麻布十番温泉

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄六本木駅 徒歩10分

今日は麻布十番温泉へ。って最初は同じビルの越の湯に行く予定だったんだけどなあ。

わざわざ六本木まで地下鉄で。相変わらず小汚い駅である。12号線が開通すれば変わるのかな? 芋洗い坂を下へ下へ。十番大通りを少し行くと、1F越の湯と3Fに麻布十番温泉が。越の湯も天然温泉っす。

麻布十番温泉の入り口に目をやると、6時から940円とのこと。通常は1260円。時刻は7時である。(ちなみに閉館は9時)なんとなく3Fに行った方が得のような気がして3Fへ。

ここも街中にしてはしなびた古ぼけた温泉っす。って麻布十番 自体が枯れた街の風情があるっすよねえ。入り口で940円払う。が、タオルも石鹸類もなし。タオルは持参であったが、石鹸シャンプーリンスを買うと、これがまた銭湯モノ。(20円の) このフロントは食事や喫茶のフロントも兼ねているっす。 下足入れは完全銭湯タイプ。鍵は下足板と交換方式。

で、早速風呂の方に行ってみる。これがまたしなびた風呂である。脱衣場は比較的狭い。ロッカーと洗面台以外特になし。

で浴室へ。カランもあまり無い。10個くらいか?なんと、シャワーも ついていない。片隅にボディシャワーが一機のみ。桶はケロリン。浴室の大きさはコンパクトっす。要するにあまりなにもない。客もあっしの他にロンゲの兄ちゃん一人のみ。

とりあえず、隅についているスチームサウナに入ってみる…と!熱いよこれ冗談じゃない。地獄の釜のようだ。温度調整まったくやってねーんじゃないの?10秒で出てくる。本当に死ぬぞ。とりあえず冷水をサウナの床に撒いて、やっと多少入れるようになる。

で、すげー熱いが水風呂もない。まあいいや。とりあえずメインは天然温泉だ!ってこの浴槽も結構狭いんだよなあ。ってこう書くと本当に取り柄がなさそうだが、本当にそうである。

しかし!ここのお湯は真っ黒の天然温泉。入ってみると… アルカリ系のいいお湯っす。適当にぬめって、本当に体がスベスベになりそうで、かつ保温力がありそうな湯っす。温度は42度。少しぬるめに感じるが、リラックスするには実に丁度良い。

もう一人いた兄ちゃんは、ずっとフチに腰を掛けている。ズブズブと入ったあっしを見て「熱くないですか?」「いや全然」 だって42度の黒湯だよ〜、熱いわけないじゃん。

片隅のボディシャワー(横噴出タイプ)も使ってみる。冷水温水両方出るようになっているが…温水が… 最初はいいのだが、最後の「ちょろちょろ」になると、いきなり温水が熱湯に変化。あぢぢぢぢ。(-_-; 完全に止まる前に出るのがコツだな。

とりあえず施設的、管理的にはほとんど魅力ゼロだが、温泉はすばらしいっす。何回か入ると本当に温まる。

脱衣場でドライヤーを使ってみるが、これまた見たことない「朝風」 とかいう名前のオールステンレス、噴出し口が回転しないタイプ。 いつから使っているのだ? 温泉研究所の例の証明書の年月日は昭和41年になっている。

で、風呂を出てからフロントで缶ジュース130円を買って休憩所へ。この休憩所が、ステージ付のベリーラージ休憩所である。が、古い…缶ジュースを一気に呑むが、まだ喉が乾く。と、ポットと茶碗が置いてあるので、お茶を入れてのむ。

うむ〜、ボロなんだけどなんか落ち着くなあ。なんでだろ? 畳は超古いのだが…全部畳敷き。考えてみたら最近こんな 畳敷きの大広間でくつろいだことがない。田舎の公民館のようである。

下の越の湯にしとけば良かったか?とふと思ったが、脇で さっきの兄ちゃんがギャルと一緒に喋っている。「やっぱり下よりここがいいね。温泉のミネラルが…」 なるほどそうか。よかったよかった。

っつーわけで、良いのか悪いのか良くわからんけど、「東京物語」が好きな人にはいいかもしれんっす。(ますますわからん)

帰りはバスで直接新宿へ。へー、麻布から新宿にバスが出てるのか。銭湯家としては、都バスも詳しくならんといかんなあ、と考えたのであったっす。だいたい昔ながらの銭湯って、23区内の交通の不便なところに結構あるもんね〜。

(2000年1月)