千代の湯


(千代の湯に向かう一群、正面で旦那がお出迎え)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR板橋駅 徒歩2分

銭湯パラダイス2回目は十条の千代の湯。でーんと煙突。新しいとは言えない庶民的な建物。が、結構ひろびろとしている。入り口にはなぜか、等身大の女性「いらっしゃいませ」板。なんだこれは?銀行から取ってきたのか?とか言ってると、「NTTぢゃねえの?」っつー声も。とにかく、あのスーツで手招きしている女性板。何なんだ。


「ようこそ千代の湯へ」って…

営業時間前なので、女湯もじっくりみせてくれる。フロントは番台をひっくり返した形式。女湯側には例のお釜椅子もある。演歌歌手のポスターがしぶい。さすが篠原演芸場のある十条。

ここで何と、あこがれの「釜場」見学。浴槽の横のドアを抜けて裏へ。へー、こんなになっているのか。大きな木の槽があり、木の蓋がしてある。この下は熱湯が入っているらしいっす。この木の蓋は、やたらポカポカしていて、居心地がかなりいいらしいっす。座布団なんかが置いてある。隅にはネズミ捕りも。そりゃまあ、そんな暖かかったら、確かにネズミも居付くよなあ。

まあ、ここでいろいろ説明してもらったり、写真取りまくったりしたのだが、 これは別レポートで写真入りで後でゆっくり公開しよう。とりあえず入浴タイム。

カランを使う。これがなかなか旧式のカラン。赤青に温泉マーク付きのもの。さっそく風呂だ〜!メイン風呂は薬湯と白湯。薬湯は…おおっとびっくり、本物のワイン風呂。リッターワインを何本も惜しげも無く投入。薬湯に入りながら、銭湯旦那の投入するワインを町田師一同、途中すくって呑む。一本だけ残しておいてくれて、「呑んでもいいよ、後は入れといて」だって。銭湯入りながら酒飲むのも初体験だぞ。

薬湯は43度くらいで気色良い温度。下に小石が敷いてあり、この上に立つと足裏マッサージになり、とても気色が良い。喜んで入っていると、旦那も気をよくしたものか、なんとビール缶を一ダース近く抱えて登場。これまたビールを惜しげも無く投入。うぉーもったいない、とこれまた途中すくって呑む。

と、またまた旦那登場、今度は日本酒の300mlビンを何本か抱えて、これまたドバドバ投入。ひゃ〜、っつーわけで、大変愉快な薬湯体験っす。ここの銭湯、何でも入れちゃう企画をしているらしい。今度はカレー湯も企画している…ってまぢかよ。

さて、お次は白湯槽。こっちは泡とジェット。温度は熱めで45度近い。う〜ん、これだぜ。壁画は男湯側富士山ペンキ絵。浴室内、いたるところにタイル絵があるっす。これまたすばらしい。

この銭湯、今回パスしたが、サウナもあるのだがこれが結構安くて100円か200円。

さて、上がりは縁側見ながら一服。ここのもすばらしいっす。庭を見とれていると、町田師がやってきて、「ホームページみたけど、そうとう銭湯キチガイだねえ」ううむ。でもまだ200湯くらいだと新人王くらいだな。名湯会への道は長いっす。

ふと見ると、松井のポスターが。ここでピンとくる。銭湯はなぜか松井のポスターが多い。また、銭湯経営者は北陸の出身者が異様に多いのである。そして松井は小松出身。なるほど、だからかあ〜、そうだったのか〜。

出口で、さきほどの北陸出身の銭湯旦那が「このビールと酒、賞味期限が切れて余ってるから、風呂にでも入れて使ってよ」とバンバン配っている。あっしももちろん一本頂く。しかしそれにしても、なんて気前の良い親父だ。気持ちいいじゃん。とりあえず庶民派銭湯を基本としたユニークさに一本だ。


惜しげもなく酒を配る気前のよさ!気持ちいいねえ。

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(2000年6月)