万座プリンスホテル

aqua.gif (191 バイト) 場所 渋川伊香保ICもしくは軽井沢ICより60kmほど

日本人はなぜこんなに露天風呂に執着するのだ!?

さて、伊香保から榛名山を回り、今回の目的地の万座プリンスホテルへ。万座温泉だ〜、と勇んでいったものの…途中万座ハイウェーで強力な吹雪と遭遇。視界数メートル、回りに車や明かりはなし、まったく道がどっちの方角か全然わからんよ。雪は恐ろしい早さで積もってくし。

もしかして、このまま雪道の中で遭難して屍となるのか、と思い始めたころ、とうとつに硫黄の臭い!おおっ、万座温泉。で、やっとのことで大雪の中プリンスホテルに到着。

このホテル、真正面がスキーゲレンデ、まったく歩く必要なし。スキー客にとってはこれほど便利なホテルも珍しいっすねえ。で、とりあえず…温泉だ! 目当ては当然、万座の湯の露天風呂

このホテルの露天が、ちょっとっつーかかなり男女差あり。主浴槽は男湯の方が広いようだが、女湯は別に屋根付き露天の豪華な浴場があるっす。脱衣場入るとタオルは使い放題。さあ露天に行くか…

が、すでに外気温度は零度を遥かに下回る。しかも吹雪。こんな時にいったい誰が露天に入ってるんだろう、と外を覗くと、それなりの人影がちらほら…大丈夫なんかな?じゃあ、と外へ…って通路が雪積もってるぞ!こりゃ死ぬ〜!と思い風呂へ突進。足がめちゃくちゃ冷たい。

湯温42度弱か?とりあえず湯に浸からんと死んでしまうぞ。湯に入るととりあえず極楽…だが首より上は氷点下の世界。しかも横殴りの風で雪が顔に吹きつける。しっかしみんな、良く入ってるよなあ、10人弱くらい露天に入っているかな?

湯に浸かっていると熱くなるが…が、ちょっとでも出るとこれがまた強烈に寒い。どう湯に入れば良いのか難しいところっす。年寄りだったら死ぬぞ。まあこの季節の万座にわざわざやってくる年寄りなんてそうそういない。来たとしても草津までだろう。

やや落ち着いてきて暗闇に目も慣れてきた…みんなタオルを頭に巻いていたりするっす。おや?え?うん?どうも近くからギャルの話声がする… あ”、あ”、あ?どうやらここは混浴だあ。予期していなかっただけにびっくら。そういや入り口に「共用浴槽」っつー謎の文字があったのだが、時間で男女交代するんだろ、程度にしか思っていなかったっす。どうする?え?入ってくる時「堂々と」入ってきたから見られたかなあ。はずかしいような、うれしいような…

まあこういうときは、とりあえず湯に入っているしかあるまい。じっとしているうちに、だんだんとスケベ心も沸いてくる。やっぱりハダカで入ってるんだべか?カップルで入っているようだが…みんなかなり若そう。肩が出ているところを見ると何も着けてないようだ。

よぉぉぉし!こうなるとガゼン本気(?)が出てくる。絶対先に出てやるもんか。外の景色、っつーても吹雪の山だが、見入っているフリをして時間をツブす。ふと、ギャルがどっと立ち上がる…さすがにバスタオルを巻いてたかあ…しかしそれはそれでなかなかエロっぽい。他にも数人ギャルがいたので、もちろん一番長湯はあっしである。

ここの露天は3槽あって、1槽が共用、残り2槽が男湯っつーことである。 が、結局3つとも並んでいるんだよなあ。若干湯温が変えてある、っつーても1度くらいだが、それ以外はあまり変わりなし。共用浴槽脇に女湯との扉があり、ここからギャルが進入してくる、っつーわけっす。

しかし、長く入るのはいいのだが、首より上は零下のためにちょっとすると髪がパリパリに凍って、白髪状態になるっす。ニッポン人って、ここまでして露天風呂にこだわるのか〜!おそるべき入浴国家!

さすがにハードすぎるので、内湯の方に移動してゆっくり浸かる。こっちの湯も42.5度くらい。ガラス張りで風景が見え、横長の岩風呂のために湯の注ぎ口と出口の間でそれなりの温度差があるっす。湯の出口あたりの熱い湯にしばらく浸かることにする。それにしても万座の名湯。基本的に草津と同じような流れっす。硫酸系、ちょっとだけ緑かかったような色がついてて、しかも湯の花がたっぷり浮いている。まことに有難そうな湯。シャンプー類はむろん備え付け。サウナは無し。

当然のことながら朝湯にも行ったが、朝もやっぱり外気は氷点下。夜は気が付かなかったが、標高1800メートルの湯と書いてあるっす。それにしても朝湯はいいものであるっす。次は夏にこのあたりに来ようかなあ。多分涼しいに違いない。

(2001年2月)