越の湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄 麻布十番駅 徒歩4分

南北線で陸の孤島から開放された麻布十番の越の湯にいってきたっす。かつてはバスか六本木から歩くしかなかったんだがねえ。越の湯っつーことは、北陸地方の人が始めたんかなあ、もしかして。麻布十番駅から商店街を通って徒歩4分ほど、この辺りもなんというかレトロっぽい不思議な街っす。で、上が麻布十番温泉。要するにビル銭湯なんだが、建物自体は古いっす。「ゆ」の暖簾をくぐり中へ。玄関脇に石灯篭。

下足の鍵はおしどり。なんか下足入れが相当壊れたままっす。ここで発見!名古屋で発見した「用心」とある鍵のパーツが、ここでもあったっす。うむ〜、この用心とはいったいなんなんだろう。とりあえず中へ。

番台形式、番台のお姉さんは愛想もよいっす。で、ビル銭湯ながら破風造りに負けない高い天井。昔の銭湯はこうだったんだよなあ。四角四面の脱衣場。脱衣ロッカーの鍵はSAKURA-G。細い自動販売機、これが缶モノ4種しかない。その他テーブルに丸椅子。質素な脱衣場っす。さて浴室。

黄色のケロリン桶を持ってカランに陣取る。島カランは一列だがシャワーはないのでセンターのカランへ。黒湯の温泉だが、カランのお湯は白湯。湯温、湯量問題なしっす。ビル銭湯だが浴室天井は高く、わずかにアーチを描いている。ふと見ると、脱衣場の境目に例の昭和40年代系目バリ裸婦ガラス。古いビル銭湯にはこのガラスが多いっすねえ。

さて浴槽。壁画はどーんと欧風の建物と山のタイル絵、虹が真中にあるヤツっす。あちこちで見かけるから既製品か。3つほど広告がかかっている。主浴槽は2槽式で、深風呂は泡、浅風呂の方も部分的に泡。ほかに余計なものはない。ってったって何といっても天然温泉、グレードが違うっす。お湯は港区独特の真っ黒な黒湯。金春湯や玉菊湯もそうっすね。この上の麻布10番温泉もそう。港区は色が濃いっす。

で、入ってみると…これが案外熱い。45度近くあるんでないだろうか?少々ぬめりがある弱アルカリ泉が気色よいっす。結構みんな入れないで、浴槽のフチで腰かけてる人間多し。しかしこの銭湯も、特に設備充実というわけでわないんだけど、客が多いなあ。ピークで脱衣場と浴室で30人くらいいたような気がするっす。それにしても熱めの湯。慣れたら泡地帯に移動。深風呂の方にも入ったけど、そんなに温度は変わらず。

で、2度目に入ろうとすると…あ、埋め太郎だ。ありゃ〜、しかしまあ仕方ないかあ。さっき入ったときと全然感触が違うっす。おそらく44度弱まで低下、これだけでも感触が全然違ってくるっすね。やっぱりパターンとしてはぬる湯 から熱湯がいいのだろう。壁には温泉の能書き、「美人、美男子になります」 というウンチクが書いてある。浴槽外側のタイルの模様がなかなか見ないパターン。

上がりは脱衣場でマウンテンデュー、このドリンクもだんだんクラシックな領域になってきたなあ。それにしても混んでる。やはり天然温泉は引きが強いのだろうなあ。外に出ると、オシャレな店と昔ながらのヤキトリ屋が交錯してるっす。この街もなんか不思議な街っす。どういう歴史があるのか興味が引かれるところっす。


(麻布十番商店街)

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(2001年1月)