川中湯

2003年4月30日をもって廃業しました

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄中野新橋駅 徒歩7分

中野の川中湯は名銭湯だというウワサを聞いていたので行ってみたっす。地下鉄中野新橋駅下車、歩くこと7分くらい。この辺りのエリアはいかにも古くからの住宅街っす。バスだと東大付属前から徒歩2分くらい、この路線のバスも本数が多く、5分に一本くらい出てるからこっちでもいいかも。で、川嶋商店街?この辺り川嶋っつーのかなあ、の入口で巨大煙突発見。

入口はさすが、堂々とした立派な破風作りの入口。下足の鍵はカナリヤ、中に入ると当然番台。番台高く、横に目隠し板があるのでどう考えても向こうは覗けない…これが東京銭湯の特徴っす。地方は結構番台低いけどね。

脱衣場、これまた立派な格天井。端がゆるくカーブ処理されている。男女の境の丸太も立派、なんかこの銭湯、あちこちに使われている材木がいいものを使っているような気がするっす。木材の見たてなんで出来ないんだが、そんな気になるっす。

ロッカーの鍵はTOKYOとあるのとSUNのヤツと両方。結構ロッカーの数は多くて80くらいかな?あとは丸籠。体重計は残念ながらデジタルのYAMATOのものっす。縁側の戸はガラスが広いもので、立派な庭と池もあって、鯉が泳いでいるっす。石灯篭もあり、まさしく教科書的な東京銭湯。脱衣場の一部が縁側方面に出っ張っており、ここが休憩スペースになっていて長いすとテーブル。隣にぶらさがり健康器。

さて浴室へ。桶はケロリン黄色、シンプルな銭湯で立ちシャワーとかはなし。カランはセンターから8667だからまあ標準東京サイズか。カランはWAGURIの刻印入りの赤青5角カラン。シャワーの湯温、量は問題ないんだけど、じゃっかんカランの湯がぬるいかなあ。熱いはぬるいを兼ねるから、もっと熱く してくれた方が好みなんだが…

天井高い東京型2段、天井に少しだけ模様が入っているっす。で、この銭湯のポイントはやっぱり壁画っすねえ。まず男女の境に田園風景の九谷焼らしいタイル絵、孔雀?が飛んでる。鈴栄堂のサイン入り。浴槽背後はお約束富士山のペンキ絵。平成4年の作だから結構昔だなあ。その下に既製品の湖畔のタイル絵。広告差しには「城西広告社」とある。電話番号は3桁だけど。

でだよ、ここまでは重厚感ある東京伝統銭湯なんだが、女湯の方のペンキ絵を見てみると…へ?ドラエモン?のび太?しずかちゃん?ペンキ絵の上にさらにドラエモンが書かれている…ドラエモン銭湯?

浴槽へ。これまた東京パターンの2槽、浴槽形状が少し手前に出っ張ってカーブになっているところが特徴。浅風呂は3穴ジェット3機。湯温は42度くらいのぬるめ。深風呂は泡で若干浅風呂より熱い程度。最近休みボケでなまけ症になっているので、ゆっくりぼーっと入り、出て休んで何度も入る。

上がりは脱衣場でキリンレモンのビン入り90円。やっぱりビンものだよなあ。その他ビールも置いてあるっす。縁側が見事なので、ガラス戸を空けて縁側に出て、庭と鯉鑑賞。夏の夕方はやっぱり銭湯の縁側でしょうなあ。っつーわけであまりにも教科書的な東京銭湯、でも客あまり居なかったなあ。

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(2001年8月)