第二桜湯

2002年9月30日をもって廃業しました


(原宿の真中に千鳥破風、2002年3月撮影)

aqua.gif (191 バイト) 場所 原宿駅徒歩3分

今日は、原宿の第二桜湯に行ってきたっす。原宿の表参道の交差点のすぐ裏。大きなスクリーンのビルの裏手あたりっす。ここに隠田商店街っつーのがあるんだけど、その中。

周辺はファッションビルやら、カリスマ美容院やらいっぱいあるんすけど、その中にでで〜んと巨大煙突。考えてみればここは「表参道」由緒ある街でもあるっす。

で、この銭湯、典型的なドラディッショナル銭湯っす。天井が高い!もちろん番台型。

早速速攻で浴場へ。天井がえらい高い。建物自体は古いつくりだけど、カラン周りや浴槽は改修していて、なかなか綺麗っす。浴槽はジェット、バイブラの2槽式の一般型。 気のせいか、入用者のマナーが良いようであるっす。

この銭湯のウリは壁画っす。 なんと!日本全国図のタイル絵っす。 しかも「日本国土」という文字と日の丸の旗も書いてある。「右翼銭湯か!?」と一瞬思うが、北方領土が書いてないので右翼銭湯ではなさそうっす。 ただし日本地図は男湯のみ、女湯は渓谷の様子。お湯は一般的な42,3度。「桶を腰掛に使わないでください」の注意書きも。

脱衣場にはビールが置いてあるっす。(250円) もちろん「銭湯ポスター」も。縁側と庭のある、伝統銭湯形式。

無料敬老入浴デー(1時〜4時)のポスターがあるんだけど、その下に「時間内に必ずおあがりください」との注意書き。ううむ。敬老…

まあとにかく、原宿街中の伝統銭湯っす。壁画はみものだ!

(1999年10月)


桜の時期なんで桜湯へ。

渋谷区は全部一回はいったんだけど、原宿の第二桜湯の再レポートっす。ふと思い立って広尾の中央図書館へ…ここは東京室があるから、銭湯の文献なんかないかなと思ったんだが、あんまり無いね、ここ。ちょっち期待外れ。が、レアものとして、1986年に出た「銭湯マップ」っつー本が。ニュー銭湯が盛り上がり始めたころで、なんかムーブメントを感じる内容。へー、昭和57年に東京都が公共施設併設の場合の補助、っつーのをやったんだ。それで「コミュニティ銭湯」っつーのがあるのか。あと、H12年とちと古いが、浴場組合の名簿を発見!で、中身はともかく後半が広告ページになってるんだが、この内容がなかなかコアですごいっす。さくらや松竹、鶴亀とか睦和とかヘルスケミカルとか、なじみのある業者の広告がずらりと並ぶっす。もちろんアドバン設計事務所も。

さて、広尾からわざわざ徒歩で原宿へ…まともに行けば表参道駅から徒歩2分っつーところ。隠田商店街の中にあるんだけど、まあこのあたりはオシャレな店とワカモノばっかりなんだけど、その中にトートツに巨大煙突。もっとも、原宿で空を見上げながら歩くヤツなんてそうそう居ないだろうから、みんな気がつかないかも。


(周辺はいわゆる原宿)

角がコインランドリーで、ちょっと入って銭湯、堂々とした伝統的銭湯建築、立派な千鳥破風。しかしまあ、こんな街の中によくもまあ残っているものっす。番台裏はタイル絵ではないけど、模様のタイル。下足の鍵はSAKURA-G、あっしはこの鍵って全部プラスチックだと思ってたら、なんと木のSAKURA-Gもあるんだな…ってこんなことで感動するヤツもおるまいな…玄関の天井もしっかりと格子になっているっす。

中は当然番台。で、脱衣場がこれまた立派な格天井。ロッカーはSAKURAV、HOKUTOWのアナログ体重計。縁側の外には庭、石灯籠もあるっす。木の長いす、まさしく伝統的な銭湯っす。おまけに浴室と脱衣場の間のガラスには、鶴と鯉の模様。うむ〜、渋いぜ!

浴室へ。この銭湯の名物は、なんと行っても壁画!「日本国土」と書かれたモザイクタイル絵。こんな絵はどこに行っても見たことないので、改めてしげしげと見つめる。なぜか右上に日本の国旗があるんだな。下は改装でちょっと切れてしまったのか、残念。あと、北方領土は入ってないっす。これがまた、デフォルメされた変な日本地図で…港湾と航路、灯台が書き込まれているっす。あと、港の都市がポイントされてるんだけど、どういうわけか札幌と京都は内陸部にもかかわらず印があるっす。謎だ。ちなみに女湯側は滝の光景のモザイクタイル絵。

桶は黄色の無地桶、あとは緑椅子、灰色椅子も。島カランは1列、基本的に天井高い東京型2段だけど、洗い場は改装されて比較的綺麗っす。センターから7666の並び。島カランにはシャワーがないっす。カランは6角の茶色、シャワーともども湯量、湯温OKっす。客層はやっぱり若い人間が多いかな?

浴槽へ。基本的に東京型の深浅2槽、浅風呂は端がバイブラ、深風呂は座ジェット2機。いずれも快調に動作中っす。バイブラは結構噴出が強くて気色がいいっす。温度は43度くらい、今日はちょっと寒かったので、気色良く入る。

上がりは脱衣場でオロナミンC、ビールと発泡酒も置いてあるっす。っつー訳で、街のちょっとした隠れスポットっす。ブティックや美容院とか多いけど、ブティック店員とか美容師とか、いかにも肩凝りそうで、銭湯に行ったらいいのになあ…多分思いつきもしないんだろうなあ…癒し系には丁度良さそうなんだが。屋号も「原宿桜温泉」なんてして、レトログッズを沢山集めて売ってたらブレイクせんだろうか?


(隠田商店街、「ほのぼのふれあい」っつー感じでもないけどな…)

(2002年3月)



(廃業直前の第二桜湯、リュックしょってるのは誰だか知らんが、コイツもマニア臭いな…)

で、廃業直前の第二桜湯へ行って来たっす。予想通り、町田師匠と2000湯のS氏も。写真撮影絶対お断りの銭湯だったんだけど、何とS氏とご主人が同級生っつーこと。みんなで記念写真撮って来たっす。

「日本国土」のタイル絵をみながらしみじみ入浴。終了後はみんなで原宿のつぼ八にて飲みっす。


(終了宣告書)

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(2002年9月)