日の出湯


(正面付近は改装してある様子、玄関は左側)

aqua.gif (191 バイト) 場所 京成線 青砥駅 徒歩7分

亀有へ…亀有といえば、何といっても両さんだよな。あと、P-MODELの亀有ポップっつー曲もあったか…いつの時代だよ!?今日はちょっと時間があるので、亀有駅周辺の銭湯をぐるっと回って見ようか。


(JR亀有駅前)

それにしても亀有、イメージ的には東京のハズれ、ヤンキーでダサい街っつーイメージがあったが…降りてみるとなかなかのものでないの。駅前はかなり整備されて綺麗、古くからの商店街も結構多いけど、整然としたなかなかの感じの店も多いっす。ふむ…いい街かもな。

まずは駅のすぐ南のゆートピア21へ。イカにもニュー銭湯系の名前だけど、建物はバリバリの伝統銭湯、立派な銭湯だこと。正面は改装されているけど、なんか人気のある銭湯っぽいな。さらに駅の逆サイドに回って第一日立湯へ。これまた立派な木造銭湯、千鳥破風、で、綺麗なバリバリ現役臭がするっす。うむ〜、亀有、銭湯環境はなかなかのものでないの。


(駅から近いゆートピア21、立派だ…)


(第一日立湯、ここも立派だ…)

ここから足立区との区境を進むが…銭湯マップを見ればすぐにわかるけど、この区境が微妙なカーブっつーか、なんか特に理由なさそうな曲線になっているっす。なんでこんな線なんだろう…あ、川か。東京はかつては川が沢山あったけど、東京オリンピック頃から地下にもぐってしまったっす。その跡が道になってたり、緑道になってたりするけど、これが微妙なカーブになっていることが多いっす。さらにこの、元川だった道沿いに銭湯も多いっす。呑川沿いなんて何軒あるんだろか?


(古隅田川、そしてここは北三谷橋だったらしい)

案の定、くねった道に、川も何もないのに「橋」の地名。すぐそばに案内板、なるほど、元隅田川だったんだな。川が区境になってるっつーことなら、何も不自然はない…

さて、さらに区境を進むと第二日立湯、ここは完全にマンション銭湯っすね。でも結構賑わってそうだなあ。亀有の銭湯はどこも活気というか、現役っぽい感じっす。さらに進むと日の出湯、これまた立派な木造銭湯だけど、玄関は改造してあるっす。高い煙突、よし、今日の入浴はここにしよう。隣にコインランドリー。


(第二日立湯、完全にビル銭湯)

中に入ると下足板の鍵はSAKURA-G。それにしてもこの銭湯は…実に綺麗で品のあるいい感じっす。綺麗だけどちゃちくない。中に入ると広いフロント、その前にロビーと大型TV。サウナは200円っつーことで、200円払うとバスタオルとリストバンドを貸しだしてくれるっす。サウナ200円っつーのは、今の時代の適正料金だよなあ。

脱衣場へ。これまた天井高い格天井、但し天板には風通しのため?細かい穴の開いた板になっているっす。端は綺麗にカーブ処理、吊り下がった大型の扇風機がゆっくりと回る。う〜ん、いい感じ。脱衣場の床板はピカピカ。ロッカーの鍵はSAKURAV?だったかな?シリンダ錠っす。旧型マッサージ機、ISHIDAの背の低いアナログ体重計、長いす、灰皿。コカコーラの自販機が一つ、小さいながらも庭に縁側、その端にトイレ。トイレのドアには曇りガラスのスリットが下まで入っているけど、これは歳寄りとか、中でブッ倒れたときに分かるようにだろうなあ。いずれにしても、手が入った、綺麗でいい感じの銭湯っす。

浴室へ。天井高い東京型の2段の天井、これまた綺麗な使いやすい浴室っすね。桶は黄色の無地桶、椅子は普及型。カランはWaguriの銀色5角、シャワーともども湯量、湯温ばっちりっす。出入口近くに冷温の立ちシャワーブースが一つ。

そしてビジュアル…最奥部の壁には、タイルに描かれた大きなタイル絵、男湯は帆船、海王丸のものっす。夏はなかなかキブン出るよなあ。女湯は半分しか分からんけど、どうやら白雪姫の模様。客もまずまずの混みよう。

さて風呂だ…まずはぬるそうな薬湯槽から。岩風呂風のタイルになっており、温度は42度くらい。今日はピンク色の酵素風呂っす。なんか知らんが、思わず「おぉぉ〜っ」っつー快楽声が出る。オヤジ臭い?いやその、なんか声出すとキモチいいんすよねえ。

さて主浴槽サイド、石の入った檻から湯が出てるっす。温度は42度強っつー辺り。端からバイブラ、ボディジェット、1穴のスーパージェット。そして端にデンキ風呂、このデンキがなかなかの強さで、さらに深くて電極位置が高いので、いろんなところまでデンキを当てられるっす。ずっぽり肩まで入って、肩甲骨の裏辺りにデンキを当てる…これが効くんだな。かつては心臓までデンキ風呂に入るのはちゅうちょしたもんだけど、慣れは人間を変えるよ…

で、この主浴槽、ジェットの勢いが強く、少なからぬ量の湯がこぼれているっす。なるほど、これで表面の汚れが常にこぼれて、ある程度新鮮な湯が補給される感じになるなあ。清潔ないい感じっす。

さらにサウナへ。サウナは4,5人サイズの乾式サウナ、温度は90〜100度くらい。砂時計が二つ、サウナを出たら当然水風呂、3人入れるかな?温度は20度強くらい、こちらも結構水が溢れて、適当に新鮮な水が補給されているっす。客が多い銭湯は、どうしても湯や水が溢れがちになるから、湯の回転も早まるっすね。

上がりはアロエドリンク、その他フロントではビン牛乳その他、ビールなんかも販売中。ロビーのTVが大型でこれもなかなかよろしいっす。っつーことで、清潔で東京的な「オシャレ」な空間の銭湯、全体的にポイント高いっす。誰か銭湯初心者を連れて行くなら、こんな銭湯がいいと思うぞ。っつーことで星付きっす。亀有の銭湯、思っていたよりも良い銭湯が多そうだな。廃業しそうな銭湯もないし、またこの街に来るのが楽しみになったっす。

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やすの紹介ページ

(2003年8月)