金春湯

2002年1月15日をもって廃業しました


(これが銭湯ってもんでしょう)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄白金高輪駅 徒歩2分

港区の名湯!

白銀高輪の金春湯に行ったっす。南北線白銀高輪駅下車、しかしこの駅、この間できたばっかりなのに「漏水にご注意ください」とはどういうこっちゃ?手抜き工事か?こんなの早く直せばいいのに、業者と不明朗な関係でも疑うぞ。駅から徒歩2分ほど、この辺りはポツポツと虫食いに空き地が目立つので、すぐに巨大煙突発見。

千鳥破風の立派な破風造。なかなか格好よろしいっす。あっしのヘンな想像だが、銭湯って煙突があるだけに船を連想するのだ。艦橋が銭湯の形をした船なんて、ちょっとおしゃれぢゃ〜ん。暖簾をくぐって船内、いや、銭湯に入る。下足の鍵は松竹錠。玄関正面には、富士山と宝船の立派な九谷焼きのタイル絵があるのだが、傘立てで隠れてよく見えない。もったいない。

中に入る。当然のように番台。で、この脱衣場…お!壁一面に木のロッカー。しかも現役バリバリ。綺麗に磨かれている。すばらしい。浴室入り口には「金春湯さんえ」の額が下がる。天井もちろん高く、格子模様。風格があるっす。むろん縁側もある。縁側の外は整地されていたが、もともと池があったんだろうなあ、きっと。しかし、古い銭湯だが、中は綺麗に手入れされているところが素晴らしいっす。

浴室へ。おおっ!これが結構混んでるんだなあ、空いているカランが少ない。桶は黄色の無地桶。カランから出るのは…ありゃ〜、黒湯がカランから出てるよ。水の方もそうっす。おそらくシャワーもそうに違いない。出入り口近くに立ちシャワーが2機。

外側はレトロな銭湯だが、浴室は改装されておりなかなか綺麗っす。天井はむろん高い2段型。釜場入り口の木の戸が風格あるかも。さて浴槽へ。

浴槽もわりとノーマルな2槽式、浅風呂が泡風呂、深風呂がジェット。湯は黒湯温泉、この辺りは温泉多いっす。で、浅い方から入ると…ありゃ〜!これがいい湯なのよ。ツルツルすべすべして、しかもあたりが良く、よく暖まる湯っす。玉菊湯もそうだったけど、この辺りの湯って名湯っすねえ。すばらしい湯っす。

浅風呂の泡はなかなかキョーレツ。温度は43度くらいか。深風呂は44度弱といった感じだが、座ジェット2機はレトロ系銭湯には珍しく7穴式で足裏、ふくらはぎ噴出もあるタイプ。しかし、黒湯だとメンテナンスも大変そうだが、ここのジェットは快調に動作しており、きわめて快適っす。ベースがしっかりした銭湯っす。壁画は見事に富士山のペンキ絵、手前が湖。こりゃナカジマ師の絵だなあ。

湯があまりにも気色よいので、しばし長湯する。湯温度もまあ高いのでのぼせ気味になるが、立ちシャワーで冷水を浴びて再び浴槽へ。こう何度も入りたくなるくらいのいい湯っす。

上がりは脱衣場で梅入り梅ドリンク。これを飲むと、本当にキブンは爺さんだが、これがなかなかうまいのよ。他にドリンクもわりと充実。しかし本当に良い銭湯っす。設備的には一般的だが、基本がしっかりした銭湯っす。ぜひお勧めしたい銭湯っす。


(2002年12月30日、廃業前の姿。立派な銭湯なんだが…)


(そしてこの美脚…でなくて美煙突)

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(2000年12月)