（「サウナドック」っつーのは何なんだ…）
（「サウナドック」っつーのは何なんだ…）
場所 京浜急行 京急蒲田駅 徒歩2分
銭湯にボロ銭があるように、サウナにもボロサウナがあったか…
昨日は明け方まで呑んでたにかかわらず、朝から羽田に見送り仕事…身体がヒジョーにキつい。どこかで少し一眠りしたいな…となるとサウナか？早速iタウンページにてサウナを検索、京急蒲田駅前にサウナを発見。駅西口から2分ほどっす。アーケードの裏通りにあるので注意。
しかしこれはまた…昭和的サウナというか何というか。料金は夜11時までは1500円、泊まりは2500円、寝るのが主だからまあ安いに越したことはないが。階段を上がると昭和中期的アクリルの透明な紫色のドア。うむ〜、大丈夫かよ。
入ると…イキナリフロントだが、これはまた凄い。フロント、ロッカールーム、休憩所、普通のサウナは綺麗に区画になっているんだが、全てが渾然と一緒になっているっす。なんか飯場のようだ。下足入れ、ロッカーはみんな鉄の実用的なもの。とりあえず下足鍵を持ってフロントに行き、1500円と交換にロッカー鍵、大小タオル、ガウンにパンツを受け取る。鍵もあまり強固なタイプではないが、ロッカーが良く見えるからいいのか…しかしこの床のカーペットも相当イってますなあ。
とりえあず浴室は階上のようなので、上に上がるが…ここで愕然とする光景に会う。なお、階上は禁煙。これは健康うんぬん、っつーよりも、多分火災対策だろうなあ。このフロアは休憩室もあるのだが…真ん中に浴室、その周辺に低い仕切りがあって…仮眠用休憩室…浴室と休憩室一体型なんっつーのは普通ないよなあ…
休憩室の広さの割に浴室は貧弱っす。すなわち、このサウナ、仮宿泊所としての利用がメインなんだな。浴室入口、フツーはガウンその他置いておく、せめて棚があるもんだが、ここはカラーボックスらしきものが置いてあるだけ。
浴槽は2槽、水風呂はやや広めだが…冷却してないな、二十数度くらい。湯の方はこれまたこのサウナの規模では考えられないくらい狭いっす。半円形の3人くらいしか入れそうもない浴槽、湯温は42度くらい。ま、サウナ来て湯にゆっくり浸かるヤツってさほどいないから、これでいいのか？しかも、壁にしっかり「超音波風呂」とあって、一応周辺からジェットが出てるのだが、気泡が混入してない…
カランは湯と水のミックスタイプのハンドシャワー付き、もちろんサウナにつきリンスインシャンプー、ボディソープ、シェービングフォームなんかは備えつき、歯ブラシとヒゲソリはフロント脇にあるっす。しかしカランも10個もないっす。風呂に関してはやたら貧弱、っつーよりボロっす。隅にアカスリ用？のベッドがあるっす。
そしてサウナへ。こちらはさすがに広く、2,30人入れそうなタイプだが、どうもかなり古いサウナ室、改装もしてないようで、サウナ臭がなかなかのもんだな、こりゃ。C級路線まっしぐらな空間っす。温度は100度くらい。さすがにTVはあるが、時計その他計測モノが全くない。「お好きなだけお入りください」か？客もほとんどいないので、上段に寝そべってC級空間を堪能。
さて、じゃ休憩室に行って休むとするか。サウナ定番のリクライニングチェアがあるが、これがまたかなり破れて補修だらけの年代モノ。ま、寝れればいいんだが…寝るとどこからともなく臭いがするっす。あのニオイ、中学くらいに運動部室からする、なんともアレな…しかしあっしは、C級的空間だとむしろ落ち着く人間なのである。知らぬ間に爆睡。ふと起きると…あ”、4時間も経ってるよ、こりゃ寝すぎだ。
もちろん軽食とビールその他ドリンクもあるけど、味の方は期待しない方がいいんじゃないかな…っつーことで、C級趣味のニンゲンにのみ推薦できる、「オトコのサウナ」っす。ところで誰かサウナ部つくらないっすかねー。銭湯情報も少ないが、もっと少ないのが男性サウナ情報、これはもう、本当に、クチコミだけの世界っす。特に知りたいのは料金システム、混み具合、休憩室の居心地っすねえ。どんなに立派な休憩室でも混んでたら意味ないんだよなあ。
（2003年9月）
