富士見湯


(実に立派な唐破風屋根)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄 春日駅 徒歩7分

「不死身湯」に変換されちまった…そんな銭湯あったらすげー。

白山の富士見湯へ。最寄駅は春日駅になるかな?春日から白山通り経由、左にちょいと入って徒歩7分ほど。白山通りからひとすじ入ると、ぐっと静かな住宅街になるっすねえ。行灯看板が付いている。良かった、やってた。銭湯マップには不定休となってたのでちょっと心配してたのだ。今現在隔週の水曜日の模様っす。

で、富士見湯。いや〜、立派な銭湯っすねえ。通りに面して偉大な破風造り。伝統銭湯、堂々としてるっす。なぜか両側の壁の上部が岩状になっているっす。暖簾は…おや?あまり見ない暖簾、どうも2002年夏モデルの模様。最新の暖簾がかかってるっつーことは、そこそこ流行っているっつーことか。安心。

下足板の鍵は松竹の新しいもの。で、玄関正面に…「戦時下の銭湯」?大きな模造紙が張ってあり、そこに文章が。どうやら、この銭湯の主人が作成 したもののようだが、「その一」になっており、前半は戦時下の暮らしに触れているのみで銭湯については書かれていない…「その二に続く」となっているっす。こりゃもう、その二が気になって仕方ないよなあ。へー、面白い企画。


(戦時中の浴場)

中に入ると番台、それにしても大きな、銭湯らしい銭湯っす。脱衣場天井は格天井、端がカーブ処理。全体的に重厚っす。ガラス戸の向こうは縁側に岩壁の庭、そして池、鯉。長いすがいくつかあるが、木のベンチがいい味を出しているっす。旧型マッサージ機、KUBOTAのデジタル体重計。手ぶらセットも200円で販売中。

浴室へ。天井高い2段型、大型銭湯っす。基本形は超伝統銭湯ながら、浴室内部は改装されており、近代銭湯。が、最奥部のモザイクタイル絵はおそらく改装前からあったものを残したものっす。男女にかかる富士山、やや小ぶりっす。手前は海に帆船。桶と椅子は普及品。あと、男女の境に、おそらくプリントものだがタイル絵、近代的っつーか、抽象画のような魚の絵。

カランは銀色の8角、シャワーどもども湯量、温度ともに良し。使いやすい銭湯っす。出入り口近くに冷温の立ちシャワーブースが2機。で、この銭湯、結構混んでるっすねえ。見たところ50以上の地場系親父が多いっす。みんな顔馴染みが多い模様で、世間話に花が咲いている。

さて、充実の浴槽群だ。どう行こうかな?まず薬湯槽へ。レンガ風の浴槽で、漢方薬湯。これが結構熱いっす。44度以上あるかな?続いて低温槽へ。低温といいながら43度くらいありそう。バイブラ、7点式座ジェット水枕付き、ボディジェット、2点式のスーパージェット、いずれも快調に作動中。さらにデンキ風呂!このデンキ風呂がかなりデンキ強し!とても電極に触ることが出来ず、真ん中あたりで回転しながら身体のあちこちにデンキを当てる。

さらに水風呂。この銭湯、サウナはないっす。っつーかない方がいい感じかも。でも水風呂はあるのだ。温度は20度上かな?水風呂に入っちゃ湯に入り、たっぷりと汗を出す。80くらいの爺さんが水風呂入ってるけど、大丈夫かいな…。締めは高温槽。ここは44度くらいっす。

上がりは脱衣場で…ドリンク飲もうとしたら、なんと1万円札しかない。さすがに遠慮しとくか…が、ビン牛乳等のビンものの他、ビールも何銘柄か。脱衣場では盛んに親父達が大声で野球談義。みんな東京弁だな…中身は当然のようにG談義。そういや、昨日首位になったからみんな声に力も入っているのか?

っつーわけで、かなりいい銭湯っす。銭湯らしい銭湯ながら、設備も充実。銭湯ビギナーを連れていくにはちょうど良い銭湯かも。関係ないけど、春日の駅近くって、なぜかラーメン屋が多いっすねえ。


(全景、壁の上部が岩になっている)

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(2002年5月)