富士見湯

（新しくてオシャレなビル銭湯）

東急 荏原中延駅 徒歩3分 または 戸越駅 徒歩5分

荏原中延の富士見湯へ。駅から徒歩3分ほど、戸越からも5分くらいかな。この周辺ってなかなか庶民的なムードが漂うっすね。小さな飲み屋も多し。さて、富士見湯。銭湯マップではほぼ無印に近い状態だったんで、あまり期待してなかったんだが、正面までいってみると…おや、ビル銭湯、しかも相当の新築。なかなかオシャレなビルっす。暖簾がまたよろしい。ドアも木の自動ドア。

（中延スキップロード）

（商店街ペナント）

（浪花会通り商店街、東京なんですけど…）

下足入れはSTARINGとある、たまに見かける小さな鍵なんだけど、この下足入れが綺麗な木でなかなかシック。券売機で４００円券を買ってフロントに渡す。玄関脇に小さなロビーにTV。

さて脱衣場へ。決して面積の広くないビル銭湯なんだが、天井はそれでも高めっす。っつーか、この銭湯、内装の色使い、窓の形、照明、いろいろと工夫がされてて、落ち着いた空間を演出しているっす。美術館的っつーか。ロッカーはこれまた木のシックなもの。鍵はなぜか全部リストバンドがついているっす。おそらく脱衣場禁煙。新しい銭湯なんだが、男女の境の柱時計、天井から下がった扇風機、レトロな雰囲気を残すっす。なんっつーか、平成の良い銭湯。脱衣場の「物置台」まで木でつくってあるっす。

浴室への入り口のガラスが、これまたアーチ型でなかなかいい感じっす。浴室は…これまた天井はフラットだけど、ビル銭湯にしては落ち着いた感じに造ってあるっす。彩りも悪くないっす。照明も、何気に凝ってるっす。壁画はないが、まあそれはそれで良いのかも。

入るとイキナリ木桶と木椅子が積んであるっす。おおっ！これは素晴らしいコダワリ。メンテナンスも大変だろうに…でも、木の質感は風呂となんとも似あうものっす。真ん中に浴槽があるんで、カランは両サイドに奥まで並ぶっす。カランは5角の銀色、シャワーともども湯量、湯温ばっちり。っつーか、シャワーの出が良く、シャンプーなんかそのまま流されてしまいそう。ポイント高いっす。出入り口近くに冷温立ちシャワーが2機、片方はブースタイプになっているっす。

で、この銭湯のポイント。それは、ド真ん中に鎮座する古代檜の浴槽！古代檜の能ガキは、たまに見かけるものなんで同じ業者のものなんだろうけど、それにしても檜の浴槽はよろしいっす。湯温は42〜43度くらい。この檜の浴槽と、落ち着いた銭湯の内装とマッチして、なかなか癒しの雰囲気。

最奥部にもう一槽、こっちは座ジェットが2機。温度は43度くらいっす。で、このジェットが8点式なんだけど、背中に6点あって、平均的に背中をマッサージする感じがなんともよろしいっす。あとは足裏に2点。

はっきりいって、ウリの檜風呂以外は特に何もないんだけど、まあ清潔な感じが強く、あと最近のニュー銭湯系の真っ白なタイルに囲まれたような、あの2001年宇宙の旅のような無機質な感じもないっす。ベージュが基調で、落ち着きと清潔感が両立しているっす。設備の割にこの雰囲気のせいか、客がかなり多いっす。カラン半分以上埋まってるなあ、さらに後から後から客がくる。しかも年齢層が若いっす。清潔感が強いから、若い人たちにもウケが良いのだろう。何てことない銭湯だけど、人気銭湯。

上がりはロビーでビンのヨーグルト110円。ソフトドリンクのみだけど、ビン牛乳その他、LG21なんっつーマニアックなものも置いてあるっす。あと、ロビーに最新型のマッサージ機。っつー訳で設備的にはさほどでもないので星を付けるに至らないが…個人的には大変気にいった。まてよ、これだけ客が来てるっつーことは、気にいってる客も多いのか。やっぱり星付けとこ。

（近くにあった謎の店、一体なんなんだよ！？）

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（2002年9月）