玉川湯

（背後に緑色のツタの絡まる煙突）

場所 東急田園都市線 二子玉川駅 徒歩2分

二子玉川の川原で焼肉パーティをやったっす。銭湯兄弟のやすも参加。この機会に玉川湯へ行こうと、やすに玉川湯の場所を聞く。「駅を出たらすぐ煙突が見えるよ」本当かいな。で、南口を出て辺りを見まわすと…あったあった、黒煙を噴出しているのですぐに銭湯と分かる。駅から2分ほど、行灯看板で「玉川湯」と出ているっす。トラディッショナルな破風造り、素敵っす。脇に回って煙突を見ると、煙突のてっぺんまでツタに覆われた、これまた味のある煙突。

（黒煙噴出中）

下足の鍵はSAKURAの古いもの。中に入ると当然番台。脱衣場の天井は高く、格子になってるが…ありゃ〜、雨漏り。格子の一部が完全に壊れてて、下にバケツと洗面器が何個か置いてあるっす。こりゃまたすんごい。外は縁側に庭。ロッカーの鍵は「TOKYO」とあるもの。

さて、浴室へ…あれ？桶と椅子が全部綺麗に積み上げられている。あっしが一番客？おかしいなあ、開店して30分以上経っているはずなのに。とりあえず誰も居ない綺麗な浴室は気持ちがよろしい。桶はケロリン、字がかなりかすんでいる。

島カランは1列、シャワーのない、三角の断面の鏡つきのやつっすね。あっしはシャワーのあるセンター側へ。カランはWaguriの赤青ボール型レバー。カランの湯がじゃっかんぬるい気がする。シャワーは熱め。天井は高い東京2段型。

さて、一番湯かな？静かな湯へ突入…お、ラベンダーの薬湯になってるっす。薄紫色。標準的な2槽式、深風呂側が泡になっており、浅風呂が1穴ジェット3機。足を入れると…おおっ！こりゃ熱い。45度あるかな、もしかして。しばらく足だけを入れて少し慣らしてから、一気にずぶずぶ入る。う〜ん、熱いが気色よいっす。

壁画は男女ぶち抜きのタイル絵、これはでも規格品とかかな。富士山ではなく洋風の山っす。男女の境のタイル絵は、これは既製品の富士山。下の広告を見てると、「広告は美虹社へ」とある。たまにみかける碑文谷の会社。今も存在してるんだろうか。

しばらくすると、もう一人客が入ってくる。足を入れるとやたら熱そうで顔をしかめて、蛇口をひねる。肩まで浸かっているあっしが「じろっ」と見ると、バツが悪そうに蛇口近くで身体を丸めて一生懸命入ろうとしてる。なんか可愛そうな気になってきたが…それを横目に今度は深風呂へ。浅風呂よりちょっとだけ熱いかな。45度以上ありそう。

ひさびさの熱い湯だったので、なかなか気分がよくて、上がって冷水を身体にかけて、再び入浴を繰り返す。修行だなあ。

上がりはビン牛乳、ドリンクの種類は少なく、白&コーヒー牛乳、ビン入りラムネ、オロナミンCのみ。しかしこの雨漏りは…この銭湯も早くいっておいた方がいい銭湯だぞ。

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

（2001年4月）