大松湯

2005年5月16日に廃業しました


(いい銭湯だったが…)

aqua.gif (191 バイト) 場所 東武線 五反野駅 徒歩8分

いや〜この間まで春の陽気だったのに、急に寒くなったっすねえ…こういう日はとりあえず銭湯に急行、少々足を伸ばして綾瀬まで。川を渡った向こうに大松湯、綾瀬からだと10分ほどだが、最寄は五反野で8分ほどの模様っす。

保育園の隣に、先すぼまりの屋号入り煙突が見えるっす。正面は特に特徴のない銭湯、玄関が広く、洗濯機が何台か置いてあるっす。隣に乾燥機のみのコインランドリー。下足板の鍵は松竹。

中に入ると完全フロント形式、フロントでは各種のグッズが多数販売中、フロント前にロビーとTV。料金を払うが…あれ?この銭湯、サウナあっんでないのかなあ。どこにもサウナ料金の表示がないっす。足立だからもしかしてタダなのかなあ、なんて考えながら脱衣場へ。

脱衣場の天井は高く、広い空間。脇を増築したのか、隣にオプショナルなスペース、なぜかTVゲーム機が3台も置かれているっす。100円と書いてあるが…こんなのやるヤツいるのかよ!?さらにマッサージ機が3台ほど、旧型 ではないが、20円になっているっす。ロッカーの鍵は松竹、YAMATOのアナログ体重計。真中に1畳の長いす。自販機が2台。

浴室の方をのぞきこむと…サウナのドアの前に「サウナは有料です」と書いてあるっす。やっぱりなー、これだけは銭湯に強く要望したい、サウナ有料とか、その他の注意書きは是非フロントにはっきり、わかりやすく掲示してほしいっす。裸になって風呂場にいってから「有料です」とか言われてもねえ…とはいえ、フロントへ戻って「サウナも」というと、「15円です」え?聞き間違え?と思った が、ホントに15円…しかもこの値段なのに、しっかり下足鍵と交換で引っ掛けキーを貸し出し。

15円だったら、経営上もあまり関係ないだろうから、いっそ無料開放したら いいのに…無料にしたらみんな入りすぎるのかな?ま、値段は多分385円時代の名残で、かつてはサウナ込み400円にしてたんだろうなあ。そうするとお釣り出さなくていいから面倒がなかったのかも、とかいろいろ考える。

浴室へ。天井高い、典型的な東京型の2段の天井。桶は普及型だけど、ホントに家庭にあるようなの、椅子も普及型。カランは銀色の6角、シャワーともども湯量、湯温OKっす。島カランは1列、出入り口近くに冷温の立ちシャワーブース。

そしてこの銭湯の大きな特徴は…ビジュアルっす。最奥部に、天女二人の大きなモザイクタイル絵、このサイズの天女は珍しいな…奥部にサウナを増設してあるので、絵が少し切れてしまっているのがもったいないっす。さらに男女の境にタイルに書かれたタイル絵、半島、海、灯台っつー構図のものっす。こっちもサウナで端が切れててもったいないっす。

さて浴槽へ。基本的に最奥部、狭い浴槽が3槽、こりゃ幕の内型だなあ、なんて思うが…いちばん端がじっこうの薬湯、こちらは低温で40度強くらいっす。ステンレスの枕がついているっす。真中が中温湯、中温といいながらも44度くらいとけっこう熱め。一部デンキ風呂、デンキは弱め。隣に押しボタン式の2穴のスーパージェット。一番センター寄りに高温湯、こっちは何もシカケなしで45度くらいっす。

さらにサウナへ。後からかなり無理に増設した感じのスチームサウナ、奥に釜場へのドアがついているっす。サウナの後は立ちシャワーで汗を流すが…あれ?入り口近くに妙な通路らしきものが…

行ってみてビックリ、浴室の脇に、もう一つ大きな浴室。カランもちゃんとついているし、なんとミニプールまで…この銭湯、普通の倍のサイズっす。水風呂代わりにミニプールか…隅に打たせが設置してあるっす。さらに一番奥の部分に露天風岩風呂

さらに…最奥部の壁には、これまた見事なタイルに書かれたタイル絵。富士山と砂浜のものっす。奥の岩風呂は低温湯で、温度は40度強くらいっす。これはよかよか。女湯も同じようになっているのかな…いや、多分違うだろう。露天の脇の壁が広いガラスになっていて、採光良くなってるっす。向こうに竹が植えていて、目隠しになっているんだけど、それでも少し透けて見える…これじゃあ女湯には使えないな、多分男湯だけの構造だろう。

結構子供とかが入ってくるっす。客層は意外に若い。「ミニプールなんて誰が使うんだよ!?」なんて思っていたが(マニアには共感多数だと思うが…) 子供の誘引効果はあるな。子供が来れば親もくるか。

と、風呂に感心してるうちに、実は腹が減っていたことに気がついたっす。「とにかく風呂だ!」と突進してきたからなあ、腹の虫がぐーぐー鳴りだす。喉も乾いたなあ…サウナならともかく、出ちゃうと入りなおせないが、今日は寒いからまだまだ暖まりたい…うむ〜、と、その時、頭の中に禁断の「はしご湯」っつー単語が浮かぶ…あっしにとっては銭湯は調査対象ではなくあくまでもエンターテイメントの場、ハシゴは基本的にやらないんだけど…ま、身体がそれを欲しているなら仕方ないか。それでも何だかんだと1時間以上入ってしまったが…

上がりは脱衣場の1畳の長いすの上にあぐらを掻いてピックル。この、畳風の長いすだと、ついついあぐらスタイルになるっす。フロント前にもビールほか、ドリンクが置いてあるっす。っつーことで、広さもなかなかだが、ビジュアル系が充実した銭湯、星付けておくっす。

銭湯出てから、とりあえず綾瀬駅前のラーメン屋へ。ラーメン屋の親父が、「コッテリもあるけどどうする?」と妙にコッテリ味を勧める。「じゃコッテリ」と言うと、「はい〜コッテリ〜」と、脂たっぷりのラーメンが出てくる…帰り際に「今度は超コッテリにしようね」だと…何なんだ?相当腹空かせた顔してたんかなあ。さて、再び銭湯に暖を取りに行くか…


(コッテリ喰わされました…)

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(2004年3月)