鶴の湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR千駄ヶ谷駅 徒歩7分

千駄ケ谷の鶴の湯へ行ったす。明治通りを下降、首都高の下辺りから「千駄ケ谷グリーンモール」っつー商店街に入ってちょっと歩き、中ほどにで〜んとあるっす。千駄ケ谷駅からだと7分くらいかなあ。

暖簾は鶴の湯ネーミング入りの暖簾。番台形式。番台のおばはんは、やたら元気が良くてサービス精神旺盛、気持ちよろしいっす。造りは伝統的銭湯。脱衣場の天井高し。男女の境は柱時計。

じゃ、中へ。早速目に入るのは富士山のペンキ絵。かなり新しく、綺麗っす。男湯側が富士山&湖面とウィンドサーフィン。しかし、激マニアは、ペンキ絵は「誰が書いたか」までチェックするらしいっす。すげーよなあ。

カランは総計21個で間隔はやや広め。立ちシャワーは一機で冷温両方あり。島カランはシャワーなし。カランのタイル等は綺麗で、清潔感ただようっす。男女の境は半島&灯台のよくあるタイル絵。

カランを使ってから早速風呂へ。メイン浴槽は2槽式で2つのジェットとバイブラ、深い方は何もなし、というこれまたありがちな風呂。温度は45度でやや熱めだが、あっしには気色がよいっす。泡もなかなか気色よい。

客は、場所柄かなあ、わりと「江戸っ子」親父が多そう。デカイ声で常連同士、野球の話などしているっす。Gのミスを論評してるのはいかにもGファン。「篠塚が3塁ベースコーチしてるから駄目なんだよなあ、本塁突入できるのを何回も止めて負けてるぞ。」ううむ、そんなところまで見てない見てないぞ。

「しかしOさん、野球監督じゃなくてサラリーマンで良かったねえ」 
「なんで」
「TV中継されてたら、『3時についたあのハンコが敗因の元だったなあ』って全部細かくチェックされて大変だぞ、ガハハハ。」

いかにも庶民の会話で笑えるっす。

上がりは…これがこの銭湯、ちゃんと伝統的キャップのビン牛乳が置いてある。しかもみんな結構飲んでいる模様っす。んでもって脱衣場脇の縁側と庭、そして池と金魚がこれまた風情がよろしい。縁側の椅子に座り、涼みながら牛乳飲んで一服。あ〜、これぞ銭湯だよなあ。

さっきの親父たちと番台の親父が話している。

「しかしこのペンキ絵、誰が書いてるんだ?」 
「書く人は5,6人しかいないらしいぞ。」(注:正確には4人) 
「どうせ後継ぎもいないんだろ?」 (注:副業バイトしている状態で後継ぎいるわけない) 
「こういう文化も、だんだんすたれて行くんだろうなあ」 

まったくもってその通り。週に一軒銭湯がツブれてるんだもんなあ。

まあ、原宿にほど近いこんな場所にも、堂々とした下町銭湯が残っているんすね。末永く頑張ってくれることを願うっす。

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(2000年5月)