南郷の湯


(イカにもスー銭だが)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄 南郷13丁目駅 徒歩30秒

yellow.gif (192 バイト) 南郷の湯ホームページ

普通公衆浴場と同じ値段のものをスー銭と呼ぶのか!?

さて、なんだかんだと昨日も飲んでしまった…こりゃ朝湯行きたいなあ。東京じゃ朝湯やってるところないけど、札幌ならあるだろう、と電話帳をめくる。南郷13丁目の南郷の湯っつーのは土日祝10時からやっているようだが…370円っつー値段はどう見ても普通公衆浴場だが、ネーミングはスー銭っぽいなあ。この「ゆ」のマークは公衆浴場マークに似てるともいえるし、微妙に違う感じもする…

地下鉄で南郷13丁目へ。札幌の地下鉄も次第に覚えてきた。あっしの場合、地方に行くとその地の情報をひたすら詰めこむっす。なるべく沢山覚えて、「ベース」を作っておくと、次回に新しいものが見えてくるっす。別に忘れてもいいんだよね、忘れたものはいつか思いだすけど、最初から覚えてないものは絶対思いださないっす。忘れちゃった無意識下の記憶で「勘」というのは作られるんではないだろうか?いつでも無責任なマスコミが「ゆとり教育」なんて煽動するから、中国に負けちゃうんだよなあ…

で、駅を降りてすぐ、30秒ほど。通り沿いに大きな看板が出てるっす。これは…スーパー銭湯だよな。100台以上駐車できそうな大型駐車場の向こうに、イカにもスーパー銭湯的建物。


(これまた広い駐車場でござる)

単なる下足棚と、100円返却式の下足入れ。自動販売機で入浴券を買うが、別料金なしの370円。安いよなあ…この値段なら、普通公衆浴場やらスーパー銭湯やら区別するのは無意味だなあ。フロントの脇には広大な飲食スペース。

さて、脱衣場へ。これまたスーパー銭湯的な脱衣場、周辺に100円返却式のロッカー、縦長モノもあるのは旅行者にとって嬉しいっす。さらに真ん中に棚に置かれた四角の脱衣籠群。このあたりの感じは温泉ホテルっすね。 自販機が一つ、デジタル体重計。

壁に「最近レジオネラ菌による事故が報道されていますが、当湯はキチンと衛性管理を行っており安心してご入浴できます」との旨張ってあり、その隣に、「全浴槽検出されず」との試験報告書が張ってあるっす。確かに、ダメ経営者が一部いたからって、みんな問題があるっつーことはないだろうなあ、ちゃんとやってるところはスー銭だろうがちゃんとやってるのは間違いなかろう。

浴室へ。これもスーパー銭湯的な典型型の浴室。風情がないっちゃあないんだが、清潔感はあるっすよね。それにしても…午前中にして、結構混んでるっす。銭湯に入る人間が少なくなったから銭湯がすたれる、っつーのは嘘だよなあ、ニッポン人の風呂に対する執着はハンパではないっす。廃業する銭湯の一方で、収容能力が普通の銭湯の何倍もあるスーパー銭湯がどんどん新築して成功してるっす。やっぱり、ごく一般的な人のニーズは、懐古型ではなくって、スーパー銭湯的なものにあるんだろうなあ。それにしても、巨大駐車場付きのスー銭でこの値段…

カランは大きなボタン式の湯のみ、シャワーもボタン式のハンドシャワー。湯温、湯量OK。桶は普及型。壁に「マナーを守ってご入浴ください。南郷の湯 エチケット委員会」とあるので笑える。エチケット委員会なるものが本当に存在するのかどうかは知らないけど、ずばり店からの注意書きだと反感もあるだろうから、気にしてるんだろうなあ…出入り口近くに強力な立ちシャワーブースが二つ。掛け湯コーナーもあるっす。

さて、どう入ろうか…まずは内湯から。温度は42度弱、主浴槽へ。この銭湯、珍しくジェット系がないっす。まあ、いつでも入れるから全然気にならんが…隣にデンキ風呂、電極はL字型に配置してあり、かなりソフトなデンキ。その隣はバイブラ槽、噴出強いっす。

ウォーミングアップしたら露天だ。もう明るい日中だが、温度は零下だろう…こんな日の露天はさすがにいきなり入ったらハードすぎるっす。もちろん、外は雪が高く積もってる…手前に屋根付きのヒノキ風呂。温度は42.5度くらい。さらに向こうに岩風呂、こっちはアサヒビールの瑞泉の漢方薬湯になっているっす。こちらも温度は42.5度。

それにしても、気温は零下。下は暖かいが、髪の毛はすぐに冷たくなるっす。まさに頭寒足熱だが、ハードだよなあ。天然冷凍サウナっつーか。外にはチェアがいくつか。脱衣場の外は、テーブルとチェアのスペースがあり、このテーブルの上に灰皿が。なるほど、脱衣場禁煙にして外に喫煙スペースを作っているのか…しかしこれだと風呂の合間にもタバコ吸えるなあ。よろしいっす。

続いてサウナへ。浴室からも露天からも両側から入れるようになっているっす。さすがに広く明るく、20人は入れそうっす。温度は90度くらい。TV付きは嬉しいっす。目盛付きの15分の砂時計が二つ。しかしこれなら、12分計を壁に置いた方が…砂時計だと、「誰がひっくりかえすか」が大きな問題になるだろうからねえ。

サウナを出たら水風呂、こっちは泡でかきまわされており、20度を切るような温度。サウナを出たところにハンドシャワーが一つ、これで汗を流せるようになっているっす。温度調整付きは嬉しいっすよね、時期によって冷たすぎることもあるから。

上がりは…時間もないから、ロビーをヨソ目にサクサク出てきたけど、むろん自販機群は充実、子供用にゲームコーナーもあるっす。テーブル席と小上がりがあって、分煙。カウンターではビールやソフトドリンクの他に軽食なんかも出しているっす。っつー訳でこれだけの設備で370円は安い!。

(2003年2月)