と「もみもみ」の両方のタイプがついているっす。標準はパルスが細かく、「もみもみ」は「ドクドク」とはっきり分かるくらいのパルス。デンキの強さはやや高めっつーあたり。

さらに…乾式サウナ。なんとこの銭湯、スチームと乾式両方のサウナが無料で利用できるっす。サウナは4人くらいの1段サイズ、温度は90〜100度くらいかなあ。で、水風呂。こっちはさほど広くないけど、その分？結構冷たくて20度を切るような温度。

で、やっとのことで主浴槽。大阪的なクランクになった浴槽、もちろん浴槽のフチは石っす。その外に座れるように一段、結構みんなここに腰かけて身体洗っているっすねー。浅風呂部分はバイブラ&座ジェット、ジェットは一つが4穴、もう一つが1穴の2機。温度は42度くらいっす。あとは身体がフィットするようにゆるやかにカーブのついた寝バイブラ。これがまた気色がよろしいっす。締めは当然、シカケなしの深風呂。温度は43度くらい？いや、温度が下がってるぞ…湯の注ぎ口から湯がドバドバ出てるが、ここに触ってみると…なんと！自動で水が足されてる！どういうこっちゃ？大阪型浴槽は、センターの底から熱い湯が出てくるから、この注ぎ口で温度調節してんのかな？

っつーことで幕の内的ながらシカケ豊富ななかなか楽しめる銭湯。上がりはロビーでナタデココ、ドリンクはビンものその他豊富、ビールも置いてあるっす。さらにアイスも。ドリンク買おうと思ってフロントに行ったら、お姉様が座っているんだが…おや、美人だ。年配ながら、綺麗な、ぐっと来る笑顔をするっす。思わず口説きたくなったいいオンナ。っつーことで総合ポイント高く、星付けておくっす。帰りは東三国駅前の「きしうどん」っつーうどん屋でこんぶうどん300円食ったが、旨かったなあ…おでんも良かった。カウンター式のうどん屋で、軽くおでんでビール一杯呑んでささっと帰る、こういうノリは東京にない、大阪独自の文化っすよねえ。東京だと「エサを放り込む」っつー感じになっちゃうんだけど…

（2003年3月）