金泉湯

2003年頃廃業しました。

aqua.gif (191 バイト) 場所 東急池上線 戸越銀座駅 徒歩1分

黄金湯で軽く一湯いったあと、近くの天神湯の脇にうまそうなカウンター形式のホルモン屋がある。大変気になる…銭湯上がりのホルモン&生ビール、これがたまらんのだな、いったれー。これが結構美味かった。塩ホルモンで、肉が上質っす。お薦めはギァラ。これはまじうまい。ホルモン臭さがほとんどない。しかもカウンターの上に七輪置いて焼く炭火ホルモン。しばし野球中継を見ながらたんのうする。

さて、煙も相当しみついた。炭火で汗かいたし、焼肉臭くなってしまったことだし、これは銭湯行くしかないだろう。どこに向かうかな?とりあえず南下して煉瓦湯を目指すが、ここが定休日。なら青物横丁まで行ってしまおう、と金泉湯へ。

旧東海道沿い、青物横丁商店街の中にあるっす。本日お祭りがあった模様で、お寺に沢山露店が出ており、浴衣ギャルともすれ違う。 提灯が沢山出ている。その中に金泉湯。ちゃんと金泉湯の提灯も商店街に出ている。


(青物横丁商店街、なんつーても旧東海道ブランド)

金泉湯オリジナル暖簾をくぐり、中へ。この下足入れもかなり年季の入ったタイプっす。脱衣場のドアを開けると…おおっ!大型銭湯。メチャクチャ広い銭湯っす。番台で400円払う。親父は愛想が良い。天井は白く塗られているが、とにかく空間が広い。客はほとんどいない。


(思わず姿勢を正してしまいそうな玄関)

まあいい、とりあえず中に入るか。浴室も大型浴室だが、シンプルこの上ない。壁画はなし。壁面上部に、たまに見かける白に緑色のアメーバ状のタイル。見事な浴場ぶりっす。

島カラン2列作れるところに、1列のみなので列間隔は広い。しかも島カランは鏡も無い。単なるカランのみ。タイルは白が基調で明るい。 しかも…この銭湯…どこにも一つもシャワーが無い??? これだけの大型銭湯で…謎だ。

まあいいかとカランへ。桶がどうやら睦和の桶のようなのだが、真中に「専」のマーク。???良く見ると、かすかに文字らしいものが書いてある。んんん?日専連?日専連の桶っつーのも珍しい。そういや、一時服屋の桶もあったけど最近見かけないなあ。

タイルはところどころほころびて古いが、基本的に綺麗にしてある。カランは…比較的新らしめの5角カラン。っつーことは…この銭湯、シャワー付けてないのはもしかして「確信犯」?島カランに鏡ないのも、「銭湯はこうあるべし」という考えに基づいてやってるんではないだろうか?だって番台の親父はやる気がないっつー感じでもないし、清掃も綺麗にしてある。やっぱコダワリか?

さて、メイン浴槽へ。2槽式、片方深風呂、片方は広い浅風呂。大型銭湯なので、浴槽のサイズも大きい。しかも、ジェット一つないシンプルな銭湯。深風呂の方は湯が元気良く噴き出しているが、浅いほうは静かな湯面。角に籠入りの備長炭がある。

深風呂の方は「あつい」と書いてあり、浅風呂の方は「ぬるい」とある。しかも…「あつい」の下に「みだりに水を埋めたりしないでください」とある。埋めるとすれば浅風呂の一番脇の蛇口なのだろう。しかし…「みだりに」ときたもんだ。相当気合入っているな。

とりあえずぬるい浅風呂の方に入ってみるが…これが熱い! 45度前後あるだろう。っつーことはだ…深風呂に突入だ!ああっ!これは…おそらく平均温度46度上の世界。湯の噴出口の近くは47度以上あるかも。温度計は一切ないので、全部体感温度であるっす。とにかく熱い風呂っす。が、備長炭のせいか、湯はこなれている。浴槽の深さは十分に深い。しばし、ひさびさの熱湯を楽しむ。上がると身体が桜色になっている。

さて、カランに戻り水を浴びてちょっと休憩。と、地元民らしい十代の野郎3人組が。どうやらこの銭湯、地元でも熱い銭湯っつーことで有名らしい。「どれどれ、今日はどうかな?」「この間よりもちょっと熱いかも。」とかやっている。一人一人「あぢー」とかいいながら、浴槽のフチに腰掛ける。先輩らしいヤツが、深風呂に挑戦。じわじわ入って奇声を上げている。野郎どうしのこういう「挑戦ゲーム」って楽しいんだよなあ。

「あぢー」とやっているのを横目に、熱風呂にずぶずぶと一気に入る。一堂、急に無言状態になる。へっへっへ、どうだ。しかしオレもガキだな、全く。

「まったくだよ」(天の声)

上がりは広い脱衣場で、梅ドリンク。梅干入りの瓶のヤツっす。このベンチが、木の固いベンチでなんかよろしい。壁には自衛官募集のポスター。そういや最近銭湯であまり見かけなく なったなあ。景気悪くなって自衛官も数に困らなくなったのかも。

ここでレアもの発見。男女の境の上に招き猫…これが古い。相当古い招き猫。このクラスはレアだ。しかも結構可愛いじゃん。浴室に誰も客がいなくなったので、すでに交代した番台のお姐さんにお願い、「招き猫写真に取っていいですかあ?すぐに終わりますから」。一瞬、あっしが何をいいたいのか理解できないようだったが、ちょっと気味悪そうに「ああ、いいですよ」。確かに変なヤツかも。他に客がいないので、ついでに浴室も写しておく。しかしだんだん本格マニア化してきたなあ。


(しかしこの年季。結構可愛い)

(まさに浴場の主、といったフンイキ)

帰りは青物横丁駅へ。徒歩で3分くらい。この駅は急行が止まるから便利っすね。

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(2000年6月)