福福の湯

aqua.gif (191 バイト) 京王線 南大沢駅 徒歩20分

休日はちょっと足を伸ばして八王子の福福の湯へ…って、南大沢って結構近いんだよなあ。京王線は特急のスピードが早いんで、時間は思ったほどかからないっす。

ここはイカにも新興の計画都市。駅前のアウトレットを抜け、都立大学を抜けて裏手へ、徒歩20分ほどいった街道沿いっす。送迎バスが1時間に一本あるんだけど、これが2月一杯で終わり、3月からは定期便はやめて、5人以上なら呼びだせば送迎あり、っつーことらしい。もっとも、路線バスも走っているみたい っすけどね。

で、福福の湯、遠目ではさほど目立たないが、近づくとこれがまた…うむ〜、田舎街によくある雰囲気、なんとも庶民的というか品がないというか…タンクローリーが隣に止まっているっす。源泉地は一キロほど離れており、そこからタンクローリーで湯を運んでいる模様。入り口の券売機で1050円の券を買う。以前はもっと高かったらしいっす。


(お湯運び用タンクローリー)

入り口にでーんと大黒様と恵比寿様の像。かつては朝7時までやってたらしいのだが、2月から夜11時まで。この辺りのエリア、日帰り温泉や健康ランドが沢山出来たから競争が激しいんだろうなあ。下足鍵と引き換えに、大小タオル、部屋着、リストバンドのロッカー鍵を貸しだしてくれる。これだけついてて1000円っつーのはもしかして安めなんかなあ。フロントの横に源泉っつーか、なんかオブジェが。とにかくこの施設、なにかとごちゃごちゃとついているっす。あっし的には落ち着いたシンプルなところより、こうしたゴチャゴチャしてる、多少品のない雰囲気の方がリラックスできるんだな…


(フロント前、うむ〜B級センス…)

さて脱衣場へ。結構混んでるんだな、これが。2月の連休は温泉系が実に混んでたみたいで、ウワサによるとスーパー銭湯系はみんな芋洗い状態だったみたいっす。脱衣場には長いす、一部喫煙エリアになっており、自販機も設置。あとは洗面台。

さて浴室へ。ってこの施設、ちょっとヘンで大休憩所をはさんで両側に内湯と露天っつー浴室があるっす。すなわち、いったん服を着ないと両方に行けないっす。これはちょっと不便。まあとりあえず内湯側へ。

浴室角に巨大な恵比寿様像、あちこちに小さな縁起モノの像があるっす。恵比寿様の下には賽銭入れ?その下へ湯が浴槽へ流れ落ちているっす。カランは温度調整付きのもの、シャンプー、ボディソープ類は備え付け。あっちこっちに「長湯は控えましょう」みたいな注意書き。良く見ると実に注意書きの多い温泉っす。

さて浴槽へ。広くL字型になった浴槽、隅に高温槽があるけど他は一槽。ただ幅があるので、槽の中でかなり温度差はありそうではあるっす。で、お湯。これが…なんと東京典型の黒湯。へー、八王子でも黒湯が出るのかー、いったいどこまで黒湯が出るんだろうか?しかも結構濃い黒湯っす。温度は40度くらいの健康温度。浴槽周辺に金具で「タオル置き棚」があるっす。これは便利かも。

で、これまた結構良い黒湯っす。おなじみぬるぬるの湯感。隅にバイブラ、あと角の恵比寿様の下に3穴式のジェットが2機ついているっす。黒湯の能ガキもあっちこっちに。古代の植物の有機物、要するに石油のなりかけみたいなもんだな。この温泉のよいところ、それは隅っこに高温槽が設置されているところっす。これがかなり熱い。44度以上はあるか?むろん、一般人はここに入れず、入っているのはマニアのみ…

あとは出入り口近くに立ちシャワーブース、ここは温泉シャワーとなっているっす。で、ここに「ナトリウム炭酸水素塩温泉は他と違います」と能ガキがあるのだが、比較しているのがなんと近くの「ロテンガーデン」と「多摩テッククアガーデン」、成分まで持ちだして堂々と比較してるっす。なるほど、この辺りが日帰り温泉としてのライバルたる「隣湯」なんだな。しかし庶民って、こういう「効能」だの能ガキに弱いよねえ…

出入り口には「エアシャワー」のブース、たまに温泉とかにある、中に入ると思いっきり空気が出るヤツっす。人間乾燥機とも称していたか。ドアを開けると、60秒間空気を噴出。

さて続いては、真ん中の大休憩所を抜けて露天部分へ。露天は男女で交替形式の模様っす。今日は男湯は「め神の湯」の方?こっちの脱衣場は籠のみ、自販機もあるっす。あと、なんと雨の日用にあたまにかぶる「編み傘」があるっす。こっち側にも一応カランがあるけど3つのみっす。で、完全開放型露天風呂、岩風呂っす。むろん黒湯で、こっちは温度が42度くらい。全浴槽、温度を変えてあるのはいいことっすね。

で、この露天もやや品のないというか…脇にいろいろとギリシャ風裸婦の塑像、角に石灯篭、その下に「人面岩」とかいうのがあるっす。良く見てみると人面をしていないこともない、っつー感じっす。脇に井戸があって、もともと水をくみ上げられるようになってたみたいなんだけど、今は壊れている模様。あと露天脇に巨大岩…ここから湯が注いでるっす。後で聞いたら女湯側はこれがなんと「男根形」の岩。っつーことはこれは…女陰を形どった岩?なんつーか田舎臭いっつーか…こういうノリ大好きっす。(-_-;熱海の秘宝館も好きだしぃ。

露天脇には木の樽の形になったサウナ、何とか6人入れるサイズっす。温度は95度くらいかな?あまり広くないし外が露天なのでドアの開閉のたんびに大きく冷気が入ってくるのはやや閉口。で、このサウナに入ってるとなぜか女湯側の話声が良く聞こえるっす。水風呂はないが、出たところにハンドシャワーがあるので、これの冷水を使って冷却。

まあ、何だかんだと結構長く入ってしまったっす。上がりは大休憩所で自販機の缶ビール350円。ここが結構ちゃんとしたステージになっており、しっかりカラオケ歌っている人々も。軽食もあるようだけど、あまり期待しない方がいいかも。あと、なんでかこの床が暖房になってたなあ。

っつーわけで、まあかなり庶民派の温泉施設っす。値段は安いからいいかもしれんけど、駅から遠いから送迎がないとちょっとキツいかな?帰りは南大沢のアウトレットで思わず衝動買いしてしまった…


(こちら夜の光景)

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入浴料金  
泉質  

(2002年2月)