仲の湯


(これが廃業とは…勿体なかー)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR大森駅 徒歩8分

さて連休最終日、昨日も良く飲んだものだ…っつーか早く酒を抜きたい(またかよ)。ちょっと南下して、大森の美奈見湯を目指すことにする。大森駅前に土地の解説。馬込文人村?かつてこの辺りには多くの文人が居住していたらしい。大正末期から昭和にかけての頃、なるほど、その時代なら銭湯だろうなあ。文人の多くも銭湯通いしてたんだろか?するだろうなあ、文人なんっつーのは道楽モノも多そうだし。

さて、大森駅西口を池上通り商店街に沿って南下。この辺りも小さな商店が多く残っているようっす。途中煙突発見。仲の湯か…立派な破風造りじゃないの。へー大したものだ…ん?ちょっと待てや!玄関の脇に建築計画の看板、しかも着工日は6月初めとなっているっす。げ、今入らないと後がないぞ!っつーわけで急遽予定変更。それにしても立派な唐破風と懸魚。隣はコインランドリーっす。駅から徒歩だと8分くらいか。


(立派な唐破風)

下足板の鍵はさくらの旧型。シンプルな玄関っす。自動ドアを開けると正面がフロント、番台形式を改造したものっす。サウナがあるようなんだが…料金が書いてない。なんと乾式サウナ無料!400円払って中へ。

脱衣場天井は格子ではないけど、高い天井。それにしてもこの銭湯、かなり綺麗に掃除してあり、しかもシンプル。夕方のまだ照明が暗い時間帯とあいまって、まさに寺社の雰囲気に近いっす。しかもも立派なものっす。池もある。ロッカーの鍵はSAKURA-Vのシリンダ錠。TANAKAの体重計。旧型マッサージ機。カルピスの小型の自販機。長いす。


(立派な庭)

浴室へ。桶は黄色とオレンジの無地桶、緑椅子。島カランは1列で、出入り口近くに冷温立ちシャワーブースが一つ。カランは透明の8角プラスチック。シャワーともども湯量、湯温OKっす。シャワーは気持ち熱いかも。

浴槽背後は中島師と思われるペンキ絵。男湯は渓流のもの、女湯は富士山。ペンキ絵の下には広告が3つほど、背景広告社の広告も。天井はむろん高い東京型2段、全く銭湯っつーのは木造建築の中でももっともしっかりした建築なんだが、この建物も間もなく壊される訳か…釜場へのドアが珍しい感じで、擦りガラスに一部透明ガラスになっているっす。さらに周辺がアーチ型の細かい豆タイル、たまに見かけるものっすね。

浴槽は浅深2槽の基本形。今日はジャスミンっつーか、バスクリン色の薬湯っす。浅風呂がバイブラと4穴のジェットが2機。深風呂が泡風呂。温度はやや高く、43〜44度くらいありそうっす。あとは湯内の赤ランプ。

続いてサウナへ。4人サイズの乾式サウナ、温度はやや低く90度くらいっす。それにしても大田区、サウナ無料っつーところは多いっすねえ。サウナ出てから水シャワー、さらにサウナを何度かトライ。その合間に湯へ。完全発汗酒抜きコースっす。

上がりは脱衣場の自販機でオロナミンC、110円。その他、フロントにもドリンクがいくつか販売中っす。それにしても凛とした、破風造りの落ち着いた、手入れの行き届いた銭湯。間もなくこれが無くなるとは…


(建築計画のお知らせ、廃業を物語る)

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(2002年5月)