ほまれ湯

2003年5月末日をもって廃業しました

aqua.gif (191 バイト) 場所 西武多摩湖線 一橋学園駅下車 徒歩8分

小平のほまれ湯が5月いっぱいで廃業、っつーことで急行。一橋学園下車、しかし西武多摩湖線っつーのも日頃縁のない電車だよなあ…駅から徒歩8分ほど、途中、自衛隊の小平駐屯地と、警察学校があるっす。しばらく歩くと、やや街が開けるっす。


(陸上自衛隊)

と、これは…銭湯を中心にして呑み屋が密集。明らかに「銭湯の門前町」っす。スナックとか合わせると10軒あまりあるなあ。しかも、全部が呑み屋っつーところが凄いっす。で、ほまれ湯。割と一般的な建屋だなあ。煙突を探すが、見当たらない…重油焚きか。暖簾はオリジナル、昭和的レタリングだなあ。下足板の鍵は松竹。入口のドアには「5月末をもって廃業」の張り紙。やっぱり本当だったか…


(銭湯の門前町)

自動ドアから中に入ると完全フロント形式、フロント前にロビー。かなりシンプルな銭湯っす。脇から暖簾をくぐって脱衣場へ行くが、この暖簾が2重になってて、なんかガッチリガードをしているような感じ。男湯では珍しいかも。

脱衣場へ。天井は高く、格天井。ロッカーの鍵は取りつけたようなシリンダ錠、元々は松竹だったんだろうなあ。KEIHOKUのアナログ体重計。かなり広めの脱衣場っす。しかも、この銭湯、全面禁煙銭湯。ロビーまで禁煙っす。

さて浴室へ。これは大型の銭湯だなあ…天井は高い、東京型2段だが、かなり幅広の銭湯っす。桶は睦和の黄色無地。椅子は普及型。島カランは2列、それでも間隔は十分に余裕。カランは水色の6角、シャワーともども湯量、湯温OKっす。客は多く見えないのは、銭湯が大型だからかなあ…出入り口近くに冷温の立ちシャワーブースが二つ。最奥部の壁は残念ながら壁画は無しで、浮き出た感じのレンガ色のタイル。

浴槽へ。大型銭湯なだけに、浴槽も広いっす。さて…なんとこの銭湯、立派な露天があるのだ。ドアを開けて露天…天井開放型の、夜空が良く見える露天っす。岩風呂。結構広いな、温度は40度くらいの白湯っす。ぬるめなのでゆっくり、くつろいで入る。外には長いすが一つ。こんな銭湯が廃業とは、勿体ない…実に勿体ない。ウチの常湯と交換してくれんかなあ。

露天部の手前に「ジャグジー風呂」。これはポリ風呂であちこちからジェットが出るタイプっす。っつーか、これ、温度が38度くらい。かなりぬるいよなあ…浴槽内に座れるところがあるので、ここに座ると、股下から泡が。これがなんっつーか…微妙に、リズミカルにタ○キン浮揚。うむ〜…女湯もこれかなあ。

で、主浴槽。3槽式の幅広の槽、石の詰め込まれた檻から湯があふれているっす。まず、浅風呂方面がミクロバイブラ。温度はいずれも43度強っつーあたりっす。その隣に7点式の座ジェットが2機、これはふくらはぎへの噴出がかなり強くて、マッサージ効果大っす。その隣の深風呂はスーパージェット、ただしなぜか気泡が入っていないっす。あとは湯内赤ランプ。

結構温度差をつけた浴槽群なんで、水シャワーを浴びて何度か入りなおす。露天はいいよな、この銭湯。それにしても、天井の木造構造はかなり古いけど、全体的に設備はしっかりしてるし、清潔にもしているっす。なんでこの銭湯が廃業するかなあ…

上がりはロビーでビタミンCドリンク、他に種類は少ないけどビン牛乳他。ロビーに旧型マッサージ機が一台。っつーことで、とても廃業がもったいない銭湯っす。

上がりは…これだけ店があるんだから、門前町で一杯行くか…どの店がいいのかなあ。なんとなく直感で、最初に目に入った「すずのや」へ。この店は当たりだったかな?生ビール、ホタテの煮物、サザエ刺、チャンジャなんかで一杯。特にサザエ刺、新鮮な身に、ワタは少々ボイルしてあるっす。結構大きなサザエなんだけど、これが何と550円。安いぞ!その他、結構メニューは充実っす。対応もよろしい。店の壁には一面色紙が張ってあるっす。どうやら、警察学校研修性のご要達?

帰りがけ、店のオヤジが「この辺の方ですか?」そりゃまあ、濡れた髪で風呂屋方面から来たらそう思うよな…「いや、世田谷から…そこの銭湯が廃業と聞いたんで」「へ〜、じゃあ仕事がこの近くで?」一瞬困るが、とりあえず「中央線沿線っす」。新宿だから中央線、っつーことにウソはあるまい…親父が「後継者がいないらしいんですけどねえ、でも、お風呂屋さんって、金持ちだから、ね、…」やっぱりそういうことか。

とりえあず、この「ほまれ湯+すずのや」コースは結構お勧めっす。なかなか名酒場。但し、5/17の土曜日は銭湯は臨時休業みたいだから、注意した方がいいみたいっす。


(一橋学園駅前商店街)

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

(2003年5月)