ふれあいの湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR浜松町駅 徒歩5分

おそらく東京で最小の銭湯。今日も一日東京国際展示場でパニオンとお仕事。やたら蒸して熱い。そもそもこんな蒸している日にスーツ一式全部着ているっつーのが間違いなんだが、役に立たない我慢に美学を感じるサラリーマンが多いので仕方ないニッポン。というわけで、仕事終わったら飯と…銭湯だ!

今日はゆりかもめで帰ろう…途中ルートは…と、浜松町の「ふれあいの湯」にターゲットを当てる。日の出で降りて8分ほど、東芝ビルの脇をかすめて、首 都高の脇のふれあいの湯へ。浜松町からだと5分くらいか?途中、屋形船の基地群があるっす。そういや昔ここから屋形船乗ったな。

途中の区の正式の住所案内板になぜか「公衆浴場」だの書いてある。はて? 商店地図ならともかく、正式の案内板に何故載ってる?近くに「つぼタイム」 っつー変な看板の店がある。

これは一体?

正面まで来て、その理由が判明。なんと、ここは区の銭湯であった…珍しい。珍しいので期待するが、全然ビルの一角の銭湯。暖簾が大きな「ゆ」のマーク。自販機で400円の券を買おうとするが…なんと!「本日、港区民は無料」と書いてある。

ううむ。身分確認なんかしないだろうし、絶対わかるわけないだろうが… まあ、銭湯でチョンボはやりたくない。しっかり買おうとすると、フロントの兄ちゃんが「今日は区民は無料ですよ」と追い討ちを掛ける。まあ、「港区民でないので」としっかり400円払う。

フロントの兄ちゃんは茶髪。一応、小さい石鹸だの、銭湯らしいものは一通り置いてある。料金も普通。この兄ちゃん、もしかして公務員っつーことになるのかなあ。最近茶髪の公務員も多いしなあ。

で、この銭湯の構造がやたら変。1Fフロント、2F女湯、3F男湯、4F休憩所。つまり、小さなビルを無理やり銭湯にした構造であるっす。しかもエレベーター。 エレベーターで上がる銭湯って、東京じゃ珍しいよねえ。そして3Fへ。

区の施設らしく、いかにもバリアフリー系のものが多い。脱衣場入り口は男湯の暖簾、ぐるっとカーブして中が見えないようになっている。 脱衣場は広くも無く、余分なものもなく、まあ浴場。が、ロッカーは銭湯らしく松竹錠のロッカー。一部縦長のものもある。他に椅子が一個、扇風機が 1つ。洗面台が1つ。

が、床が少し濡れている…無料デーだから、素人が入りに来たな。とりあえず中へ。

おおっ!マイクロ銭湯!入り口に立ちシャワー、カランは両側になんと7個のみ。奥に小さい浴槽。一番奥の壁画はレインボーブリッジに…その下にあるのは多分竹芝から出ている観光船のシンフォニーだな。一回ディナークルーズで乗ったことあるけど。要するに最近出来た銭湯っつーことだなあ。しかし、この時代なにゆえに区でわざわざ銭湯経営するとわ…

桶はケロリンと同じような桶だが、さすがにケロリンの文字はなく無地。椅子も普通。カランの湯は水を足さないでもいい程度の温度。シャワーの水量は十分だが、ハンドルが変なところについている。

天井低く、まさしく「寮風呂」といった感じ。風情もへったくれもない銭湯っす。が、客は周辺の親父が結構いる。銭湯歴長そうな親父もいる。

じゃ、風情のない浴槽へ。小さい浴槽で、座ジェットが一箇所あるだけで他に何もない。ううむ。しかし本当に、これぞ「公衆浴場」っつー感じだなあ。 湯温も42度。無難な温度っす。確かに単に風呂に入るだけなら悪くはないが。

上がってから、まあ脱衣場も特に何もない。無料のドライヤーだけが目立つ。 4F休憩所っつーことで上がってみるが…これまた人気なし、清潔な休憩所。真中に灰皿、隅に紙パック飲料の自販機。なぜか棚に常連桶が並ぶ。とりあえずアロエドリンクで一服。しかし、訳のわからん置物とか変なものが全然ないので、あまり面白くも無い。

1Fに降りて外に出ようとすると、フロントの兄ちゃんが「有難うございました」。区の施設で言われるのも何か変な気がする…良く見るとフロントには、コンビニとかにあるビデオ監視装置が。もしかして脱衣場も見えるのか?と盗み見するが、さすがに出入り口のみ。(-_-;

で、結論。銭湯は民営に限るぞ。万事が無難指向の銭湯なんぞ、何もおもろくないわい。経営者の趣味があちこちに出てるのが楽しいのだ。港区もいったい なんでこんなことしたんだろ?だいたい「ふれあいの湯」なんっつー、いかにも役所らしい無難系のネーミングもつまらん。「ガッツ湯」とか「ぬるま湯」とかつくらんかい〜。そういや、都庁の最上階の展望台、片方が使われてないらしいから、大展望風呂にして、「石原湯」っつーのもいいかも。期待してるよ〜。

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(2000年6月)