入船湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 京急羽田空港線 天空橋駅 徒歩8分 または穴守稲荷駅 10分

羽田空港からの帰りは、例によって京急空港線沿線の銭湯へ。この辺り、銭湯豊富な割にはなんか用事でもないとちょっと行きづらい。さて入船湯、銭湯マップ2002では最寄駅が天空橋になっているっす。


(もともとこの辺りは、小さな漁師町だったんだよな…)

天空橋…羽田を良く使う人間にとっては、馴染みのある名前だが…こんな駅、誰が降りるんだろうか?っつーような駅でもあるっす。しかし天空橋とはなんか立派な名前だが…降りてみると、これがゲロゲロにしょぼい橋っす。なんと車が通れない、人間だけの橋。この方岸は小さな船付き場になっているっす。


(想像に反してショボい橋)

橋を渡ってから南下、この羽田の岸辺からの光景も、なんっつーか哀愁っつーか、向こうに工場群、さらに大羽田空港。しかし手前は小さな船付場、ごみごみとした住宅街。この近くに昔、東湯があった跡があるはずだが…あったあった、駐車場になっている空き地。良く見ると、未だにタイルの破片が落ちているっす。かつて浴室の一部だったそのタイルを拾い上げてみる。タイルは何も語らない…当たり前だ!


(東湯跡)

(タイルは語らず)

さて前フリが長かったが、やっと入船湯、天空橋から8分くらいっす。穴守稲荷からも10分くらいかな。大きな煙突が夜景に目立つ、羽田のこの辺りって、高い建物が無いんすよねー。看板も鮮やかに、改装したビル銭湯っす。隣はコインランドリー。うむ〜街の銭湯の雰囲気。花王石鹸の人力車暖簾、ところでこの暖簾って、ギャルの方は桶を持って人力車に乗っているが、考えてみたら銭湯に行くのに人力車乗るのか!?


(近くにあった神社、
最近こういうのにすぐ目が行く…)

(こういうのとか)

 

下足板の鍵は松竹。完全フロント形式、フロント脇にはロビー。風呂グッズもほどほどに揃っているっす。フロントの上に大きな字を書いた軸。すみません、何て書いてあるか解りません…その横に七福神オールスターズの面。

脱衣場へ。ビル銭湯なんで、天井はさほど高くないっす。ロッカーの鍵は松竹のシリンダ錠。YAMATOのアナログ体重計、新型マッサージ機。長いす、灰皿。お、1010の新しいのが出てる。床は板張りで、ピカピカに掃除してあるっす。

さて浴室へ。これまたビル銭湯なんで、さほど天井高くなく、フラットっす。桶はケロリン、島カランは1列、カランは銀色の6角で湯量、湯温はシャワーともどもOKっす。地方から帰ってきたとき、この大型ケロリンにカランから勢い良く「ジャーっ」と出る瞬間、ああ東京だなと思うっす。東京のカランは湯量が豊かっすね。

浴室に入ってまず目に入るもの、それは奥の壁面一杯のタイル絵。ちょっと欧風の山のものっす。その下の方、浴槽に接する辺りは本当の岩になっているっす。そして…水槽!タイル絵の一部に水槽がはめ込まれて、金魚が泳いでいるっす。さすが大田区の銭湯、芸が細かいねえ…

浴槽も少し変則気味。手前に出っ張ったL字型の浴槽で、その「L」の角のところから放射状に仕切りが伸び、全体が3槽に仕切られているっす。1槽は常設薬湯の模様。草津の湯花入りの真っ白、少し硫黄臭のするなかなかよろしい薬湯。ぬるめかな、と入ろうとしたら…熱いよ、これ。45度くらいありそうっす。温度計はなんと50度を指している。これまたさすが羽田の銭湯。しかし入浴剤のせいで、温度ほどムチャクチャ熱いっつー感じはしないっす。

残りの2槽は白湯槽、でも備長炭がしっかりメッシュに入って入れてあるっす。こちらも熱めで44〜45度くらいか。埋め親父もいるっす。端がバイブラ槽で、湯が出っ張ったところから落ち込むようになっているっす。もう1槽は7点の座ジェットが2機、ステンレス枕付きっす。

続いてサウナへ。ここは大田区、何と乾式サウナが無料!7,8人入れそうなサウナで、温度は90度強、普通の時計が窓に貼り付けてあるっす。水風呂は無いので、サウナを出たら水シャワー、冷温立ちシャワーブースが2機ついているっす。それにしても熱い湯にサウナ、たっぷり修行系銭湯を楽しめそうなところだな…

上がりはフロント前のロビーでLG21のヨーグルト120円を賞味、最近これを置いてある銭湯、増えてきたっすねえ。他にビン牛乳、NITTOのビンラムネなど、そこそこの品揃え。っつー訳で、なかなかいい感じの街の銭湯っす。清潔だし、一般の人にも勧められるっすね。


(穴守稲荷駅前の「居酒屋 駅前」向こうが「喫茶 駅前」…
もうちょっと名前なんか無いのかよ!?)

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(2002年10月)