花の湯

2002年4月30日をもって廃業しました


(立派な千鳥破風、2002年4月撮影)

aqua.gif (191 バイト) 場所 中野通り、中野五叉路を南に越えてすぐ

見かけは伝統的銭湯の構えだが、中が意外に綺麗であるっす。 特に設備は普通なんだが、目に付くのが楠正成だのなんだの、 歴史上の人物の壁画。 これはユニークっす。なかなか見かけないっす。 新宿の吉野湯の裸婦像もなかなかいいけどね。

(1999年3月)


再レポート

中野の花の湯が4月一杯で廃業っつーのを聞きつけて花の湯へ。中野南口は、結構縁があったけど最近はご無沙汰だったなあ。南口を降りて呑み屋街を抜ける。へー、最近は立ちのみなんて出来たんだ。さらに大久保通りを抜けると、知るひとぞ知る居酒屋「クレバワカル」。五叉路の先には元映画館、昔ここの借り切りのエロイベントとかやって、AV男優達と思いっきり遊んだような記憶がある。うふふ。


(知る人ぞ知る大衆酒処「クレバワカル」)

五叉路を抜けて中野通りを少し行くと花の湯。隣はコインランドリーっす。これまた立派な千鳥破風の伝統的建物、入り口には牛乳石鹸暖簾っす。下足の鍵は松竹錠、入り口の「男」「女」のガラスがちょっと変わっている。表からは近日廃業っつーのが伺い知れないが…玄関の天井もしっかり格子になってるっす。


(ちょっと変わった感じ)

自動ドアから中に入ると番台。天井高い伝統的格天井、端がゆるやかにカーブ処理してあるっす。ロッカーの鍵は松竹錠、縦長のロッカーもあるっす。洗濯機が2台、新旧のマッサージ機が各1台。外にはしっかり庭。EIKO SCALEのアナログ体重計。男女の境にはTV。まあいわゆる一つの東京銭湯。

さて浴室へ。桶はケロリン、大きさは中規模の銭湯だけど、島カランが2列。1列はカラン片側のみでシャワーもなし。出入り口近くに立ちシャワー1つ。カランは茶色の6角プラスチック、湯量、湯温はシャワーともどもOKっす。シャワーの開口部がやや広がりすぎてるかな?

この銭湯の最大の特徴、それはタイル絵っす。まず男女の境に3枚のタイル絵。それぞれ歴史上の人物。これは珍しい。奥から文覚の荒業、坊主が滝に打たれているっす。さらに楠公、ガキがエラそうにしてるオッサン武者から何かを貰っているところ。手前が小野道風っつーので、柳にカエルがぶら下がってるのを見てる絵。こりゃ花札っすねえ。さらに浴槽背後はでーんとペンキ絵、これは丸山師だなあ、大沼公園の絵っす。その下にはしっかり鯉のタイル絵。でも、少し絵がかすんで来てるから、九谷焼ではないのかなあ。

浴槽は東京典型の浅深2槽式、嬉しいことに今日は薬湯、これはなんの湯だろうか、紫色のマリンなんちゃら、っつー湯っす。浅いほうがバイブラと赤ランプ、温度は43度くらいかな?深い方がそれより1度くらい高いか?っつー あたりっす。

上がりはドリンクを少し物色、白やコーヒーをはじめとするビン系や各種ソフトドリンクの他、ビールやウメッシュとなかなか充実、あっしは缶のブルーベリーを賞味。それにしても、まだまだ行けそうな銭湯なんだが間もなく廃業とは…特にタイル絵はユニークなだけにもったいない。大体、男湯がこれなら女湯側の絵はいったい何になっているんだろうか?ヒジョーに気になる。店の親父は番台の傍らに立って、一人一人の客をかみしめながら送りだしているようなムード…気のせいかな?ま、いずれにしろ行った事無いヤツは早めに行くべし!

(後注:町田師匠の尽力もあり、タイル絵は岐阜のタイル絵博物館に保存されることになったそうな)


(中野センター飲食街)

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(2002年4月)