鶴の湯

2002年7月30日をもって廃業しました。


(エレベータで上がる銭湯、上が貸しホール)

aqua.gif (191 バイト) 場所 都営新宿線 菊川駅 徒歩15分

江東区三好の鶴の湯が7月一杯で廃業、っつーウワサを聞いたので、銭湯MLにも呼びかけて行ってみたっす。ところがここが…駅から遠い。都営線菊川、東西線木場、大江戸線清澄白川からいずれも15分くらいっす。まあ東京都現代美術館のすぐ向かいあたり。


(全景、イカにも昭和臭いビル)

銭湯周辺には、かなり古いアパートが。こりゃ風呂ついてないだろうから、この住民は銭湯に通うしかないだろな。特にこういう夏場は銭湯ないとタマらんだろう。完全ビル銭湯なんだけど、これは完全に昭和の建物っつー形。カーブが少し入っているっす。てっぺんに銭湯の看板があるが、視力表のようになった、なかなか可愛いもの。

 
(屋根の看板、一番初めと一番下の行が
「つるのゆ」になっている
視力表つき)
いさそわれて このつるの
 すいをまかした おとなり
 んきなおっさん はいって
 ふねにほんわり あわふた

裏手に回るが、ビル銭湯の割には、立派な太い煙突がビルの脇についているっす。で、驚いたのが釜場…銭湯が4Fにあるから当たり前っちゃあ当たり前だが、4Fに釜場が見えて、廃材が。どうやってあそこまで上げるんだろか?

さて、エレベーターに乗って4Fの入り口へ。下足入れの鍵はSAKURAUだが、この鍵が変わってて、下足の鍵にロッカーの鍵もついているっす。したがって、下足入れを使った瞬間にロッカーも決まってしまうっす。もちろんそういう事情なんで、男用と女用は別々。

天井低いビル銭湯、小さなフロント形式っす。これってもしかしたら昔は番台だったのかな?脱衣場の天井は低いけど、一応格子状になっているっす。で、ここでの一番の驚きが…ロッカー。他でまず見たことのないようなロッカー。なんと6角形で蜂の巣のような形に並んでいるっす。しかし、この形だと無駄な部分が多いだろうなあ。鍵は小さなシリンダ錠、6角形なんで、底の部分がフラットでなく、あっし的には使いにくい…基本的に荷物が少ない人向けのような感じ。

脱衣場には扇風機がいくつか。真ん中に丸テーブルを囲んで椅子がいくつか。壁には富岡八幡宮の例大祭のポスター、そういや江東区の銭湯にはこのポスターが良く張ってあるっす。

浴室へ。基本的に天井低いビル銭湯。桶は乳白色の桶なんだが、底の方に温泉マークのあと、字を読もうとしたんだが、判別できず。カランが変わってて、赤青の棒のレバーがついているっす。島カランが1列、ここにはシャワーや鏡はついていないけど、なんと島カランの「横」のところにもカランが取りつけてあるっす。かつてはこのカランが埋まるほど人で混みまくっていたんだろか?両サイドのカランにはシャワーがあるので、ここに陣取る。入り口近くのカラン2つほどには立ちシャワーもついているっす。湯量、湯温OKだけど、カランの湯量がややしょぼいかなあ。

浴槽はシンプルな1槽式。背後は横じまのタイルで、特に壁画の類はないっす。湯は43度強っつーところ。湯内に赤青黄のランプ、2穴のジェットが1機に1穴のジェットが2機、実にシンプルな銭湯っす。


(廃業宣告書)

上がりは脱衣場で缶ウーロン茶、ドリンクの種類は少ないけど、ビールも置いてあるっす。あと、フロント前にアイスのガラスケース。っつーわけで銭湯自体は極めてシンプルな銭湯。


(5Fでは演芸ライブ、月1くらいでやってるらしい。帰りにこの芸人と駅で会っちゃったよ。)

さて、この銭湯のもう一つの特徴。それは上フロア、5Fに演芸ホールがあるのだ。なんと今日は7時から演芸ライブ、っつーことで早速上がってみてみる。なかなか立派なホールっす。ここで演芸見てから、さて呑み屋だ…鶴の湯を出た先に「鳥和」っつーヤキトリ屋があるんで、迷ってもしかたないと速攻で入る。中には角刈のいかにも東京風の親父、あ〜、こりゃ呑みながらこの親父に気を使わなきゃならんのかな…と思ったら、顔は頑固そうだが、実際はやたらとサービス精神と喋りの上手い親父。さらにヤキトリが、かなり気合をこめて作ってるみたいで、やたらと旨かった。ヤキトリ以外も旨かった。っつー訳で閉店の23時まで、また銭湯を語りながら呑んだっす。東京全軒制覇のK氏から、「韓国銭湯ツアー企画しませんかね?向こうの安宿とかも知っているし。」おおっ!こりゃ面白そうっす。世界中の銭湯に入った方となら、これは心強い。っつー訳で韓国銭湯ツアー賛同者募集中!


(江東区の夜景)

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

(2002年7月)