末広湯


(これまたかなり立派な唐破風っすねえ)

aqua.gif (191 バイト) 場所 京浜急行 蒲田駅 徒歩10分

鮫洲に国際免許を取りに行って…気合入れていったのに、ものの3分で発行されてかなり拍子抜け。さて、府中じゃなくて鮫洲に行ったのは、当然京急線沿線の銭湯狙いのためっす。どこに行こうか…どうせなら「日曜特待」があるところがいいな…京急蒲田の末広湯に、「日曜日は薬湯」表示があるっす。じゃ、ここにしよう。

それにしても京急線っつーのは、電車がこれだけ本数がある割には踏み切りが多いよなあ。京急蒲田もいつからずっと工事してんだか…東口を出て、環八沿いを歩いてちょっと入る。駅から10分くらいかなあ。この辺りも、住宅街と商店街が入り混じるエリア。

さて末広湯、巨大煙突発見。正面に回ると…これがまた、唐破風の超典型的東京銭湯。そういや、最近地方巡業が多かったから、東京典型型は久しぶりだなあ。暖簾も年季の入ったオリジナル暖簾。下足板の鍵は松竹、55番は…無いなあ。あっしはもう、7,8年くらいは55番を使っているんだが、最近ますます人気が高くなっているような…

中に入ると番台、これまた東京典型。番台の台の硬貨を置くところが丸く擦り減っているっす。脱衣場天井は高く、格天井、端がカーブ処理。ロッカーの鍵は松竹のシリンダ、丸籠もあるっす。綺麗にワックスがかかって磨かれた床、まさに東京典型。大阪行ってた時は大阪がいいな、と思ってたが、こうして見ると、東京もなかなかでないの…

さらに外には、岩で作られてて昔は滝があったような感じ。今は水はないっす。広いテーブル、その上には盆栽。どうもこの銭湯、盆栽に凝っている感じだなあ。木のベンチ、その前にある灰皿は…歴代横綱名灰皿。武蔵丸で終わっているな、壁には相撲協会のカレンダーに番付表、結構コテコテじゃん。後はアナログ体重計なんだが、これがまた良くわからんアナログ体重計。目盛りのところに「フェザー級」「バンタム級」だのいちいち入っているっす。

さ、浴室へ。これまた東京典型…と思ったら、木造建築ながら何と天井がゆるいアーチ型。桶はケロリン黄色、椅子は普及品。島カランは1列でシャワー無し。カランは茶色の5角、シャワーともども湯量、湯温OKっす。東京の銭湯の良いところは湯の出が良いところっすね。

ビジュアルも充実、最奥部の壁はペンキ絵、早川師による濃い色使いの渓谷の絵。さらに男女の境には3枚のタイルに書かれたタイル絵。端から富士山と松と浜辺、金魚に鯉、灯台に海、というもの。タッチからいくと章仙作とちょっと違うな…良く見ると、SHIBATAというようなサインが入っているっす。で、この前に剥き出しのシャワーの配管が通っているのだが…なるほど、タイル絵を傷つけないように、わざわざ外側に配管を通したんだな、ニクいねー。

さらに浴槽へ。東京典型の浅深2槽タイプ、今日は野草の薬湯になっており、メッシュに入った草。薄いお茶色の湯になっているっす。湯温はさすがに多少熱めで43〜44度。やっぱり大阪より東京の方が一度くらい高いよなあ。浅風呂には4穴のジェットが2機。深風呂は泡になっている上に、奥のところがデンキ風呂になっているっす。デンキはまあ、中くらいだろうなあ。

さて、上がりはブルーベリーヨーグルト100円で一服。その他、ソフトドリンクだけだけど、まずまずのドリンクの品揃え。やっぱりパックものが多いかなあ。っつー訳で完全に東京典型型銭湯、やっぱりこれはこれで悪くはないっすね。


(近くにあった、蒲田八幡神社)

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(2003年4月)