一の湯

（露天は残念ながら男湯のみ）

場所 西武新宿線 沼袋駅 徒歩1分

そろそろ、露天風呂がなんともいい感じの季節…

沼袋の一の湯へ。沼袋の北口を出て1分。この辺りの商店街は沼袋親交会、さらにその中に一の湯商店会っつーのがあるっす。銭湯の名前がついた商店街、要するにこの銭湯が中心だっつーことっすね。この辺りもヤキトリ屋だの赤提灯が密集してて、あっし好みのいい感じ。やっぱり風呂屋と赤提灯はセットだよなあ。

（一の湯商店街）

正面に「男　岩風呂」の看板。そう、残念ながらここは露天は男湯のみなのだ。この看板にカニの絵があるんだが…岩風呂だからカニ？入り口には広いコインランドリー。下足板の鍵は松竹っす。

中に入ると高い番台。まだ若いお姉様が座っているんだが…このお姉様、言葉使いがはっきりと綺麗な上に、正面からこっちを見て「いらっしゃいませ」っつーもんだから、何か思わずドキドキしてしまうぞ。ポイントアップっす。

脱衣場の天井は高いっす。で…いや〜、広い脱衣場だなあ。ロッカーの鍵は松竹、ど真中に椅子とテーブルのスペース。洗面台が男湯ながら三面鏡になっててなかなか立派。HOKUTOWのアナログ体重計、ぶら下がり健康器。50円の新型っぽいマッサージ機。越後のポスターが張ってあるが…っつーことは、ここも新潟出身の銭湯っつーことかなあ。で、保健所の水質検査の紙が張ってあるんだけど、ここの井戸水、どうやら飲用適っつーことらしいっす。なんか新宿から西方面の水っつーのは、名水が多いみたいっすねえ。

さて浴室へ。天井高い2段型、内側は張られているけど、大型の銭湯っす。桶はケロリン黄色、島カランは2列。立ちシャワーブースが二つあって、冷温あるけど片方が固定、片方がハンドシャワー。中国語らしい言葉で注意書き、どうやら1分以上使うな、っつー意味らしいっす。カランは茶色の6角、シャワーともども湯量、湯温ともに良しっす。

ぱっと浴室で目に入るもの、それは最奥部のチップタイル絵。かなり大きな絵で、これはなんだろうか…青い鶴？そんな感じの、見事な色合いの絵っす。すばらしい。

でわ期待の露天岩風呂から行ってみようか…お、これは頑張って造ったなあ。かなり広めの露天風呂、いい感じっす。カランもシャワーは無いけど4つついてて、白の赤線入りの桶がつんであるっす。4人程度が身体を目いっぱい伸ばしても十分そうな、広い浴槽。天井も開放されてて、いい感じ。湯温は42〜43度っつーあたり。秋の冷たい外気があたり、なんともいいっす。他に客も何人か、何も語らないが露天を堪能している様子。

立ちシャワーでいったん冷水を浴びてから、また内湯へ。こっちも広い浴槽っす。2槽式、浅風呂の方は炭の詰まった檻から湯が落ちているっす。ミクロバイブラ。温度はやや熱めで43〜44度くらいっす。深風呂は8点式の座ジェットが2機。水枕も冷えてて気色いいっす。客層は、意外に若い人間が多いっす。沼袋っつー土地柄も関係あるんだろうが…いい銭湯にはやっぱ人が集まるんだよなあ。

上がりは…ドリンクは銭湯の大きさの割にはそんなに多くないなあ。でも、発泡酒なんかも置いてあるっす。で、缶入りのいちごミルク100円を賞味。帰りがけ、やっぱりお姉さまが正面から目をみて「ありがとうございました」いや〜、やっぱりドキドキするっつーか、また来たくなっちゃうなあ。っつー訳で立派な露天、鮮やかな壁画と井戸水、お勧め銭湯として星つけとくっす。

（沼袋親交会商店街）

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（2002年10月）