(クラシック型木造銭湯)
場所 都営三田線 板橋本町または板橋区役所駅 徒歩8分
さて、今日は板橋の旧中山道の銭湯小トリップを…って平日の夜10時頃からこんなことやってるっつーのもヘンな話だよなあ。かつて埼玉南部にいた時は現在の中山道は「17号」、旧中山道は「キューナカ」と呼んでいたような記憶があるなあ。
(たらたらと続く板橋の商店街)
出発は板橋本町から、まず環七沿い、一本裏手に朝日湯。ここは昭和的木造銭湯。さらに商店街を下り、竹の湯。ここは古めのビル銭湯っすね。旧中山道の商店街も、結構たらたらと続く。
(板橋本町駅近くの朝日湯) |
(竹の湯、定休日) |
さらに石神井川を渡ったところに水神湯発見。川の向こうに煙突が見える。川向こうから仲宿の商店街になるみたいっすね。「仲宿」っつー地名から、この辺りに昔の宿場があったのかなあ。水神湯っつー屋号はどこから来たのかな。もしかして、この辺り、治水が悪かったとか…
(石神井川の向こうから水神湯を眺める)
正面に回ると、これが立派な千鳥破風。商店街の主のように重厚な存在感。隣はコインランドリー。これはもう、入ってみるしかないな。玄関には牛乳石鹸の暖簾。下足板の鍵は松竹。
中に入ると番台形式、番台親父は東京的な感じだが、物腰は丁寧っす。脱衣場天井は高く、格子になっていて脇のしっくいが斜めに入っているっす。サイドに庭があって鉢植えがいくつか。ロッカーの鍵は松竹のシリンダと板鍵の混成、丸籠も少々。HOKUTOWのアナログ体重計。ドリンクケースはコーシン牛乳になっている…埼玉方面で良くみるヤツだけどな。旧型マッサージ機、長いす、テーブル、灰皿。おや、1010の新しいのが出ているな。風呂グッズもそこそこ。
ここで、脱衣場の島ロッカーの上に発見…これは…銭湯の手作り模型!?しかもこの、水神湯の模型のようっす。っつーても建物っつーより、内部のディーテイルを中心にした模型。結構細かく、マメに塗装してあるな…下足鍵、桶、体重計、椅子、その他ミニチュア。浴室にはハダカのお姉様まで。
さて浴室へ。天井高い2段の東京典型型、なかなか大きめの銭湯っす。桶はケロリン黄色、椅子は普及型。カランはピンクと水色の5角、シャワーともども湯量、湯温OK。島カランは1列でシャワー無し、このカランに天井を支える柱が立っているのが変わっているところ。客はそこそこの入り。古い銭湯だけど、洗い場は改装してあるので使いやすい感じっす。
そして最奥部には富士山のペンキ絵。これは中島師だな…手前に湖とヨットの、中島師典型の構図。なかなか綺麗っす。
浴槽は基本的に3槽、これまた改装してあるので、古いっつー感じはあんまりしないっす。脇に張りだした感じに薬湯、今日はバスフレンドの「靄」の乳白色の湯。こちらは温度はやや低めで42度強いくらいっす。温度計は44度になっているけど…
さらに最奥部の白湯の槽こちらは温度は高めで43〜44度くらい、片方が泡になった広めの槽、片方は人間洗濯機的な丸風呂。板橋では珍しいかな、このタイプの丸風呂は…2穴のジェットが4機、やや斜めになった感じに取りつけられており、結構早い流れで回転中。
上がりは…なんとなく脱衣場でぼーっと一服。ドリンクはさほど種類は多くないけど、ソフトドリンクが何種類か置いてあるっす。この銭湯、何でか分からないけど悪くない。そういうのってないっすかね、「何だか分からないけど…」ってヤツが。銭湯だってただ単に古くて歴史があればいい、って訳ではなくって、その歴史を受け継いで、今も大切に守られている、そんな感じっす。ま、とりあえず、あの模型を見にいってみ。
(本町商店街)
水神湯を上がり、さらに旧中山道を南下、仲宿の商店街もなかなか繁盛しているみたいだな…三田線がないころは、どうやって都心に出てたんだろか?区役所の辺りで花の湯、こりゃ凄い。商店街に面して大きな唐破風の迫力、さらにサウナ等備えた近代銭湯、今度はここに行ってみないとな…
(花の湯、この破風はデカい)
さらに17号をクロスして、ビル銭湯のゆーらんど前を通過、最後にJR板橋駅へ。平日の夜にちょうどいい、軽い中山道ツアーだったが、中山道沿いも結構銭湯あるもんだな…こうして新たな発見とともに、明日の銭湯めぐりのパワーを蓄えていくのであった。
(仲宿の商店街) |
(力士料理だと…) |
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やすの紹介ページ
(2003年12月)