だんじり湯


(玄関に迫力のだんじり)

aqua.gif (191 バイト) 場所 南海 春木駅 徒歩5分

yellow.gif (192 バイト) だんじり湯ホームページ

さて、町田師匠からだんぢりがついている銭湯がある、っつーことを聞いて、さっそく岸和田は春木のだんぢり湯へ。南海春木駅下車、ところで南海って今でもホームに喫煙所があるんすね。春木駅から5分ほど、街道沿いに大型のスーパー銭湯施設。もちろん駐車場あり、スーパー銭湯って駅から遠いんで、一般に車が必要なんだが、アンチ車派のあっしとしては、こういう駅から近いスー銭はポイント高し。


(近くでみつけた、だんじり倉庫らしきもの)

そして…ありましたぞ、だんぢりが。入口の小屋根の上部にでーんと構える。立派な彫りモノだな…中に入るとまず喫煙所。その奥にハメコミのTVがあるが、ここではだんぢり祭のビデオを放送中。2Fに上がると下足入れとフロント、自販機。プリペイドカードのシステムもあって、プリペイドなら料金も少々割引あるっす。う〜ん、考えたな。プリペイドなら少し使いすぎる場合もあるし、また次回使おう、とリピート客になる可能性も高いっす。そもそも、半端な金額残ると気持ち悪いもんな〜。

さて券なんだが、レギュラーコースとロイヤルコースの両方があって、レギュラーだと370円、ロイヤルだとサウナ、水風呂、露天なんかがOK、シャンプーリンスバスタオル付きで750円、カードだと700円。迷わずロイヤルを買うが、レギュラーでもいいかも…っつーか、370円だと完全に普通銭湯料金なんだよなあ。銭湯とスーパー銭湯を分ける理由が次第になくなりつつあるな…

っつーか、普通公衆浴場は激減してるんだが、スーパー銭湯や温泉を考えると、今やまさに平成大銭湯ブームなんではなかろうか。特に大都市近郊、埼玉とか新設が凄いっすよねえ。あっしの持論、「銭湯経営者は客が減ったと嘆いているが、銭湯へ行く人口はむしろ増えている」なんだが…飲食その他を合わせた単価の向上もあるし、公衆浴場に落とすカネ自体も増えているんではないかなあ。でないと、こんなにスーパー銭湯が続々乱立する訳がない…世の中規制緩和の方向にあるし、近い将来、銭湯の分類が消滅するように思えるっす。実際、客からみたら区別してないもんねー。

とりあえず下足鍵と入浴券を持ってフロントへ。フロントでは若いギャルが何人か、かいがいしく働いているっす。券を渡すと、バスタオルを貸し出し、あとは引っ掛けキーのついたリストバンドを渡してくれる。「この鍵分かりますか?」もちろん分かるのだが、対応を知りたいためにすっとぼけて「さあ?」と。すると、ギャルが「これをドアに入れて…」と説明してくれる。最後にはちゃんと「小さいタオル持ってますか?」まで。ふんふん、経営者の教育がしっかりしているようだ、若くてやる気のある経営者だろうなあ。昔のニンゲンは、面倒だからか最初にあまり教育せずに、後から欠点に文句を付ける、という人の使い方をするっす。が、これだと今時はモチベーションが上がらない…やはりイマドキは、最初にちゃんと説明して、それがちゃんと行われてるか管理するのが人の使い方だろう、言いかえれば、教育しないのは経営者が悪い、ちゃんと教育された人材も経営資源なんだよな…

前置きが長くなったけど、脱衣場へ。ごくシンプルなスーパー銭湯的脱衣場、各種ドリンク、ビン牛乳なんかの自販機が置いてあるっす。かなり客でごった返しているけど、明らかにさっき入ったリバティと客層が違うな…ワカモノが多いっす。フロントでも若いアベックが結構いたしなあ。洗面所もそれなりに充実。

さて浴室へ。う〜ん、スーパー銭湯。天井は高いっす。入口に掛け湯槽と、掛け水槽の両方。温度調整付き立ちシャワーブースが3機。レギュラーエリアでは、カランはもちろん温度調整付きのもの。まずは主浴槽の天然温泉槽へ。温度は42度弱、うっすら黄色く色の付いた透明な温泉。さっきのリバティとおおむね同じ系統だが、こっちの方がちょっと濃いかな…

後は脇に各種のイロモノ槽。スーパー銭湯的に各種、座ジェット、寝ジェット、うきうき風呂、ショルダージェット、ボディジェット、移動型のスピンジェット、スーパージェットがわざわざ1穴のと2穴の両方あるのが大阪的。温度は40度くらい。さらにデンキ風呂もあるっす。デンキはソフト目。

そしてここからがロイヤルゾーン、引っ掛けキーを使ってドアを開ける。まず手前に天然温泉の岩風呂の露天。温度は42度強と、内風呂よりやや高め。中に入るとブースタイプのカラン、ここではシャンプー等が備え付けなんだが、全部「」タイプの高級なもの。こりゃいいな。シャンプーとリンスも別々になっているっす。

そしてスチーム…イスラム的に「ハマム」とか書いてあるっす。ソフト目のスチームで、真ん中に湯溜めがあって、掛けられるようになっているっす。椅子は丸みかかった座りやすいもの。さらに乾式サウナ、20人くらい入れそうな大きな部屋、TVもあるっす。サウナの後は水風呂、こちらは18度くらい。

時間も無いので、上がりはそのまま出てきたっすけど、もちろん飲食設備も完備、各種風呂グッズ、オリジナルタオルなんかも販売中。階段に新聞記事の張り紙が張ってあったけど、なんと3兄弟の経営、しかも…昔から岸和田で銭湯をやってた家なんだけど、5年前に廃業、それでも銭湯にこだわって3兄弟でこの銭湯を始めて、若干28歳の末っ子が社長、だんじりを彫ったのは、彫師の長男っつーこと。うむ〜、泣ける話じゃん。

それにしても、こうした余談はともかく、銭湯自体がしっかりしているので、満足出来るっす。サウナ好きはむろんロイヤル必須だけど、そうでなくて単に温泉に浸かりたいだけなら、レギュラーでもいいかもね。充実の設備と天然温泉、星つけておくっす。帰りは春木駅前でうどんを一杯、この辺りも方言が大阪だよなあ、当たり前だけど。


(こんな時期だったんすよね〜
現職、妙に写真写りが良いような気もするが…)

(街で見つけた珍しいモノ)

(2004年1月)