(表面のタイルやドアの形状がソソるものがある)
場所 JR高知駅 徒歩10分
さて高知最終日、仕事も全終了、時間が少しあるっす。今日は駅の裏の銭湯探索に行ってみよう。高知駅の裏に出ると…だいたい駅の裏っつーのは、かなりB級な雰囲気があるもんだが、高知もそんな感じ。B級な町並み、表は道路も整備されているが、駅裏に入ると急に細かくなるっす。まだ整備の手が及んでないんだろう、街中に小川が流れ、なんと鯉が多数泳いでいるっす。かつては日本の街中は東京であっても沢山小川が流れていたんだろうなあ。
(南国高知の駅前光景) |
(街の掲示板はいいんだが… ライターがどうしたんだよ!?) |
さて、比較的大きな建物である日赤病院の少し脇にヘルスセンター高砂発見。ヘルスセンターというものの、れっきとした銭湯。ビル銭湯で、鍼灸院が一緒にあるっす。高知駅から徒歩10分ほどか。とりあえずここはパスし、日赤病院を回りこんで進む。
(高砂ヘルスセンター)
これまた平均所得が決して高く無さそうなエリアの中に塩田湯発見。駅から直だと10分くらいかな。これは木造銭湯かな?煙突が…屋根から突き出た煙突、銭湯煙突としては珍しい。玄関に「本日 湯あります」の木の札。なんかB級だがレトロ感たっぷりの雰囲気。よし、ここに入ってみよう。入り口は牛乳石鹸の暖簾。
玄関入ると、これまたレトロな雰囲気。下足の板はツルカメの旧式、この下足入れが…なんと!靴が入らない?縦が短すぎて靴がつっかえるっす。大足な訳でもないのに、一体ここの住民はどんな足してんだ!?下足入れの脇に便所があるっす。
(なあんかレトロな光景)
中に入ると番台、330円払う。番台には70を軽く越えてそうな爺さん。いかにも地方型の小型銭湯っす。が、脱衣場はなんか綺麗にしてあるっす。応接型のソファ、灰皿。木の番号が書かれたロッカー、鍵はツルカメ。さらにプラスチックの四角籠。IUCHI SCALEのアナログ体重計。なんてことない雰囲気なんだが、レトロな感じが妙に落ち着くっす。天井はさほど高くはないっす。
(B級ながら、まったりと落ち着いた空間が、そこにはある)
さて、浴室へ。結構古い銭湯だなあ。浴室天井はアーチ型、真ん中に高い湯気抜き。壁は…タイル風のプラスチック板?結構波打ってるっす。桶はケロリン小型。カランは窓際に8個連なるっす。一応シャワーは全部ついているっす。カランは黒い丸型のカラン、あまり期待はしていなかったが…まず水が出てきたっす。しばらく流していると湯温が上がってくるが、なにしろ量がちょぼちょぼ、桶が一杯になるまでしばらく時間がかかるっす。他の客は汲み湯で身体を洗っている。高知に来てからこればっかりだなあ…みんなマトモにカランを使っていないっす。
浴槽は男女の境側、浅深2槽っす。壁際が少し岩になってて、そこから湯が流れ出てるっす。深風呂の方が「あつい湯」浅風呂の方が「ぬるい湯」になっており、それでも42度&41度くらい。まあ汲み湯で洗うにはちょうどいいかも。浅風呂に1穴のジェットが1機、超音波風呂の能ガキがあるっす。さらにこの銭湯、一人サイズながら隅に水風呂が一つ。むろん冷却なんかしてる訳もないけど、有り難い。水風呂と湯を交互に。
上がりは…ん?珍しいもの発見。四国乳業の「ローヤルビーズ」120円也。栄養ドリンク系っすね。その他、ビン牛乳なんかも置いてあるっす。っつーわけで、なかなかレトロ感のある、それでいながらそこそこ清潔な銭湯だったっす。
上がってから、さらに駅の方面へ。駅の側の愛宕町エリアにて「愛宕湯」発見。ここも木造銭湯か…入り口にものすごい数の鉢植えが置いてあるっす。この銭湯も味わい深そうだなあ、次回はここに寄ってみるか。
(愛宕湯)
(2002年5月)