こんぱる湯


(古めのビル銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR岩国駅 徒歩8分

さて、今日は午前から岩国観光めぐり。錦帯橋は駅からかなり離れているんで、バスで行かねば。この街、岩国城がかつて山の上にあり、街の古くの中心部は駅近くでなくって、錦帯橋の近くにあったんすね。確かにいかにも古めの街が見えてくる。気になって古地図をチェックしてみると、かつては駅前は何にもなかった模様。なんとなく「かつて市電が走っていた」ような気がしてたが、確かに昔は市電が港から駅前を抜けて、錦帯橋の辺りまで走っていたんだな。


(レトロな町並み)

昼飯とか食うが、中国地方って物価がさほど安くないっす。下手したら東京並み。っつーことは、平均所得が高いっつーか豊かっつーことかなあ。かつて誰かが、「中国地方は自然が厳しくなくって、天災も比較的少ないから、あまり困ることもないんで、互助の精神が低いんだよ…」と言ってたのを思い出したっす。


(山の上に見える岩国城)

さて、目的地の錦帯橋。ちょうど現在、老朽化した橋を徐々に掛け換えているところらしいっす。下手したら渡れないのか?と思ったが、問題なく通行出来てラッキー。確かに3つあるアーチの真ん中だけが新しくなっているっす。それにしても、この錦川、清流っすねえ。かなり高さのある橋の上から、川を魚が泳いでいるのが見えるっす。それにしてもこのアーチは、まさに壁画にあるアーチ、いや、それ以上だ。(当たり前だっつーに)


(まさしく本物の錦帯橋である)

ロープウェイで山頂の岩国城まで上るっす。天守閣に登ると、岩国市街が一望、さらにその向こうに瀬戸内海と島々が。これは絶景であるなあ。海辺に飛行場があって、双眼鏡で覗いてみると海上自衛隊の哨戒機が発着、その手前に軍用ヘリコプターがいくつか。これは米軍のだな。あと、双発の戦闘機…機種はなんだろ?が発着中。自然と歴史、さらに軍と工業が交錯する街。それにしても、岩国市、これで人口が11万しか無いとは…首都圏で人口11万っつーと、ほとんど存在感の無い街だけど、ここは結構市街が広がるっす。


(これまた絶景である。手前右下に錦帯橋、左側海沿いに軍用飛行場)

さて、駅前に戻るとちょうど銭湯が開いたころ。麻里布のもう一軒の銭湯、こんぱる湯に向かう。ここはちょうど繁華街の真ん中、13時から24時と長めの営業時間っす。13時からっつーのは、夜の店で働く人々が、出勤前にちょいと一湯入れるような配慮だろうなあ。

基本的にビルっぽい銭湯。後ろに細い煙突がそびえるっす。牛乳石鹸の暖簾。下足板の鍵はツルカメ、入ると番台っす。山口県銭湯料金340円、サウナ代を100円一緒に払うと、「バスタオルを付けて入ってくださいね」とのこと。「ええと…タオルは?」と聞くと、申し訳無さそうに「貸しタオル70円です」合計510円は東京で銭湯に入っている人間としては高くもなんともない。

さて、脱衣場の天井は比較的低いっす。真ん中に気の長いす、灰皿。家庭用ヘルスメータ、熊のプーさん柄。最近プーさんって結構人気ね。常連桶がずらりと並ぶ。

浴室へ。桶はケロリンの関西サイズ小型。天井はそんなに高くなくって、逆の「へ」の字に傾いているっす。カランは逆三角形のカランで、これまた湯の方が相当に熱いっす。逆にシャワーは湯量はあるんだけど、温度がちとぬるいなあ。案の定、場所柄、刺青のお方などもご入浴中。

浴槽、これが小さめの銭湯ながら、いろいろとバリエーションあり。まず最奥に薬湯槽と水風呂。これが一人サイズのミニサイズ。薬湯は黄緑色のバスクリン的薬湯だが、これが…湯が少ないので胸辺りまでしか浸かれないっす。温度は40度くらいっす。

一番手前部分に主浴槽、こっちは42度強。広島の流れをくむのか?底から湯が噴出し、段が3段あるっす。それにしても広島の銭湯は、なんで段が3段あるんだろうか?大阪京都辺りだと2段なんだが…謎っす。

あとはイロモノ槽、バイブラは長方形になってて、寝て入れるようになってるんでなかなか快適。2穴の座ジェットが2機、これも噴出が強くていい感じっす。後はデンキ風呂、デンキは結構強めで、電極に触れることが出来ないくらいの強さ。少し歩いたので、アキレス腱あたりを良くデンキにあててマッサ ージ効果っす。

続いてサウナへ。乾式サウナで2段になってて、5人くらいのサイズ。特にTVとか無いけど、5分計の砂時計が一つ。温度は95度くらい、バスタオル必携とのことっす。サウナの後は水風呂、これがまた小さいんだよなあ…一人サイズだけど、身体を屈めてやっと全身浸かれるくらい。一応冷却しているとのことだけど、20度以上あるな。

上がりは…ドリンクをいろいろ物色するが、毎日牛乳のビンがいくつか。この毎日牛乳ってどこのブランドなんだろうなあ。ここに置いてあるのは、香川工場となってるけど…結局「ミルクヨーク」85円を賞味、これがまた随分甘いっす。さらに喉が乾いたので、もう一度物色、今度はビンの「ラムネっ子」っつーの、120円を買ってみるが…これが驚いた。発音飲料?ビンの口を開けると、大きな音で「ポンっ」とするっす。脇に「正しい発音のさせ方」と、わざわざ開け方まで書いてあるっす。さらに驚いたのは…「日本発音飲料協会」!?こんな協会、ホントにあるのかよ!?なお、東広島市のプリオっつー会社がリリースしているっつーことっす。

っつー訳で小さな銭湯ながら、いろいろな設備が楽しめる銭湯っす。人によっては、こうした「幕の内銭湯」よりもシンプルに大きな浴槽、っつーのが好きな人もいるけど、あっしはこんな幕の内も結構好きなんすよね…


(JR岩国駅、典型的な地方都市の駅舎)

風呂を出てから、少し昼の岩国市街を散策するが…なんかこう、地方都市って、「昔栄えたけど、だんだん廃れて行く」感じが強いっすねえ。やっぱり車社会の影響なんだろうか?


(コジロー君って、ここの出身だったすか)

(岩国といえばコレ、白蛇)

(2002年9月)