大江戸温泉物語


(温泉テーマパーク)

aqua.gif (191 バイト) 場所 新交通ゆりかもめ テレコムセンター下車 徒歩2分 もしくはりんかい線 東京テレポート下車 送迎バス

yellow.gif (192 バイト) 大江戸温泉物語ホームページ

最近の東京での大型温泉施設開業ブームで、一般ピープルの間でも話題になりがち。飲み屋でもあっしが銭湯マニアと聞きつけた人間から「ねえ、大江戸温泉物語ってどうなの?」の話題多し…だから、温泉マニアでなくって、銭湯マニアなんだって!温泉年中行ける人間は、時間が無尽蔵にあるか、不労所得を相当持っている人間くらいだろうが、銭湯は誰でも思い立てばマニアになれるのだ。

とはいえ、単に「まだ行ったことない」と答えるのは少々クヤしい…「あそこさあ、2700円もするじゃん、そのうち絶対安くから、それから行こうと思ってるんだが」などと、マニア的にもっともらしい言い訳をしながら、「早いところ行かんと…」なんて思っていたんだが。ラクーアと庭の湯もそうだよなあ。

っつーことで、ここ数日ずっとビッグサイトに詰めてて本日最終日、ま、無理やり「今日は癒しの日だ」とこじつけ、お台場の大江戸温泉物語へ。実は癒しどころか行く気マンマンなんだが…交通はちょっとムズい、お台場エリアの端っこにあるので要注意、ゆりかもめのテレコムセンター前で下車、徒歩2分。りんかい線だと東京テレポートから、ちょっと距離があるので送迎バス利用が便利っす。


(駅からの光景、レインボーブリッジと東京タワーが見える)

脇に巨大駐車場。玄関に向かうと…うむ〜、やはりか。超巨大な唐破風。そもそも、東京系だと何で唐破風で決まりなんだろか?この辺り、大坂のスパワールドと雰囲気の違いを感じるっす。中に入ると脇にみやげもの屋。大きな下足入れコーナー、この鍵を持って料金カウンターへ。スタッフはみんな浴衣で、キブンを盛り上げているっす。

とりあえず料金を払おうとすると…あれ?1900なんちゃら?どういうこっちゃ?どうやら、6時からナイター料金で1900円+消費税っつーことらしいっす。うむ〜、あっしの予言は本当になったか。ま、2000円切るなら結構許そう、っつー辺りっすね。料金を払うと、「通行手形」と称する首掛けロッカーキー、この番号が内部での財布代わりっすね。あと、「浴衣券」を貸し出し?

この浴衣券、いったい何だ…と思ってたら、なんと「浴衣替え所」で、好きな浴衣を貸し出ししてくれるっす。結構種類がある…とりあえずあっしは「壱番」の堀部安兵衛柄の浴衣を。その他、何種類か。新門辰五郎だの、遠山金四郎だのある辺りはイカにも東京。しかも帯の色まで選べるっす。

さてロッカールームへ。ロッカーには大きく富士山その他の絵柄。浴衣に着替えて、貴重品その他はここに入れておく。あっしは身軽になりたかったんで、フル○ンで浴衣を羽織ったが、浴室手前に普通のロッカーがあるんで、せめて下着くらいは着用のままがいいかも…(-_-;。あと、浴室用のロッカーはコイン投入式なので、100円玉を持参する必要あるっす。入るときに小さな巾着袋をくれたので、ここに 100円玉だのタバコだの。

さて、中に進むと…おわっ!?広い江戸の街のテーマパーク?稲毛の湯けむり横丁みたいな感じだが、もうちょっと広いっす。ナンジャタウン的。レトロ系木造飲食店街、お菓子屋、みやげ物屋とか。この街ではみんな浴衣姿、当然歩くギャル連れもみんな浴衣…なんか知らんが、ソソるものがある…物売りBGM、壁には大きな富士山の絵。B級っちゃあB級だが、ま、悪くないっす。あっし的には。トモダチ数名で来るには、意外と楽しめるんでないだろうか?なお、基本的に全面禁煙、ところどころに喫煙スペースがあるっす。

っつーことで風呂方面へ。これが結構迷ったりするが、風呂の入り口もしっかり唐破風になってたりするっす。脱衣場の手前に「タオル引き換え所」、ここでバッグに入った大小タオルを引き換え。ロッカーは100円返却方式の普通のもの。ここに通行手形を一緒に入れておくっす。なお、新しいタオルセットが欲しいときは、追加200円とのこと。これは合理的なシステム、なかなか納得。壁にはいろいろとマナーが面白く書いてあるっす。

さ、風呂だ…さすがに広い、スーパー銭湯的スペース、天井もむろん高いっす。入り口に掛け湯槽。手桶で掛け湯。さて、どこから入ろうか…っつーか、風呂は広いけどさほどバリエーションは無いようだな。やっぱり東京型だなあ。真ん中に高くなった温泉槽、ここは高温で木の屋根付き。その両脇に低く低温槽。窓に面して広い槽、フチは木になっているっす。その脇に寝湯。あとはサウナに水風呂、アカスリコーナー。で、露天。こんな感じの構成っす。入り口近くに立ちシャワーブースが二つ。

ビジュアルは…上部の壁に、浮世絵らしいものが四枚あるけど、永谷園のお茶漬け海苔に入っているような、あんな絵っす。

まず、窓に面した槽から行くか…温度は40度くらいのぬる湯、基本的に高温槽以外はみんな40度くらいっす。広い槽だが…温泉ではないな、真水+塩素っす。しかし、一般の銭湯に比べて客層が若い…働き盛りの年齢層、子連れも結構。ジンガイも多いっす。続いてその隣の寝湯へ。かなり浅い寝湯ジェット、水枕もついているが、この規模で4機だけっつーのは、ちょっと数が少ないかもなあ…イロモノ系はこれだけ。

さ、露天へ。岩風呂の変形槽が2槽、広さはまずまず。しかしこれも温泉ちゃうで…ところどころに長椅子。ご存知のとおり、お台場は羽田の侵入ルートのすぐ脇にあたり、数分おきにすぐ上空低く飛行機が飛ぶっす。あっしはこれ好きだが、人によるかな?

脇に少々広い板間。普通の人間にはこの使い方分かるまい…こうやって寝転がるのだ!と板間の上にフ○チンで横になる。上空の飛行機見てるうちに、いつの間にやら熟睡…起きると、傍らで若い男同士の会話が聞こえる。お、真似してるヤツもいるか…耳を傾けるとやっぱり関西弁。関西の人間は、風呂に友達同士で来て、どうでも良い世間話をダラダラするのが好きっす。関東の人間は、なぜかこれが無いんだよなあ。

あとは屋内の木の屋根がある槽、まず上の段の槽に行くと…やっと温泉だあ。基本的に東京黒湯系だが、かなり薄いなあ。もしかして水で延ばしているのかなあ。この辺りだと塩分多いだろうから、配管だの施設のメンテが大変だろうなあ、いずれにしても10年限定施設だからいいのか?なんていろいろ考える。で、この高温槽が意外に熱いっす。43度くらいあろうか?これは結構満足。その脇の低い槽は40度くらい、これは不満足。

あとはサウナか…サウナは乾式、2,30人のスペースで3段っす。TVとかが無いので、結構ヒマっす。12分計、上段に上がるとまずまず熱い。続いて水風呂、20度くらいか?しかしこの設備の割には、水風呂面積が狭い気がするなあ…そういや、スパワールドも欠点は水風呂が狭いことっす。

っつーことで、温泉力はあまり期待しない方が良い大型浴場施設。が、施設内浴衣のアイディアは結構イケてるかも。健康ランド系の室内着に比べりゃ、全然色気っつーか雰囲気あるっす。風呂は大したことないけど、このムードっつー点を買って星一つ付けておこう。なお、営業は朝まで、但し入場はAM2時までっす。あと、早朝割引もあるみたいっすよ。


(全景)

(2003年7月)