松の湯


「ザ・銭湯」だそうで…

aqua.gif (191 バイト) 場所 有楽町線江戸川橋 徒歩5分

さて、いよいよもって都バスに詳しくなろうと、紀伊国屋でバス地図を買い込む。これが…バスってすんげー多いのね。とりあえず新宿界隈を通過するものに限って路線を研究してみる。

歌舞伎町で所用を済ませて(どんな用ぢゃっ!)、バス停から「白71」系統に乗る。江戸川橋をぐるっと回って、目白を超えて練馬車庫まで行くバスである。地下鉄と違って、バスはどこを通っているのか、景色を楽しめる。早稲田大学通りを入ってから、新宿山吹高校前で下車。江戸川橋駅からだと、早稲田大学正門方面にまっすぐ5分ほどっすね。ヒロスエは見当たらない。

大通りを見回すと「牛込バス会館」という大きな看板。なんか怪しい。と近く まで行くと、やはり予感的中。サウナと一体になった銭湯っす。2Fはサウナ・ 牛込バス会館、そして1Fが銭湯松の湯。これがなぜか、2Fの窓に大きく「ザ・ 銭湯」と書いてある。なんか大阪ミナミ系ノリだなあ。

早速中へ。自販機で券を買う。サウナ&入浴で1000円。高めだな。手ぶらセッ トが350円であるが、こちらは銭湯入浴のみの人向けのよう。しかし350円っつーのはちと高い。手ぶらセットは買わず、フロントで小シャンプー&リンス、石鹸、髭剃りを買うと155円。なぜか小メリットが35円(通常30円)、小石鹸が25円の模様。フロントにいるのは、どうやらサウナの従業員らしく、制服を着ている。バスタオル&小タオルはサウナ料金に込みっす。

脱衣場ロッカーは通常タイプ。脱衣籠もいくつか。さて、早速浴室へ…

と、ここでイキナリ圧倒される。正面に巨大な3人の裸婦像のタイル絵。かなり巨大であり、センターの一人は後ろ向き、両側の二人は前向きである…が、圧倒されたのは巨大なせいだけではない。

この裸婦画が…なかなかエロいのである。新宿吉野湯の裸婦画は、さわやかっつーか、上品である。が、ここの裸婦は、特に下半身が、なかなかすばらしい絵になっている。タイル絵なのに… 特に後ろ向きのお尻のあたり、あるいはすらっと伸びた足だが、無理にダイエッ トしたようなガリ足でなく、綺麗な肉付きの美脚が…エロい。鑑賞に堪えうる。っつーか、思わず触りたくなる肉付きである。もしいたづらにイ○モーなど薄く書き足したら、これはかなりクルぜ。

ところが、下半身の素晴らしい出来に比して、胸より上の上半身が妙にデッサンが狂い、変である。顔もヘン、っつーか手抜きかもしれない。なんでこんな 出来になってしまったのだ?下から制作していって、下半身を描いたところで力尽きたのか?おかげで、なんとなくユーモラスというか、笑えるフンイキである。

3人の裸婦は、それぞれ片手にダイナマイトのようなものを抱えている…ってこれってもしかしてリンゴか?(-_-;

たまに、例えばルノアールだのそういう裸婦の絵とかで、「ゲージツをイヤらしい眼で見てはアカン」だの、「健康的なお色気でちっともイヤらしくない」 とかのたまう人がいるが、色気=エロである。健康だろうが不健康だろうが、エロはエロである。そして、エロあってのニンゲンである。エロスがなければ、ケダモノと変わりあるまい。エロを正面から正直に、感じるまま受け止めることが大事なのであ〜る!とかいったら、アングラ系のAV監督みたいだな。 (-_-;

とりあえず、かなり楽しめるタイル絵であるっす。一見の価値あり。なにしろ巨大だ。女湯の方も気になるが、どうやらペンキ絵のようで、森林があるが、下部がどうなっているのかは確認できず。

さて、裸婦もそこそこに早速サウナへ。ここは、フロントで貰う「引っかけキー」 で開けるタイプ。6人くらい入れそうな遠赤ガスサウナである。空いている。水風呂がなかなか大きく、気色がいいので何回かサウナに入る。水風呂の温度 は23度くらいでちょっとぬるめ。サウナは100度。脇に立ちシャワー。

ところで、この銭湯の造りは変わっている。東京としては珍しく、センターに浴槽があり、両サイドが洗い場である。浴槽は3槽式。手前二つが水風呂と薬湯、奥が大きな白湯浴槽で、ジェットだのイロモノがいろいろついている。 両サイドにサウナと露天風呂。

カランの湯とシャワーは出が良く、金具もしっかりしている。さて、次は薬湯。 例の「宝寿湯」とかいう、漢方薬湯である。いかにも有り難い香りと色。しか し、常設の漢方薬湯はうれしいっす。薬湯の温度は41度、長湯が出来る温度である。泡が軽く出ていて気色が良い。

さらにサウナに何回か入り、次は露天風呂へ。これが銭湯としてはまあ大きい。ちゃんと空が見えるタイプであるが、囲いがかなり高いので本当に真上の空しか見えない。チェアが2個置いてある。5人くらいは入れそうな大きさ。露天の温度はやや高めで44度くらい。

そうして最後はメイン浴槽のイロモノでしめてみる。まずハイパワージェットが2機。タコツボ型ボディジェットが1機。底がすのこになっているミクロバイ ブラが1機。肩直撃型ジェットが2機。大浴槽のセンターには、丸い大理石のお湯噴出口がついている。

こうして書くとわかるが、設備的にはかなり豪華な設備である。ビル型だが、脱衣場、浴室ともに天井はかなり高い。

最後に脱衣場で一服しながら自販機の「ナタデココ」を賞味する。ここは珍しく伊藤園の自販機。フロント前に小さなロビーがあるが、ここにはアイスクリームも販売している。

っつーわけで、設備的には十分星がつくのだが、さらに巨大エロ裸婦壁画に 拍手っつーことで、都内珍しく二つ星だ!

帰りも都立新宿山吹高校前からバスに乗る。バスを待っていると、高校の中から女生徒らしいギャルが数人出てくるが…みんな茶髪、ミニスカ、厚底ブーツ、っつーような典型的コギャルである。ふ〜ん、最近の都立女子高校生は、堂々とコギャルファッションで学校に行っているのか。銭湯を旅すると勉強になるなあ。しかし都立とは思えない立派な校舎であるっす。


これがまた、窓にまで「ザ 銭湯」

Deep Acidの紹介ページ

やすの紹介ページ

(2000年1月)