大門湯


(てっぺんに可愛い湯気抜きのある洋館風)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR和歌山駅 徒歩7分

和歌山へ。「廿世紀銭湯」にもある、海南市の新町湯を狙っていたのだが、残念ながらここは結構休日が多いんすよねえ。ま、軽いジャブのつもりで和歌山に行ってみるか〜、いずれ本格的に行くときの前調査としてでも。なにしろ海南市だけではなく、いずれ行かなければならないところに白浜があるからなあ。特急で天王寺から40分。途中紅葉の山々を通り、トンネルを抜けるとそこは紀の国。


(JR和歌山駅前、何のヘンテツもない地方都市)

さて、何の前準備もなかったからなあ。電話帳の銭湯と市街地図を比較しながら、どこにあるだろうなあ…お、この羽衣湯っつーのが結構駅から近い。場所も昔からの市街地にあるようだ。こういうところは期待できるから行ってみようか…やはり歓楽街近く。和歌山は住所表示が少ないなあ、少し迷ってやっと発見。イカにも「街のお風呂屋さん」っつーたたずまいだが…なんと玄関に「25日から当面お休みします」おいおいおいおい。何てアンラッキー!銭湯行くにはラッキーかどうかが肝心っす。アンラッキーのときは次々休日にブチ当たったりするからなあ。


(いい感じなんだが…)

(超残念)

仕方ない、ここまで来たんだから和歌山城まで登るか…基本的に平城だが、結構上にあって、登るのにひと運動。で、銭湯どこに行こうか。駅の逆サイドに、電話帳に宣伝が載ってる大門湯があったのでここへ。東口から7分くらいっす。今度はTELであらかじめ営業中かどうかを確認、宣伝はスーパー銭湯っぽかったので、「今銭湯って幾らなんですか?」「340円です」何気に普通公衆浴場であることを確認。


(美城である…っつーか、だんだんこういうのに感動するようになっていくのが怖い…)

正面まで来るとなかなか立派な構えの小さいビル銭湯。牛乳石鹸の3房暖簾。下足の鍵はおしどり、完全フロント形式っす。和歌山銭湯料金は340円也。風呂グッズもそこそこ置いてあるっす。

この銭湯は2F銭湯、1Fが脱衣場になっているっす。ロッカーの鍵はおしどりのシリンダ錠、ぶら下がり健康器。KAMACHO SCALEのアナログ体重計。壁に水風呂の勧めが張ってあるけど、これどっかで見たことがあったなあ…

さて、階段を上がって2Fの浴槽へ…って何と、この階段がイボイボマットになっており、「健康階段」!?これはなかなかのアイディアっす。途中、踊り場になる辺りから外に出る露天風呂。とりあえず一気に2F浴室へ。上がりきったところに流しがあり、戸を開けると浴室。

浴室天井は基本的に四角錐、真ん中に湯気抜き。浴槽が角から斜めに出ており、周辺カランっす。まあまあ混んでる。桶は普及品、椅子は緑椅子。カランは赤青の丸型レバー、シャワーともども温度はまずまずだけど、ちょっと湯量が少なめ。

さて、どう行こうかな…まずは露天か。入り口の戸には「装置が故障するので、しばらく椿温泉は中止します。」と書いてあるっす。「椿温泉」なるものが何ものかは知らないけど、多分天然温泉の湯の華の類だろう。循環装置が故障するほどの成分…うむ〜、効きそうだな、試してみたかった。で、露天部分にはカランが二つほど、奥に小さめの浅い岩風呂。半寝状態で入るとなかなか快適っす。温度は41度くらいかな。浴槽の底を見ると、全体的に茶色にくすんでいる…これが温泉の名残かなあ。

で、主浴槽群へ。真ん中に涙滴型の浴槽、端に2穴の座ジェット2機のイロモノ槽。温度は42度〜43度くらいっす。浴槽に浸かりながら地場親父たちの会話を聞くが…やっぱり和歌山だと関西弁でも大阪とちょっと違うっすね。シャキシャキっつーか、歯切れが良いような感じっす。

さらに打たせ湯。ちゃんとガラスで仕切られてて、一筋の打たせ湯。段差が結構あって噴出力も強いっす。あと、この銭湯は無料乾式サウナ付き。これは嬉しい。サウナは5人くらいの1段サイズ、TVは無くて有線が掛かっているっす。温度は…かなり低い、70度くらいだろうか?これなら30分でもいれそうだぞ。サウナの次は水風呂、これは一般的なものでこの季節、20度上くらいっす。

上がりは…フロント前に長いすのロビースペース、TVでは偶然銭湯の話をしているっす。ドリンクはビン牛乳他結構いろいろあって、他に自販機、ビールの自販機も置いてあるっす。っつー訳で小型の地方銭湯ではあるけど、設備的にもなかなか頑張っている銭湯っす。が、和歌山も駅近くに天然温泉のスー銭が出来たと聞いているが…

(2002年11月)