場所 地下鉄早稲田駅 徒歩10分
今日は弁天町の大黒湯へ。新宿から都バスで弁天町下車、近くに巨大煙突が見えるっす。早稲田駅からだと徒歩10分くらい。しかしこの銭湯の煙突も大きい。東京で一番高い煙突っつーと、どこなんだろうか?
銭湯正面は庶民的銭湯玄関。鍵はおしどりの下足番。ドアを開けると、番台ひっくり返し型のフロント。暖簾をくぐって脱衣場へ。
ううむ、シンプルな脱衣場。真中にテーブルと椅子があるだけで、特に何も無い。ロッカーは松竹錠のとおしどりのと2種類。この時期、エアコンの風が涼しいっす。男女の境は低め。それにしても新宿区の銭湯は、必ずといっていいほど、あの電光掲示板が置いてある。目に付くのは、脱衣場の流しがステンレスの4畳半アパートに付いているようなボロいもの。ってあっしの部屋もこれだったかなあ。
さて、中に入る…おおっ?これは変わった銭湯だ。まずナニが変かって、ドアをスライドさせようとすると動かない。なんと前に開くタイプの浴室ガラス戸。これって、結構珍しいぞ。建築自体は伝統型の天井高い、しかも大型の銭湯だが…カランが…
なんと、島カランが…2個の正方形の島カランが二つあるだけ。残りは男女の境に一列だけカラン。窓際に立ちシャワー2機。大型銭湯なのにこれしかカランがない。数えると5+4+4でたったの13機。
おかげで、浴室がえらく広々と感じる。ちょっといい感じじゃないかな?壁画は特にないが、背後に黒タイルに赤い模様が入っており、これまたちょっ と変わった感じ。
まあとりあえずカランを使う。湯の出は上々、シャワーがちょっとボロくなっているかな?桶はケロリン。
そしてメイン浴槽。3槽式、センターからジェット2機冷水枕付き、バイブラ、窓際が薬湯。とりあえず一番ぬるそうな薬湯から入る。今日はよもぎ湯。湯温は思ったとおりぬるく、41.5度っつーあたり。まあ、よもぎ湯とマッチして悪くないっす。少しだけ泡が出ている。ずっと浸かれそうな湯。
次はバイブラ。こっちの白湯の浴槽は若干温度が高めで43度強。この泡がやたら噴出が強く、下から浮かび上がりそうに「ジュワーっ」と噴出。すげー気色がよく、おもわず「おお」とか声が出る。
次に座ジェット。こっちも噴出が強く、ふくらはぎや足裏にガンガンくるっす。冷水枕はかなり冷たく気色が良い。
っつーわけで、一通り、悪くない。銭湯マニアとしては、なんかかなり不思議な感じになる銭湯っす。脱衣場へ…ここは脱衣場にもドリンクが一切無い。やたらTVの野球中継の音が聞こえて気になるが、男湯側からは一切見れない。フロントの中で見ているのだろうか?
とりあえず椅子に座って一服。なんか変だな〜と思って脱衣場をよく見てみる。天井が高いのは伝統的だが、なんか「へ」の字に折れている。これまた珍しい。また、手前外側に当たる部分が、不自然に内部に出っ張っている。うむ〜?
外に出てみて確認…あ?この銭湯、周辺部分がテナントになっており、銭湯にへばりつく形で飲み屋だのなんだのくっついている。銭湯自体が1つの街になっているのである。さっきの脱衣場への出っ張りは、外から入るとコインランドリーになっていた。さらに驚いたことに、テナント2Fは「大黒湯アパート」 と書いてある。おおっ!あくまでビル銭湯ではないのだ。普通に見てると不自然さはないが、よくよく見るとかなり変な銭湯であるっす。
っつーわけで、かなり不思議な銭湯であったっす。ところで…新宿区全制覇の道が、ちゃくちゃくと近づいているようであるっす。
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(2000年6月)