友の湯

2003年6月28日をもって廃業しました


(まだ全然現役でいけそうな銭湯なんだが…)

aqua.gif (191 バイト) 場所 西武線 田無駅 徒歩4分

保谷の友の湯が近日廃業、っつーのを聞きつけ、保谷へ急行…高田馬場で西武新宿線に乗り換え、田無をすぎてそろそろかな?と路線図を見たら…驚き!保谷っつー駅がない!あ”、保谷って西武池袋線だったけか?しもたー、仕方がないので所沢まで行き、池袋方面へ折り返す。なんだかんだと10時近くになってしまった…

そのくらいマイナーな駅、保谷。駅前もぱっとしないなあ…細い路地が多いっす。しかも、保谷南口は練馬との境、駅前すぐは練馬区っす。さて、歩いて2分ほどで巨大煙突発見。「サウナ」と書いてあるっす。しかしこの銭湯、本当にあと一歩で23区のところにあるな。

正面は昭和終期くらい?に改装された感じの、コミュニティ銭湯。大きな「ゆ」の文字が正面にあるっす。十分現役臭があるんだが廃業とは…隣はコインランドリー、こちらも一緒に廃業らしい。正面には廃業宣告書、6月28日っつーことは…今日じゃん!この銭湯、23時までだから、廃業1時間前にぎりぎり滑りこみセーフっつーことか。で、廃業理由のところを見ると、何と道路の拡幅工事のためらしい。確かに保谷の道路事情は昔から悪すぎるからな…ボロくて廃業、っつー訳ではないようっす。

下足板の鍵はSAKURA‐G。自動ドアから中に入って、カネ払おうとすると、フロントの親父が手でどうぞどうぞとやっている。最終日、無料入浴日か。常湯でもないのに気が引けるが、まあ払うわけにもいくまい、っつーことでありがたく無料入浴。フロント前には広めのロビー。

脱衣場へ。脱衣場の天井は高いっす。ロッカーの鍵はSAKURAV、脇にテーブルと椅子、TVのスペース。TANAKAのアナログ体重計。無料入浴日だからか、結構混んでたりするっす。

浴室へ。お、こりゃ大型銭湯だなあ。天井高い、東京型の2段、天井自体は結構古くなっているみたいだけど…島カラン2列は大型銭湯の証。でもガラスはちょっとキてるな。桶は白地の無地桶。グレー椅子。カラン、シャワーともども、湯量、湯温OKっす。特にビジュアル系はあんまりなくって、最奥部の壁もタイルになっているっす。出入り口近くに、冷と温、両方ついたダブルの立ちシャワーブースが二つ。

浴槽へ。大型銭湯なんで、浴槽も広め、繋がった2槽式っす。浅風呂の方は、やや手前がカーブして出っ張っているっす。4穴のジェットが2機、噴出は好調。温度は42度強っつーところか。さらに深風呂はバイブラ、湯内赤ランプ。こっちは44度弱くらいありそうな熱めの湯。

続いてサウナへ。いっつもは有料なようだが、本当は幾らなんだろう?ふと、この疑問に意味がない事に気が付いたっす。4,5人くらいの小さめのサイズ、温度は85度くらいとやや低めにした乾式サウナ。サウナを出たら立ちシャワーで冷水。

小さな籠に入れた、「マイ風呂道具セット」を持参の人間は、しばしばこの銭湯に来てる人間だろうなあ。ここがなくなっちゃったら、どこに行くんだろうか?何しろ、保谷には他に銭湯がない…保谷辺りだと、まだまだ風呂なしアパートとかありそうだけどなあ…

風呂を上がると、フロント前は記念撮影会。ビデオを回しているヤツもいるなあ。例によって「いままで長らくお世話になりました」の挨拶。それにしても、「廃業のしきたり」なんてある訳ないんだが、廃業する銭湯の最終日のコトバは、なんでどこも同じようなコトバが出てくるんだろうか…ビン牛乳110円をフロント前で賞味、他にもソフトドリンクがいくつか。ふと、ソファから外を見ると、これがなかなか立派なが脇についているっす。

っつー訳で、まだまだイケそうな銭湯なだけに残念っす。花束を持った客、ナミダを浮かべている客までいたな。

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(2003年6月)