あけぼの浴泉

2001年7月をもって廃業しました


(格好いいんだが…廃業)

aqua.gif (191 バイト) 場所 地下鉄大江戸線 練馬春日町駅 徒歩5分

練馬のあけぼの浴泉が廃業するっつー情報を聞きつけたのでいってみたっす。大江戸線の練馬春日町下車、徒歩で5分くらい。愛染院っつーお寺の向こうにあるっす。近くに「犬様…」っつーヘンな看板が立ってる。近づくと巨大煙突発見。あ、煙が出てるっつーことは確実に休みではないな。煙突に大きく「あけぼの浴泉」と書いてあるっす。


(ヘンな看板)

正面回ると立派な千鳥破風造り。あー、もったいないなあ、こんな立派な建物なのに。牛乳石鹸の鯨の絵の暖簾。ドアが半分閉まっている。あれ?銭湯マップでは営業時間は11時まで、東京では早めだが、それでもまだ10時にもなってないのに…下足の鍵はさくら。中に入ると、これまた通常の銭湯を無理やりフロントにした構造。フロントで400円渡すと「あと20分くらいだけどいいですか?」おいおいおいおい。まだ10時前だが、まあしょうがない。もうあんまりやる気がないのか。それにしても、閉店直前なのに、なんで煙突から煙が出てたんだろう。

で、脱衣場。天井は高い。センターに長いすがL字に置いてあり、テーブル。トレーニング機器、エアロバイクと腹筋機か?が二つ置いてあるっす。ガラスに「時代の流れと寄る歳に勝てず7月で廃業します」と書いてある。あとはアナログ体重計。基本的にこぎれいな銭湯っす。

さて浴室…う〜ん、これが近々廃業する銭湯とは思えないなあ。島カランは一列。窓側のカランは一つ一つ仕切がついたブースタイプ。その他冷温立ちシャワーが2機。黄色の無地桶を持ってカランへ。湯温湯量、カラン、シャワーともども文句なし。カランは水色のプラスチック6角のもの。男女の仕切に洋風湖畔の既製品とおぼしきタイル絵

さあ浴槽へ…その前に壁画。男湯立派な富士山、手前は海になっているが、このペンキ絵、書かれてからまだ1年経ってないぞ。下手したら、ほんの数ヶ月前?というような新しい壁画。なんで廃業?廃業前の死に化粧?さらに一部がかなり高い岩になっている。今は湯が落ちていないが、かつては岩を伝って落ちていた模様。

浴槽、東京銭湯的2槽式。なぜか深風呂の方が低温湯、浅風呂の方が中温湯となっている。高温湯はないわけね。深風呂は座ジェット2機、これまた快適な7点式で気色が良い。湯温は2槽ともそんなに変わらず43度上といったところ。浅風呂は泡風呂になっている。岩壁が高く、その上に富士山。風情あることこの上なしっす。男女の境の上部に一部古い広告が残っている。三菱銀行?へー、こんなところも銭湯に広告出してたんだ。で、「浴場広告は敬心社へ」とあるっす。初めてのパターンだなあ。北区滝野川の会社の模様。今は無いんだ ろうなあ。

時間がないので急ぎで上がるが、フロント前にはソファがいくつか置いてある、結構ちゃんとしたロビー。ドリンクももちろんありっす。うむ〜。創業昭和43年っつーことだから、破風造りの銭湯としてはかなり新しい方だが、なんでこの銭湯が廃業するのかわからん。誰か行って見てみてくれ。やっぱり客がいないんだろうかねえ。


(広々としたロビー、真中に柱時計)

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(2001年6月)