昭和湯


(ビル銭湯、暖簾がちょっと変わっている)

aqua.gif (191 バイト) JR田端駅 徒歩10分

田端の昭和湯へ。行きは西日暮里から15分くらい、しかしこの新交通の日暮里舎人線っつーのはいつできるんだろうか?足立の足の悪い銭湯に行くにはもってこい、開通を心待ちにしてるんだが…尾久橋通りをまっすぐ、明治通りを超えて少々っす。田端からだと10分くらいか。


(途中あった居酒屋なんだが、この屋根は…)

さて昭和湯、ビル銭湯。昭和40年代くらいかなあ、出きたのは。奥の方に、わずかに太目のビル銭的四角煙突が見えるっす。隣はコインランドリー、暖簾がちょっと変わっていて「朝鮮製薬合資会社 特約」とかいう文字が入った暖簾。下足板の鍵は古いおしどりと、あと真新しい松竹錠が横に取りつけられているっす。入口は男女非対称。

中に入ると番台形式、番台親父はなかなか明朗。ビル銭湯なので天井は高くはないけど、昭和的壁紙が張ってあるっす。ロッカーの鍵は古い「TOKYO」とあるものと、おしどりの板鍵。メーカー不詳の古いアナログ体重計、新旧のマッサージ機が各1台。長いす。基本的にシンプルだが、床はワックスでピカピカになっているっす。

さて浴室へ。天井はかなり低い感じで、わずかにアーチがかかっているっす。桶は白い桶、グレー椅子。島カランは2列で窓側はカラン無し、角がサウナになっているので、一方の島カランは短くなっているっす。カランは銀色の5角、シャワーともども湯量、湯温OK。

で、ビジュアル。これがまたモロ昭和的、まず最奥部に連峰と渓流、白樺のモザイクタイル絵。女湯は山だな。男女の境は海に島嶼、カモメのモザイクタイル絵、青色が濃いのがちょっと他で見ない感じっす。浴室と脱衣場の境は、例の水中目バリ裸婦、ビーチク入り。ちょっと他より豊乳な感じだが…この裸婦ガラスって、良く見ると1枚1枚違うから多分全部手作りだよね。一体誰が作ったんだろうか。

洗い場付近は改装されて、大きなタイルになっているっすけど、昔の様子が残る柱付近は豆タイル。この辺りは建造当時のものなんだろうな…ここでふと一句

豆タイル 昭和は遠く なりにけり

すでに昭和が終わって15年経っているんだよね。昭和っつーとついこの間のような気がしている人は既に歳の域かも。そのうち、昭和生まれが、今の明治生まれみたいな感覚になるんだろうなあ。

客はまあ、この手の銭湯としては多い方か?さて風呂だ。基本形の深浅の2槽式、湯温はどちらも42度〜43度っつーところか。浅風呂サイドが真ん中にバイブラ、端に枕付きの寝ジェット1機、背中2穴に足裏2穴っつーところ、これが結構気色良かったりするっす。深風呂は7穴のジェットが2機。

で、この銭湯、無料のスチームサウナが付いているっす。サイズは4人くらい、温度は低めだから45度くらいかなあ。まあ、良心的っすね。立ちの冷シャワーがあればもっといいんだが…

上がりは脱衣場でビン牛乳、その他いくつかのソフトドリンク類。っつーことで完璧に昭和中後期的ビル銭湯。下町エリアは結構こういう銭湯が多いっすね。帰りは東田端1丁目商店街を抜けて、田端駅へ。途中、なんと立ち飲みが2軒並んでたっす。この後の予定がなければ、思わず入りたかったが…1軒は木の古い机を出した酒屋、もう一軒は完全にスタンディング飲み屋。立ち飲みおたく、っつーのは居るのかな?いるんだろうなあ…が、立ち飲みっつーのは「いい」か「悪い」かだけで、あまり難しいウンチクの対象にするのは味気ないかもしれんっすね。


(東田端一丁目商店会)

(2軒並んだ立ち飲み)

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(2003年10月)